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『雪煙チェイス』   [東野圭吾]





世の中には、勘違いをした上で、大きな顔をして生きている方が大勢いる。
私もきっとそんな人間なのかも知れないが、謙虚さだけは失わないように意識する。
自分は勘違いしているかも知れないと、自制し、思い上がりにブレーキをかける程度の謙虚さだが。





『雪煙チェイス』 東野圭吾/実業之日本社(2016年12月 5日 初版第1刷発行)
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東野圭吾の推理小説としては、自分にとって久々である。
いろんな部署の、所轄と本庁、スキー場などの縄張り争いや主導権争いはお手の物。
場面がスピーディーに転換され、緊迫感があり、楽しく読んだ。

「白銀ジャック」「疾風ロンド」に続くスキー場を舞台にした3作目。
犯人探しではなく、無実を証明する展開。
『逃亡者』で、片腕の男を捜すリチャード・キンブルみたいなもの。

魅力的な登場人物、千秋も、いよいよ引退を決意し、寂しさがある。
安心できるブランド、東野圭吾。
妻も、あっという間に追いついて読んでいた。




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「自分でいうのも何だけど、わりとやったほうだと思うよ。オリンピックには出られなかったけど、悔いはない。だから、そろそろ次のステージに移らないといけないということも頭ではわかっている。若い時期っていう時期は、とっくに過ぎてしまった」

「家業を継ぐことが決まったら、もうこっちの世界には戻ってこない」

「本気だよ。それぐらいの覚悟が必要だと思っている。あっちもこっちも適当にうまくやって、なんていう甘い考えは、たぶん通用しない。趣味で滑ったらいいじゃないかっていう人もいるかもしれないけど、そういう中途半端なことはあたしには合わない」






◆ 玉ねぎ丸ごとのコンソメ味スープ
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玉ねぎが甘くて美味に出来あがった。
丸ごとの玉ねぎはレンジで7分加熱、その後に煮込む。
柔らかくて、スプーンで崩れてしまうほど。

おもてなしレシピの先頭に入った。
スパークリング・ワインに合うかどうか。
きっと合うに決まっている。

近々、教え子が来る。
もちろん、練習を重ねた成果を発揮する。
そしてもちろん、思いっきり酔っ払ってやる。




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