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梅雨が明けるとして   [日常]



梅雨が明けないまま8月に突入した。
それでも1日、土曜日の洗濯物はバルコニーに干すことが出来た。
連日、除湿乾燥機をつけての室内干しは、苦しかった。

結局のところ今年の7月に雨が降らなかったのは、たった一日だったとか。
万年筆のメンテナンスで丸善に行った19日、日曜日だけだったようだ。
体にカビが生えるんじゃないかと、コロナと雨に、暗い引きこもりだった。


昨日の洗濯物は渇きが良かった。
しかし、梅雨が明けるにしてはハッキリしない斑模様の空だった。
滅入らせるには十分に長い梅雨だったが、8月の夏を翔けぬけたい。




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北大の大学院を出て、東京女子医科大学で医療従事者になった教え子がいる。
過酷な現場を伝えるメールが来て、現場は悲惨だと知る。
「国民皆保険の奴隷として社会人ライフを謳歌しています」と結ばれていた。

ぎゃぁぎゃぁわめかないで、皮肉を込めてサラっと流す姿勢が好き。
そういう教え子としか付き合わないのだけど、激励を入れる。
ひと段落したら、ディズニーシーで飲もうぜ、おごるぜって。




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また教え子の中で、保健婦として働きながら大学院を出て力をつけた者がいる。
春からジャイカの派遣でカンボジア遠征が決まっていたのだけど、延期。
今は、保健所でコロナ陽性者の追跡確認作業に追われている。

陽性者の電話追跡、確認作業は思う以上の大変さである。
丁重に丁寧に電話をしていても、逆切れされることもしばしば。
感染リスクのない職場かもしれないが、ストレスは異常なほどある。




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最後に1年間だけ、副担任で週5時間の授業を担当した教え子。
大学4年生で、就活の行き場もなく、戦いも先が見えない。
就職内定が出ていた彼と1月に飲み、順風満帆かと思っていたら。

おそらく新規採用はなくなるかもしれないと。
大手でも春の採用はなかったことになり、来年度もなさそうである。
決算発表を見ていても、減益の会社が殆どである。




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2020年度(2021年3月期)の業績見通しを公表できない企業が7割近くに上っている。
もちろん新規採用も、減少傾向であろう。
夜の街の店が潰れると言い、若い、可能性ある学生さんのゴールが見えない。

エコバック化した昨今、急激に、露骨な万引きが増えていると聞く。
おそらく若くして失業した連中が組織化され、強盗や詐欺が年末にかけて増加か。
治安の低下もあろうし、格差は確実に広がるだろう。

梅雨が明けて、希望が湧いてくるような活気が起きればいいなと思う。
日々の絶望に活路を見出すことはできないが、光がさして欲しいものだ。
洪水や売り上げ激減、進路未定、失業など、被害者が希望を持てるような光、を。




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