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驚きの最敬礼   [卒業生]




晩年の親友から激励の焼酎が届いた。
落ち着いたら呑めや、ということである。
不確定、未定、予測不能の4月からではあるが、時間が出来たら呑む。
焼酎はロックでしか飲まない。
体調を整えてから、時間と心の余裕が生まれたら、腰を入れて呑む。



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昨日、帰りに札幌駅で乗り換えた電車で、怪しげな青年に声をかけられた。
卒業生だとわかり、30秒ほど考えながら喋り、一年前に出した我が学年だとわかった。
我が指定席である優先席に座り、本を読もうとした時に声がかかる。
強引に隣に座らせ、私の下車までの、暫くの時間を雑談に付き合うことにした。

怖い先生だったと、定番の話である。
役割を演じていたんだと言い、先輩方もそういう役割をしていた人が居て、私もその役を演じた。
怒られてばっかりだけど、楽しい高校生活だったし、S先生とtommy先生には会いたかった。
この間も、みんなと、先生に会いたいなって話をしていた、などなど、嬉しそうに語り続ける青年。

女は出来たか、ちゃんと遊んでるか、口惜しさを感じた日があるか、志を持て。
ごく普通の、ありきたりのことを語った。前の席の視線も気になりかけたから、普通の話をした。
先生、写真を撮らせてください、と言うから文庫本を持ってポーズを取った。
カワイイ女子生徒なら、ルンルンじじいだけど、シャッター音が照れくさかった。

撮り終わると彼は、いやぁーみんな羨ましがるなぁ、とニコニコしていた。
危険を感じなくもないが、その写真、好きに使って良いし、悪戯しても良い、そう言っておいた。

最寄りの駅に着き、じゃあな、また、と言って降りたのだが。
歩きながら車内に手を上げたら、あの野郎、直立した後、最敬礼で頭を下げていたのだった。
周囲の乗客も唖然としていたし、生徒共々、悪人顔だから、誤解を招いたかも知れない。
う~ん、こんなんでいいのかなぁ、って、思いながら帰宅した。

もちろん幸せを感じている。


ファイト!





サプライズ   [卒業生]




ちょっと派手な係長が入院した、その病室みたいになっている。
ハッキリ言おう、花瓶が足らんやないか、吾唯足るを知る。



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昨日は職員室の引っ越しだった。
かなり寂しい、「物足りない感」充実の一日だった。
訳あって、一昨日の離任式と送別会は休んだので、またもや花束が追加になった。
お喋りな係長の病室みたいになっているし、お供え物も増加した。

一昨日、最後の授業を終えて、花束など多すぎて到底、抱えて電車に乗れるわけがないので、妻に車で迎えに来てもらったのだった。夕刻、妻は車を使うので、年休を取って迎えの車に乗って帰った。しばらくすると卒業生から電話があり、学校に連絡を取ったら離任式に出ないことが分かったという。

一緒に苦闘の暁に大逆転で北大に入り、卒業後は東京のベンチャー企業にこれまた突進して就職を決めた、行動派の娘、切り込み隊長である。どこに居るかと尋ねたら、札幌に戻っていると。離任式に合わせて、サプライズで帰ってきたという。慌てて腰を抜かしそうになり、今からうちに来いと、女性にはとても美味しい白ワインを冷やし、およそ3時間だが飲んで語った。

私に会うのは緊張したと言うが、困ったものだ。私だって嬉しくて、うきうきして、そこらの助平オヤジのように、きっと締まりのない顔をしていたのだと思う。予定外だったので、妻の感動レシピを用意することは出来なかったが、まあいいか。次回以降、必ず事前連絡しておくれ、年だからもうサプライズはイイよ。年休、飛行機代、花代、お土産代金、あれこれ心配してしまう老境オヤジ。

それでも嬉しかった。きっと、こういうものを楽しみにし、誇りにしていくのかも知れない。




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もう花瓶のない我が家、・・・ファイト!





芽は出た   [卒業生]




もう、後戻りできない、春が来た。
列車と教室の暖房に閉口しながら、既にコートは着用していない。

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卒業生たちの訪問、ある種、華やいだ時空間となる。
それを、冥利に尽きると言うのだろう。


長女の後輩にもなる、Aくんが来た。
東大は惜しくもあと8点で不合格だったが、早稲田の国際教養学部に進んだ生徒だった。
大震災があり、後期は二次試験ナシで東京外大に受かった彼は、迷わず早稲田に進んだ。
2年先行で、長女の後を追いかけていたが、沈思黙考型の好青年である。

大学の授業、ある講座にて、今までで一番優秀なレポートですと投射されたものを凝視した彼。
提出者の氏名欄を見て、長女の名前を確認したという。
間接的に長女の足跡を聞き、嬉しく思ったのである。

明日、東京へ帰ると彼は言い、毎回そうやないかと私。
留学先のアイルランドの話も聞きたいし、就職の決まった九州電力の話もしたい。
呑みに行くかと、割り勘要員の同僚アッシーも誘っていく。


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あるべき国の姿に関し論じ、エネルギー政策の欠陥、男のあるべき姿勢、大いに語った。
真っ当な、志ある男との「明日を語る」時間は、充実した血流のようだった。
彼も何かを抱えていたのだが、頭の中を整理してやれたのだろうと思う。スッキリ

今夜はありがとうございました。Tommy先生とK先生とまたお話できて、自分の中で少しモヤモヤしていたものが晴れたような気がしています。目標を持って、目の前にあることにひとつひとつ全力で取り組んでいきます。またどこかであえる日を楽しみにしております。


4月からは少しゆっくりして、やりたいことをやってくださいと、妙に激励されもしました。

焼きが回ったぜ、オレ、・・・ファイト!




続・なーす   [卒業生]




キミが職員室に来たとき、花のような笑顔だと思った。あるいは雑草の。ごく自然にS・Aと理解した。少なからずの成長を感じた。

いつか遊びにおいで、外で飲むのは危険を伴うからね、拙宅が安全圏だ。来ても結局は、お好み焼きでも食べながら、オレは飲んでて、キミたちとバカな話をするくらいかな。まあ、だんだん、オレも墓場が近づいてきているわけだから、見納めだよ。

ところでね、事後承諾なんだけど、キミの写真を使った。私のブログに使った。


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そんな事後承諾メールを出したら、返事が夜中に帰ってきた。(2014/7/24, Thu 23:24)
私の帰宅時間とほぼ同じで、「働き過ぎ者」の師弟関係かな。


先生お疲れ様です(*^^*)  わたしも今日は久しぶりに、病棟の消灯後まで仕事をするという1日を過ごしました。残業が多くても、仕事が大変でも、看護することが楽しいと思えるので、やっぱりわたしにとっての天職だなと思うこの頃です! 最近暑いですが熱中症に注意してくださいね!



仕事に熱中症の我ら

とにもかくにもファイト


なーす   [卒業生]




4年前の卒業生がやってきた。


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看護志望の娘で、なかなか戦い抜くことのできないハンデを背負っていた。
それでも、持ち前の明るさで、看護学校の合格を決めた時には、本当に喜んだ。
おそらく大切に育てられた者だけが有する素直さを、満載した娘である。
本当に、普通の、良い少女であった。



毎年、帰ってきては職員室に顔を出す、律儀な娘だったが去年は顔を見せなかった。
そういうときは心配になるのだけれど、忙しくて失念してしまう。
今回の再会では、フルネームで呼びかけることができたけど、私にしては珍しいことだ。
とにかく笑わせてくれる、元気にしてくれる、素敵な看護婦さんとして働いているようだ。

学校が旭川だったこともあり、勤務先も旭川で、頻繁に会えることはない。
それでも、誰か誘ってうちに飲みに来て良いよ、と誘っておいた。
きっと賑やかな、ミニ・クラス会になることだろう。


世の中のバカは置き去りにして   [卒業生]




バイト少女、食材ソーセージくわえた写真投稿
 「丸源ラーメン」を全国にチェーン展開している物語コーポレーション(愛知県豊橋市)は、大阪府門真市にある門真店の女性アルバイト従業員2人が、冷凍庫の食材をくわえるなどした写真を、ツイッターに投稿していたと発表した。同社は、5日から同店の営業を休止。使いかけの食材の廃棄や冷凍庫内の消毒をしている。同社によると、同店の調理場にある冷凍庫で、4日、17歳の従業員が保管していたソーセージをくわえているところなどを、16歳の従業員が携帯電話のカメラで撮影。それぞれが写真をツイッターに投稿した。別の系列店に客から指摘があり、判明した。(2013年8月6日12時28分 読売新聞)


こういうバカが増殖しているようで、教育の減退。もちろんこういうバカには、処分した食材全額を請求すれば良いのだし、そこで、「金を払えば何とでもなる」と学習しても良い。痛みを経験させないから、バカは同じ過ちを必ず繰り返す。そんなバカは、徹底的に糾弾する。それが教育現場であり、家庭であるはずだ。



2泊3日の合宿講習が終わった

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初日も受付を終えてすぐ、8時半から開始。最終日の昨日も5時まで手を抜かず講義終了し、後片付けをし借りた部屋に鍵をかけてフロントに返したのが6時に近かった。よく戦った。おそらくこの3日間で40時間以上は勉強したと思う。そういう過激なことをしてまで伝えたかったことがあったのだ。



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頑張れば何とかなるのはごくごく一部の方で、我々には、無茶苦茶頑張っても何ともならないかも知れないのだ、ということ。目標を達成するには頑張るのは当たり前だということ。そしてそれを、やるしかないのだから、覚悟が要るのだということ。

私たちも大変だった。講義に通ってくれた英語と数学の先生にも感謝するが、宿泊した我々3人はもの凄かった。生徒たちには英語(80分)、数Ⅰ(60分)、数Ⅱ(60分)、国語(80分)、リスニング(30分)を受けてもらう。そのテストの仕分け、配布、しかもキツかったのは採点。120名余りの参加だから3教室を使って、それぞれが担当したクラスのテストを全て採点。

右腕の男がすべて採点後の集計をしてくれたし、準備段階から精密な日程表も作ってくれたし、しかし、私は3クラスで現代文の解説をすればそれでイイと思っていたのだけど、甘かった。雑務が多すぎた。補食の買い出しと配達や、初日の受付業務は学年PTAに丸投げ。それでも、なかなか解説の準備時間すら確保できないのが現実だった。予めやっておいて助かったと思う。



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最終日には私のクラスで鍛えた「卒業生」が、北大経済学部4年の立場で、3クラスに講話をしてくれた。あまりに自信たっぷりで驚いたが、運命を切り拓く娘だった。高3で私のクラスになった時には、英数の偏差値が50に届かなかった、現代文だけが強い娘だった。4月の始めから徹底的に鍛えたが、おそらく私のクラスでなければ彼女も北大には入れなかったと思う。

来春から東京のベンチャー企業で働くことになったようだ。就職が内定したようで、嬉しかった。伊藤財団にも乗り込んで行って奨学金をもぎ取ったし、我が長女にも似て、運命を切り拓くような凄まじさと運の強さがある。今後も楽しみである。教師冥利に尽きる。

年の私には疲労が取れず抜けきれず、卒業生を食事にも連れて行けなかったけれど、いつかお祝いも兼ねてメシだな。

今日は第1回夏休み、一日だけ。次回は来週の今日、火曜日にお休み。それが最後の夏休み。あとは休日返上で、講習と部活。再来年は退職したら、こんなに忙しくもできないのだ。ご奉公である。


化ける   [卒業生]



子どもたちの、生徒諸君の、卒業生たちの成長が楽しみである。

嬉しく思うのだ。

そして大化けすることもあって、これも教師稼業の楽しみのひとつである。

教えたことが彼ら彼女らの中で生きていて、それを発見するとき、冥利に尽きる。

そんな、一通のメールが届いた。

どう返事を書けば良いのか、まだ、思案中、長考。



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tommy88先生
こんにちは、お久しぶりです。
御校出身、中央大学3年のOTです。
2013年、新年の挨拶すらまともにしていないような気がします。もう暑中お見舞いでしょうか。
大変申し訳ありません。

先日、全日本選手権が行われました。
結果を残し、そして、10月末にマレーシア・クアラルンプールで行われる世界選手権の日本代表になることができました。

今までは海外合宿などには選出されていた、「なんちゃって代表」でしたが、本当に日の丸を背負って闘う日が来ました。

また、去年は日中国交正常化の式典や札幌ドームアジアンフェスタで演武、今年三月には世界的有名なデザイナー・山本寛斎のショーに出演、春休みには大学から給付奨学金で一ヶ月北京で単身合宿してきました。

そういった、武術に、中国に向き合ってきての今大会での日本代表選出は、本当に流れがあるものだと思い、それをしっかりと掴めたことにかなりの意味があります。

暑くなってきましたので、お身体に注意して夏期講習やり切ってください!
北海道に帰省したときには連絡します。

OT 拝
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とてつもない努力   [卒業生]

3年前に私のクラスから巣立った娘。奇跡と呼ばれた娘。私の誇りでもある。家庭の事情で北大一本。前期後期かけて、終了。3年生の夏には応募しても無理と言われた伊藤財団奨学金の最終選考まで持ちこたえ、東京まで面接を受けに行って合格する行動派。支給対象も旧七帝大あたりと、早慶上智のような難関私大に進む者。

そして半年後、そもそも模試でもC判定すら出せずにいたけれど、センターで凹みD判定。年度当初、検討会で某クラスは北大3名の合格が読まれ、私のクラスからは北大1名しか予想されなかった。腹を立て、クラスでも志望者全員合格のスローガンのもと、徹底的に勉強漬けのクラスを作った。某クラスからは北大1名、すなわち絶対大丈夫と言われた2名を取りこぼし、我がクラスからは3名出した。逆転1名、超大逆転1名。

その中の奇跡の1名は、最後まで私を信じて言われたとおりにやり続けてくれた。もちろん、センター試験に多少の失敗はしてもよいように、ずっと二次向けの勉強はさせていたし、毎日言葉をかけ続けた。学習ノートには毎日、私の激励が残っていった。「やったからできた」と言えるような『自信の素』も作らせた。
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やり終えた問題集と参考書を積み上げて写し、彼女たちのノートに貼って激励した。今日までやり続けた日々を忘れない、と書いた。我がクラスから、多くの生徒が、奇跡は起こるのだと証明してくれた。私にはできないようなことも、子どもたちはやりのけてくれるものなのだ。


センター試験まであと311日。年度末の仕事がなかなか減っていかない、むしろ増加中。狂いそう。

ちょっと驚きのお誕生日   [卒業生]

Happy Birthday to Me ♫ ~ (2012/08/29)

昨日のことではありますが、またまた一歩、還暦に近づいて参りました。
蒸し暑く、試験前であるにもかかわらず落ち着かない学年、提出物を相変わらず出さないままの連中、要するに税金を全く払わないでサービスを享受し、遊んでばかり居るような連中が増殖し始めたクラスが、1時間目にあった。怒鳴り散らして、無気力の元凶である3名を教室から追い出し、さらに勉強をしないトップも教室から追い出すなどと言う暴挙。力づく。

4時間目も似たようなお説教をしていて、授業が終わり、教室を出ると驚いた。手塩にかけたと言えば言い過ぎだろうが、私のクラスに居て、D判定からの大逆転で北大に入った娘が廊下に居た。こういう意表を突いた登場には驚いたが、「誕生日オメデトウございます」などと言う。えらそうに説教かましていた後だから、腰を抜かしそうになった。不意打ちには弱いことが露呈した。

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モノの分かる(頭のイイ・理解力のある)人間に接するとホッとしてしまい、固まってしまっている自分が情けない。この娘には1年半の時間をかけて大逆転シナリオを描き、本人は私の指示に忠実に従って戦ったあげく、本当に大逆転してしまった努力家で、誇らしい御仁である。

今日はお会い出来て本当によかったです。少し驚かせようと思ったものの、もし外出してたらどうしようかと思いました。[パンチ]久しぶりにお会い出来て、気持ちがすっきりしました。先生のパワーはやっぱり凄いです。先生に会うとパワーをいつももらっています。[パンチ]来年の一月には、必ず行政書士試験に受かったと報告出来るようにします![パンチ]今日は本当にありがとうございました。[パンチ]これからの一年も、とにかく元気でいてください。[パンチ]先生が落ち着いたら、連絡いただけると嬉しいです、お待ちしています。もっと先生のお話が聞きたかったです。[パンチ]御家族の皆様にもぜひよろしくお伝えください。[パンチ]二年主任、頑張ってください!!


午後の授業を一つ終了して、代ゼミに行った。北大入試問題解説であり、ここの解析と解説は信頼を寄せているので、大いに勉強できる。資料も充実しているのでいい。お勉強、お勉強。その後、北大裏の、「ぶあいそ別邸」に行く。奥様と一緒に小さなお誕生会。
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今日もとても嬉しそうなパパりん

奥様と二人で私のお誕生日を祝う。日中のサプライズもあり、素敵な8月末なのであろう。長女も東京へ移動し、寂しさは募る。三女はJOで、400m自由形に出て4位。インターハイよりは順位を上げたけれど、本人は納得はしていないでしょう。次女はインカレに向けて、静かに調整中。大団円となるか。

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「博多 ぶあいそ 別邸 」の特別メニューで、夏季限定、「夏野菜の純豆腐鍋」にはもちろん牛モツも入っており、非常に、うまかぁ。こういう鍋は最後に絶対、ご飯を投入したいところですが、炒飯も食べたくて今回は遠慮しました。

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野沢菜とチャーシューの炒飯が美味い。脂ぎっしゅの連続で口直しに本マグロの刺身。お腹パンパカパンのお誕生会でした。本当は桜寿司(馬刺の握り/赤身・霜降り)もウマイので食べたかったけれど、腹が拒絶してしまいました。

家に帰ると、長女がプレゼントを置いてくれていました。ユーロ圏のコインを集めて入れるモノで、すでに娘が回った各国のコインが入っておりました。あとのスペースは自分でどうぞというお誘いでしたが、一人では怖くて行けない、ボク。いつか・・・。

子どもたちとの再会   [卒業生]

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飲む気は毛頭なかったのだけど、盛り上がっている体育館に入った。サッカー部の合宿でも、ハデにシゴいた真夜中の体育館を思い出しながら娘に語っていると、近づいてきた女性がいきなり難問を浴びせた。

会えると思ってました。「ふむふむ」。1年の時担任でした。「えーっと」。覚えてませんか。「参ったな、1年」。

いつも質問をする側の教師にとって、質問をされるのは弱い。困り果てており、基本的に席替えをしない私は、座席の端から順番に記憶の中でチェックしていくのだけど、彼女が見当たらない。困り果てていたら、干場くんが近づいてきて、おおおおおおおーー好青年、彼は1年次に私のクラスでした。

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奥尻から出てきている優秀な子どもで、下宿生活をしていました。お節介にも、いろいろと鍛えたわけですが、今は奥尻の役場で勤め、地域に貢献してくれています。彼のお助けで、冒頭のショックは、彼女が2年次に私のクラスだったと修正され、私は発狂せずにすみました。好青年が好壮年へと変化し、私は好好爺になろうとしています。

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Cross to You. いちばん会いたかった人を発見。結局ここで連続して声をかけてきた、あるいはじっと見つめ合ってしまった連中は31期。彼女たちが2年生を終える時、私は自分の学習意欲に抗しきれず、子どもたちを棄てて転勤しました。黒須さんは、星野希弥さんと共に2年間私のクラスだった精鋭です。星野さんが生徒会長で、黒須さんは副会長でした。黒須さんも既に名字は変わっていました。幸せそうで良かった。星野さんは東京に出て、NHKで務めているという。良かった良かった。・・・35歳になったそうだ。

卒業させた子どもたちは28期だと知った。その中の一人が離婚したという話を聞くと、後回しにしないでそこで腰を落ち着けて聞いてあげれば良かったと、少し悔やんでいる。

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いちど宿舎に帰り、風呂に入り、身ぎれいにして、夜の花火を見に来ました。学校祭では、たしか後夜祭でフォークダンスをして、花火が上がるのだったと思うのだけど、数としては、しょぼい。しかし、ラストは寄付を集めたのか気合いが入り、ものすごい数でした。驚きました。その凄さに嬉しくなってしまいました。良い思い出です。

終了後すぐに帰ると駐車場の大混乱に巻き込まれるので、もういちど体育館に入ってからにしようと、戻りました。

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体育館に入ると声をかけられて、彼女たちは27期。私が赴任した年にお手伝いした学年でした。40歳になるのですか。お二人はしっかりと記憶にあり、時間の推移を感じました。娘を見て、「あいみちゃん」と言ってましたが、みんな、時間が経ったんだよということです。

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まるで花火。夏の終わりの夜空に舞い、消えていく花火。哀愁の美。良い旅に酔いました。

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