『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』 [映画]
せっかくの景色も、黄砂にやられて鬱陶しい。
321mの小室山に登って見る富士山が好きなんだが。
薄っすらと空は黄色掛かり、もやのように、けだるい景色になる。
心が晴れないのは梅雨以上である。
梅雨には既に情緒も感じられるのだが、ザラザラの黄砂は鬱陶しい。
娘が出張や旅で中国へ行くので言う、黄砂は中国のせいではありませんよぉ~。
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』
■ 作品データ
原題/Revolutionary Road
制作年/2008
制作国/アメリカ/イギリス
内容時間/119分
ジャンル/ラブロマンス/青春
■ 解説 「タイタニック(1997)」のL・ディカプリオとK・ウィンスレットが再び顔を合わせた話題作。いつしか自分たちの夢を見失ったある男女の葛藤を描く夫婦ドラマの佳作。◆ 多くの米国人が黄金時代を謳歌した1950年代、“革命の道”という名が付いた郊外の新興住宅街に住み始めた主人公夫妻。しかし、安定した暮らしの行く先に夢も希望も無いという皮肉な状況を意識しだしたことで、かえって追い込まれていく。夢物語のような恋愛ドラマだった「タイタニック」と正反対のベクトルに向いた、シリアス夫婦ドラマの佳作。郊外の生活が破綻をきたしていくとの展開は本作のS・メンデス監督がアカデミー作品賞に輝いた「アメリカン・ビューティー」の発展形とも思わせ、さらなる関心を誘う。
アメリカでも1950年代には、女性の閉塞感が満ち溢れていたのだろう。
見ていてとても息苦しく感じたのは、女性が閉じ込められて当然という大前提。
絵に描いたような幸せに閉じこもらない女性は、はじかれる。
自分はフェミニストと思っていた。
しかし三姉妹の父親になって、娘を通じて未来を見ながら愕然とした。
手に職をつけるという言い回しだけでは全く足りない絶望。
妻も娘たちも本当はもっと息苦しく感じながら生きているのだろう。
個人の時間が増えて、考えることも増え、反省を突き抜けて凹んでいる。
ゴメンナサイ、もう二度としません、そういう心境である。
大河ドラマでは清少納言が女房として昇殿するために夫と子を捨てる決意表明。
朝ドラでは男に隷属させられる女性の反発マグマを露骨に見せつける。
男の子として生まれ育って来て、知ろうとしてこなかった部分だ。
ひどい話だったんだよね。
TVドラマも女性の「自立」に寄せてきている。
特に、NHKは多様性や女性の息苦しさへの反発が扱われ始めた。
どうやればいいんだろう、どうすればいいのだろう。
とにかく、社会の中堅へと巣立った三姉妹が、息苦しくなく生きていける社会。
その方面の開拓をほとんどしなかった自分の人生を悔いている。
いまさら政治に参加しても、もうダメだろう。
自爆テロの手もあるが、後進国ニッポンの改革にテロは不向き。
願い祈り、活躍してくれる人を応援するだけなんだろうな。
1950年代のアメリカ社会では、女性は息狂いし生き方が強要されていた。
評価されず尊重されず、正直、人としての価値など顧みられていない。
自分らしくあるためには、女性だけが自らリスクテイクさせられる。
この閉塞感が息苦しいのだが、2024年の日本ではまだある空気。
働き方改革より昔、男女雇用機会均等法から40年近い時間を過ぎ。
未だに不備な社会、不足だらけに既に、諦めの蔓延が進むのか。
多少息苦しく思えるチェックも受け入れて、老害を減らす作業をする。
大変な時代を生きていく若者、女性の邪魔にはなりたくない。
何かしなくちゃと焦るばかりで、ボンヤリしている。
昨日、長女がドイツから帰ってきた。
水曜には、シンガポールで学会があり、その後はベトナムへ。
またもや研究作業が続くらしいが、頑張れ。
もう、父さんには理解できないことだらけ、だから、頑張れと言うだけ。
言うのはタダだよと思われないように、冗談を連発して笑わせてみよう。
父さんに出来ることはもう、そんなことぐらい。
寂しくもあり、嬉しくもあり。
日曜には家族のだんらんを演じると思うので、楽しむ。
今夜あなたたちと一緒にいられる幸せに、乾杯!
ファイト!
2024-04-21 00:00
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コメント(6)
この国は色々な面で先進国とは言えませんよね。もともと、先進国でなかったか・・・
by HOTCOOL (2024-04-21 05:36)
ウクライナが真っ赤になっているときに、
中東がきなくさくなってきて、やもすると
真っ赤になるかもしれない状況です。
秋に、トランプが大統領になったら、
世界の秩序は大きく変わりそうです。
自分は枯れゆく命を指折り数える身ですが、
これから先、50年生きていく若者には
試練の人生波乱万丈かもしれません。
by とし@黒猫 (2024-04-21 10:49)
「レボリューショナリーロード」、
タイタニック大大大好きな私としては、
公開当時観に行きましたが、
ガッカリでした^^;
タイタニックの2人が結婚して、
未来があんな風では、
プリオはあの時、
死んで正解だったとまで、
思いましたよ^^;
by 青山実花 (2024-04-22 06:48)
わが家は息子一人だけなので、女性のそういった状況には思い及ばず、
そういう話を聞くにつけ、なんとなく忸怩たる思いもします。
きっとわたしもカミさんもそういった中で出会って家庭を持ちそして
親になったのでしょう...ピアノ教師で今も働くカミさんに意見を聞きたいです。
by ナツパパ (2024-04-22 09:10)
「女のくせに」って何かにつけて言われて、大変でした^^;。
男女関係なく、人としてどうありたいかを考えて生きていけるといいのにな。
by Inatimy (2024-04-23 20:00)
黄砂は中国のせいではありませんよ...というのは半分間違いかも。中共は緑化にどれほど取り組んできたのだろうか。以前、友人が中国の砂漠に苗木を植えてきたと。わざわざ日本人が身銭を切って(>_<) 中国は下流域の水資源確保のため、上流を蔑ろにしてきました。国防費の一部でも削って緑化するなら、多少は評価してあげたいです。
男女雇用機会均等法から40年近い時間を過ぎたのに未だに不備・不足の社会なのは、政権党が望んでこなかったことと、野党の力不足によるモノかと(>_<) YKKや河野父辺りが頑張っていれば違っていたでしょうか。
by yokomi (2024-05-04 13:26)