そこに愛はあるんかい [卒業生]
北風が冷たい。
そう感じるのは生きてる証。
良かった良かった。
ガザ地区の病院で点滴を受ける乳幼児をTVで見た。
白いミイラと呼べるほど痩せ細っており、虚ろな目で横たわる。
全ては栄養失調で、生理食塩水以外の点滴もなく、餓死を待つ。
義姉が拒食症で27㎏まで体重を落とした。
その亡くなる直前と同じだと妻は言い、餓死の恐ろしさを想像する。
義姉はアメリカで荼毘に付され、ガザの乳幼児は布にくるまれたまま。
東京では「雪が降る」と大騒ぎし、電車も計画運休。
ちょこっとだけなんだけど、雪国とは違って雪に弱い。
ニュースでは歩き方まで伝えており、お世話様ですな、と思う。
雪の後の外出注意中に、美術館へ友人の作品を見に行く。
文部科学大臣賞を取ったと言うので、嬉しかった。
腐れ縁だから、勝手に喜ぶのだ。
目が覚めると蒲団の淵に霜が立つ酷寒の朝、とあり彼の詩。
私にも経験があり、道北の公宅で冬の朝、驚いたのだった。
あの寒さの中の彼の野心を感じて、さらに頑張れよと思った。
罰金1万円、自転車を置いてそれかよと、取れるのかな。
1万円で脅してるのか、1万円なら置いて良い営業か。
この罰金は非課税なのか、国庫へは行くのか、気になる。
昭和の頃は、「立小便禁止」がそこら中に貼ってあった。
中には赤い鳥居の絵を描いたりして、それでも金はとらなかった。
今は正義も金で換算するのか、あるいは無断駐輪を動かせば窃盗なのか。
ロクなことをしない国会議員を養うために納税するのではない。
世界に対して恥ずかしい現状を是正することなく、保身と裏金。
トランプじゃないけど、国会を襲撃したくなる、やんないけど。
自民党はどうしようもない状態で、他党はさらにレベルが低い。
手を打つべきことが山積するのに、キシダと来たら。
春から、各輸入品の再値上げでまたオレを苦しめるとは、襲撃ぞ。
40年あまりの時間の中で人口が半減し、2,700余名。
現在の高齢化率は38%と、全国を10%近く上回る町。
そんな町で地元を支える教え子が何人もいるのだが、頭が上がらない。
ふるさと、地元を選び、支える人たちがいる。
政治の目が届かない場所で、直面する喫緊の課題を解決しようとする。
牛を育てるのも、魚を売るのも、老人の介護に携わるのも、仕事。
明るい話題を生み出し、助け合う形を捻出する、自助と互助。
教え子と言うのはエラそうだけど、誇らしい生き方をしている。
キシダには届かない場所で、苦労を買って出ている人たちがいる。
相変わらず気分は晴れないのだが、世の役に立つ行いこそ、善。
善行を積む人たちに、光が届きますように、良いことが起きますように。
近所の犬は振り向いてくれないけれど、明日こそ、希望は捨てない。
ファイト!
突然の訃報 [卒業生]
教え子が亡くなった。
突然の訃報の知らせは、LINEに貼り付けられた写真。
北海道新聞のおくやみ欄であった。
道新はさすがに定期購読していないので、Uクンからの知らせ。
宮川孝弘さん(49)
8日死去(葬儀終了) 喪主・妹さん
今日の写真はメルボルン市内で私が気に入ったビルたち。
少しアート系の宮川クンのように、爽やかな空気をこめて。
いい男だったんだが。
何があったのだろうか?
宜しければ知りたい。
まだ分かりません。今日の朝刊の記事なので。ただ、同窓会の時に心臓が悪いと言ってたらしく。それじゃないかとのことです。
了解です。
学校祭で、Sクンと宮川クンと、夜中に隠密作業して以来の付き合いです。
早すぎます。
宜しく。
ガンだったそうです。
宮川クンは専門学校時代、札幌で何度か会っている。
その後、TV局に勤めて、かなり無茶な生活をしていたように思う。
ご両親も早くに亡くし、老成した感じがあった。
宮川クン知ってる? ウン。
亡くなったんだって。 え?
妻が覚えているのだから、「私の生徒」だったのだ。
宮川クンを危険視するガキの遣いのような教師もいた。
私のクラスに来ればもちろん、その優しさを見ていたので、オレの生徒。
斜に構えて、冷めた目で物事を見るのだけど、友情に篤い男だった。
ぶっきら棒な物言い、投げやりな態度、その心の中は理解できた。
Sクンの結婚式以来、長い時間、会っていない。
酔っぱらって、私はかなり羽目を外して、彼に守られたススキノ。
先に逝かれるのはつらいよね。
49歳って、まだまだ、これから人生がオモロイ時間なんだけど。
宮川孝弘クン、私はキミを忘れない。
合掌
武道館だって [卒業生]
日本武道館
九段下で降りて靖国神社の前にある、ということは知っている。
靖国神社はまだ行ったことがないし、いずれ大村益次郎の立像でも見に行くかな。
日本武道館へ行った。
柳ジョージのコンサート以来か。
あるいは、大学の卒業式以来か、入学式はバイトで行けなかった。
室内はやっぱり光が不足する。
もっと光を。
光を補う方法を知らないのだから、次回への課題。
明るくするにはソフトを使って可能なのかもしれない。
でもそこまでするつもりはない。
重い機材担いで単なる練習、教え子への感謝の気持ち。
空手少年、中1の長男くん、準決勝敗退。
組み手ではなく演武になるのだが、いちど披露した型は演じることが出来ない。
どういう風に審判を魅了するか、練習不足が露呈したのか。
負けて悔しいのは誰しも同じだが、収穫を尋ねた。
自分はここに来るのが目標になっていた、その時点で負けていた。
さらに上を意識した練習を、来年に向けて始める、と少年が言う。
あっそぉ、じゃあ来年ね。
おじちゃんも、写真上手くなってやってくるから。
と、3位の表彰式は見ないで、冷たく帰ってきた。
そして、ナカジと一緒に、たくさんおしゃべりをしながら。
奥さんの体調が弱くて外出もままならない話。
でも、うちにこんど遊びにくる話は成立した。
ソムリエくんだから、オレに合うワインを持って来てくれるって。
泡が好きじゃないみたいだから、世界が広がるような泡を選ぶんだって。
おれ、ナカジにゴマをすって、ワインを注入してもらおっと。
空手少年のおかげで新しい出会いがあった。
20年近い年の差をものともせず、話を楽しむ。
少年だった彼らが、大人になって25年後に、私に色んな事を教えてくれる。
ファイト!
選手による息子と孫 [卒業生]
ここ数日、エアコンをつけないで就寝している。
窓を開けて眠ると、朝方の空気が肌寒い。
札幌の夏と同じになった。
あの狂気の夏は、連続発生する台風が吹き飛ばしたのだろう。
狂気と言えば、かつて私のサッカー部は、青春時代の狂気だった。
最後まで走ってくれた彼ら、途中で逃げ出した子も、確かに生きていた。
金曜の宴はランチ、大人だけ飲み放題付きだった。
空手野郎の弟クン、土曜に惜しくも敗退、武道館には届かなかった。
だが、時折、彼には狂気に近い眼光があり、おそらく来年以降、昇り詰めるだろう。
両親は、闘魂の選手と聡明なマネージャー。
素晴らしい子育てをしていると、感心している。
空手兄弟、自分の孫のように可愛くて仕方がない。
ナカジと拓ちゃん、優しすぎるぐらいの少年は、さらに優しいオヤジになっていた。
全国に行くつもりの過激な練習は、子どもたちを酷使した。
最後まで戦った彼らに何を伝えたのか、自問する。
1%の狂気と言えば、センセイ99%ですと突っ込みを入れるナカジ。
ただひたすら狂気の中で生きていた「時代」を思い出し、ゾッとしている。
彼らから奪ったものもたくさんあり、しかし、怖い先生に彼らは会いに来た。
彼らと別れて、彼らは25年の長きにわたり戦ってきた。
その姿は垣間見ることもなかったが、立派に成長していて嬉しかった。
そりゃあオレだって、もう、甘えたくなるって。
飲み過ぎたのは仕方がない。
武道館の写真撮影、室内でシャッター速度は稼げないだろう。
ASAは800が限界だろう、となると止まった瞬間を写すことになる。
そんなことが出来るか心配だけど、生徒への恩返し。
最悪の場合には外で記念写真。
室内撮影の練習は何もしていない、カメラ頼り。
ファイト!
有り難い時間 [卒業生]
しまった、と思った。
実に久々に泥酔し、そこには不快感は全くなかった。
幸せな気分で、うまくいえないけど、これでいいという満足感。
むかしサッカー部の顧問をしていた。
その時の選手3人とマネージャーと再会した。
子どもも入れると、9人の宴だった。
函館の学校に赴任して初めて3年間面倒を見た先輩選手と、自分の学年のマネ。
その夫婦の長男と次男が空手の全国大会で来たのだった。
会いたいと、彼が市川に宴席をセットした。
後輩選手2人も来た。
彼らとの再会は、25、6年ぶりだと思う。
立派な青年になっていて、とても嬉しかった。
空手家族とは一次会で別れた。
シナリオ作家家族とは二次会で別れた。
ソムリエとは三次会、四次会とハシゴした。
彼らと出会った時の年齢を、彼らはすでに過ぎ、大人社会でモガイている。
彼らは鏡のようなもので、私を映し出していると思った。
晩年の教師時代に出会えていれば、もっと教えられたと済まなく思う。
出会いと別れ。
泥酔してしまったけれど、本当に楽しかった。
空手長男は、今日勝ち上がり、明日は聖地、武道館進出である。
武道館なら応援に行くと、札幌を出るときに約束をした。
長男の応援に明日は武道館へ行く。
三脚と望遠をもって、武道撮影の練習だ。
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お盆の始まり [卒業生]
市川動植物園
キリンも象も、カバ、ライオン、トラ、ゴリラ、有名動物は全くいない。
そう言うと妻は、だって動植物園だもんと返してくる。
オレは無口になって黙るしかないのだった。
牛、北大ならもっとたくさん、無料で見られる。
秋の学園祭の頃は、触ったりエサを与えたりできた。
ここではちょっと神経質な牛が、怒り気味に草を食ってる。
北大乗馬部は、車の少ない薄暗い時間帯に街を闊歩している。
未明の街に、蹄の音が爽やかだった。
普通に牛や馬がいて、金を払わずに見られた北大、元地元、近所だった。
教え子に、特に似たカピバラである。
カピバラを見るたびに、宮沢賢治の母校である大学に進んだ少年を思い出す。
脆弱になったラグビー部のキャプテンだったが、カピバラに似ている。
北海道に戻って、地元を活性化させる仕事をしたいと言っていた。
カピバラのような愛くるしい目をして、そんなことを言う少年だった。
私からいい刺激を受けたと、わざわざ手紙までもらっている。
ステキな少年のことを、カピバラを見て思い出すのは不謹慎か。
大きく育ってくれるといいな。
お盆のお勤めをして、月末には法事で大阪だ、生き抜くぞ。
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海を渡ること [卒業生]
最後の卒業生がこの春、大学を卒業しました。
それぞれの門出にあたり、嬉しいメールが来ました。
行動する娘たちは、自分の教え子だって、思えてしまいます。
軽薄な卒業旅行ではなく、開拓者の姿勢が素敵です。
右側の、インド人になりきった娘からのメールでした。
大学院でまた、医療に関してお勉強のようです。
(前略) 卒業旅行でバスケ部だったYさんとインドに行きました。彼女は、今月から羽田空港の国際線、ANAで勤務するそうです。ガンジス川のほとり、火葬場のすぐそばの日陰に腰を下ろし、人が火葬される様子や貧困で火葬できず捨てられた子供の亡骸が、野生の犬や牛に食べられる様子をぼんやりと眺めながら、 言葉では表現できない何か大きいものを感じたり、 子供を抱えたおばあちゃんくらいの女性にミルク代を物乞いされたり、 高額ツアーを組まされたために翌日二人で全額返金を求め戦ったり 、想像以上に濃いインドでした。最終日にカレーであたり、二人仲良くお腹を壊したものの、 無事帰国しました。 (後略)
こういう娘の感受性が好きです。
医療従事者として、アフリカへの勤務を夢にしています。
ただ、保護者の方には申し訳なくて、でも、行け!って応援しています。
老人の船に乗る資格は、私にはありません。
でもね、こういう、わが娘を含めて、未来建設する連中を応援したいです。
まあ、オレのできることですから、一緒に飲むだけですがね。
ファイト!
親孝行な娘と飲む [卒業生]
ワイングラスはまだどこにあるか知らない。
そんな落ち着きも少ない時期ではあるが、昨日、教え子がやってきた。
北大に受かるために、長女が英語を面倒見てくれた娘。
社会人5年目、よく働いているようで、宜しい。
田舎の子にある素直さをしっかりと持った娘で、良い。
賢くこれからも生きてほしい。
体調不良の母親を来週には引き受けて、扶養家族にするようだ。
そのために一人住まいから、母と同居するアパートに引っ越した。
えらいっ、その覚悟や良し。
しっかりと生きる娘を担任できた喜びがある。
しまったと後で気づいたのは、「焼き鳥」の旗を出し忘れた。
せっかく飲みに来てくれたのに、なぁ。
料理を作る持てなしはまだできない。
だから角のおでん屋さんで、おでんを買った。
本八幡のシャポーで、焼き鳥と茶巾ずしを買ってワイン会である。
また次回!
ファイト!
転居のお知らせを作らなくちゃ [卒業生]
なんだかね、毎日がぼーっとしている。
カレンダーを貼り出してみて、月末と知り、早いね光陰矢のごとし。
昨日は、リビングのカーペットが届き、ふんわりして心地よかった。
また、イラストや書、写真を壁に飾ったりして、長閑になった。
2018年3月21日、12:13:04 撮影
荷物の積み込みが終わったころに彼らはやってきた。
函館時代の教え子が、出発をブログで知ってやってきた。
嬉しいが、陸路を走るので、まずは函館まで250㎞の出発直前だ。
縁があるからギリギリつながったのだろう。
息子たちは8月に武道館で勝負するらしく、優勝するという。
優勝するなら応援に行くと、約束をした。
そして、ぐっどばい。
あれから1週間余り、遠い過去のように思えるのだ。
環境は変わり、まだ適応できていないオレ。
メールつながりの人には、転居の知らせを済ませた。
あとはハガキのお知らせをしなくてはいけない。
今日から転居葉書のデザインを始めるが、市川らしい写真がなくて入らない。
市川といえば、何があるのか。
道の狭さと野良猫の多さが、今のところ市川の風景かな。
とりあえず、江戸川あたりを写してみるかな。
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夢の途中で [卒業生]
スピードスケート女子500メートル
五輪新を記録した小平奈緒(31=相沢病院)が素晴らしかった。
酔っ払って寝っ転がって見たのは失礼だったかも知れないが、嬉しかった。
肩の荷が下りた気分。
日本に2つ目の金メダル。
やっぱり金は嬉しいな、カネもね入ると嬉しい。
終了後に、負けて泣く韓国の「氷速女帝」を小平がねぎらう、美しかった。
五輪は平和の祭典なんてウソだと思いながらも、一瞬、そうかもねと思う。
北大の、ひょうきん男がやって来た。
たくさんの料理と、ワインでもてなした。
男子には常だが、多くの苦言を呈した。
これでもう会うこともないだろうが、勉強不足だと指摘した。
我が長女を引き合いに出し、一心不乱に勉強せにゃ、新時代を描けないぞと。
最後は泣きながら感謝され、今日のことも本当に感謝していますと言われる。
面倒くさいけれど、例によって最後に、録画番組を見る。
【NHK みんなのうた】夢の途中で / 池田綾子
内容の解説はしない、自分で考え受け止めなさい、と先生みたいなセリフ。
ファイト!