花を求めて千里丘 [旅]
薔薇の花が見たい
その素朴な台詞は、まだ咲いてるねん、という母の根拠のない自信からだった。
調べてみたけれど薔薇はもう終わっている。
1週間前にピークは過ぎており、見頃はとっくに終了。
他の花も咲いていそうな公園を訪れることにした。
47年前と45年前に行った記憶がある。
記憶も降臨、ただ、太陽の塔以外は、記憶に残るものは消えていた。
妻も小学生時代に、家族で来たという万博。
また大阪は万博に立候補するらしく、好きなんだね。
薔薇はほとんどアウトだったが、ハイキーで誤魔化し、母ちゃんゴメン。
それでも、数枚の薔薇に、やぁ咲いとった、キレイな、良かった。
暑かったし歩き過ぎてしんどかったから、喜んでもらえて、うれし。
薔薇が終わり、蓮も終わり。
季節は紫陽花と、菖蒲へ移行していた。
少なく見積もっても10種類以上の菖蒲が、咲いていた。
初夏到来に似合うのは、白い花だと思っていた。
万博に私を誘った年上のお姉さんは、既に、古来稀なり。
万博公園に誘った年下の女の子も、還暦。
枯れた花を見るつらさは、公園には似合わない。
むかし、両親が万博に行って感激してたのは、日本庭園だった。
初めて入ったオレ、丘の方へ歩くとカラスの巣窟で、引き返した。
立ちくらみの連続攻撃に、老いを感じた昨日。
熱中症にならないように、アルコールは飲まない。
連日の2万歩超えは、足腰に響くが、親孝行のまねごとだ。
昔は長男が、おんぶして、山に連れて行ったわけで。
それよりは写真を撮って歩く労の方が、精神的には良い。
さて、さて、自己満足は自己満足か。
ファイト!