振り向くなおっさん [旅]
娘たちが普段、チチを振り返ることなどない。
すでに巣立ち、自立を始めているのだから、振り向く必要はない。
悔いることなく、犠牲になどならず、前に向かっていけば良い。
世間の常識では、父の日になります。
大阪の疲れを東京で癒やしてください、お相手します。
限られた時間、のんびりしてください。
父の日を楽しんで貰おうと思います。
先月、言い渡され、大阪からの帰りは東京に寄ること。
ホテルと飛行機は娘たちが取ってくれた。
始めの指令は、京成電車の町屋駅に来ること、だった。
初日の晩ご飯は、ここで呑むんだからと。
町屋駅の改札を出て右、すぐ斜め前に「でこ助」がある。
こだわりのオッチャンやオバチャンが常連さん。
下ネタなメニューも食しながら、文士気質の電気ブランも呑む。
雰囲気も賤しく、最高に素敵な店であった。
次女の好みとなった、チャーシュー・ステーキ。
脂っぽいのがお好きな娘。
語った語った、食べ過ぎてお腹はパンパカリンこ、泥酔直前で、格安。
気兼ねなく喰いまくり語り酔う。
実に久しぶりの出来事であった。
こんな時間が好きだったんだ。
娘たちに感謝しながら、幸せを感じている。
まだ定職に就かない修行中の娘たちが、足を出さないように。
それだけが気がかりでaruが、嬉しい。
ファイト!