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『天空の蜂』   [東野圭吾]




ある所で断念すれば

心の平安を

手に入れることがデキル。


だが、まだ、諦めきれないでいる。




いま多くの日本人が何より目を向けるべきは人間の「生きるかなしさ」であると思っている。人間のはかなさ、無力を知ることだという気がしている。   (『生きるかなしみ』 山田太一/ちくま文庫 より 「断念するということ」)






『天空の蜂』 東野圭吾/講談社文庫(1998年11月15日 第1刷発行)
天空の蜂.jpg

我が家では長女だけが、面白いと表明していた。
家庭内の東野番付では、『ナミヤ雑貨店の奇跡』 『夢幻花』 『白夜行』 『マスカレード・ホテル』 『流星の絆』 『新参者』 『麒麟の翼』 『マスカレード・イブ』 『ガリレオの苦悩』 『容疑者Xの献身』など、ザッと出てくるのだが、この『天空の蜂』は、長女だけが推していたのである。

発行時期を考えると、福島原発より以前から、東野圭吾は原発に関する危機意識があったのではないか。そう思えるほど、あり得ないクーデターを頑なに実行させようとしていた。しかし、3.11を過ぎて、「良識」に覚醒した私たちは、少なくとも「犯人」に心情的同意をしながら、読むことになるのであろう。あるいは、既読者は、福島が起きた時、やっぱりな、と思ったのではなかろうか。

長女好みと思える作品構成、描写、展開であった。 良質なアメリTVカドラマのように場面転換し、幾つもの場面で、登場人物が同時に動いている緊張感が、最後まであった。「見せないで」見せるという手法は、東野圭吾のお上手な手口であろう。600ページを超える文庫だが、あっという間に読み終えた。 映像化しやすい、すでに映像を意識した小説だった。





お花見に行ったのですが失礼しましたお嬢様

花を見るなら.JPG

ちょっとお花見に、花屋さんへ行く。

あらいやだ、私ってキレイ?

もちろん花屋さんの花を狙ったんだけど・・・。






不謹慎ではありますが 味噌ラーメンを作って食べました

味噌ラーメン.JPG

少し涼しいし、妻に献上する味噌ラーメンの試作をした。
なかなか美味しくて、もう少し野菜も増やすかと考えた。
タマネギのすり下ろしを入れるのだが、入れることができなかった。

できなかった理由は簡単で、タマネギってどうすり下ろすのかが不明なのである。
そこんところを研究し修復すれば、秋風の吹く、もうすぐの時期に献上できる。
次は、チャーシューの仕込み研究である。




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