芽は出た [卒業生]
もう、後戻りできない、春が来た。
列車と教室の暖房に閉口しながら、既にコートは着用していない。
卒業生たちの訪問、ある種、華やいだ時空間となる。
それを、冥利に尽きると言うのだろう。
長女の後輩にもなる、Aくんが来た。
東大は惜しくもあと8点で不合格だったが、早稲田の国際教養学部に進んだ生徒だった。
大震災があり、後期は二次試験ナシで東京外大に受かった彼は、迷わず早稲田に進んだ。
2年先行で、長女の後を追いかけていたが、沈思黙考型の好青年である。
大学の授業、ある講座にて、今までで一番優秀なレポートですと投射されたものを凝視した彼。
提出者の氏名欄を見て、長女の名前を確認したという。
間接的に長女の足跡を聞き、嬉しく思ったのである。
明日、東京へ帰ると彼は言い、毎回そうやないかと私。
留学先のアイルランドの話も聞きたいし、就職の決まった九州電力の話もしたい。
呑みに行くかと、割り勘要員の同僚アッシーも誘っていく。
あるべき国の姿に関し論じ、エネルギー政策の欠陥、男のあるべき姿勢、大いに語った。
真っ当な、志ある男との「明日を語る」時間は、充実した血流のようだった。
彼も何かを抱えていたのだが、頭の中を整理してやれたのだろうと思う。スッキリ。
今夜はありがとうございました。Tommy先生とK先生とまたお話できて、自分の中で少しモヤモヤしていたものが晴れたような気がしています。目標を持って、目の前にあることにひとつひとつ全力で取り組んでいきます。またどこかであえる日を楽しみにしております。
4月からは少しゆっくりして、やりたいことをやってくださいと、妙に激励されもしました。
焼きが回ったぜ、オレ、・・・ファイト!
2015-03-19 05:21
ファイト!(100)
コメント(5)
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やりたいことをやる。
これがまた・・・難しい。ねえ〜^^
by hatumi30331 (2015-03-19 05:57)
長女さん素晴らしいですね。
そして、これまたしっかりとした卒業生さんの訪問嬉しいですね。
御礼の言葉まで立派で偉いです。
by isoshijimi (2015-03-19 06:42)
こうして、教え子たちがtommy88 さんの言動から今でも力をもらっているのです。
5年後か10年後だかのあるとき、ずっと心の底深くにあったtommy88 さんの言動がすっと浮かんできて、「あ、あれはこういうことだったのか」と、すっと落ち着くところに落ち着いてひとつ階段を上がって行かれるのです。
そんな先生、僕にも二人いますが、なぜだかどちらも国語の先生です。
不思議なものですね。
まだまだヤキが回るには早過ぎますよ。
5年後10年後のある日、また誰かが訪ねて来てはさりげなく、もしくはあからさまに助言を求めたり、お礼をされることでしょう。
by あるいる (2015-03-19 12:11)
ファイトの赤文字がちょっと小さいのには意味があるのかしら?
by JUNKO (2015-03-19 20:30)
教え子と酒を酌み交わすこと、師にとってはけっこう嬉しい事なのだ
そうです。師の眼前では大の大人もその当時に逆戻りで、かえって
素になれるものなのかもしれません。激励されたからと言って焼が
回ったわけではありませんよね。生徒は大人になり、そして先生はただ
歳を重ねたまでです。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-03-19 22:03)