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凱  第27号/平成23年11月11日(金)発行   [学年だより]

卒業まであと841日/定期考査まで18日
模試が終わり 変化の兆し

 11月5日(土)に第2回進研模試を終えました。その自己採点を見、何クラスかで集計したところ、或るクラスでは国語の平均点が下がり、数学の平均点は変わらず、数学の勢いが感じられました。ただ、英語はかなり平均点を下げてしまいました。

 高校入試の国語採点で、私は5年連続で記述問題を担当しています。学校裁量問題になって以降、今年の入学生の正答率が低く、また、空欄(無解答)が増加したことも、特徴として知っておりました。時間をかけて「国語力」、言い換えるなら「日本語力」を高めていかなければならないと覚悟をしておりました。

 そういう意味で、毎朝の「朝読書」は生命線で、何とか(他学年のような)小テストを入れないで、読む集中力を高め継続していきたいと考えております。あるいは、要約添削を入れ、要約自己採点の問題集も購入し、基本的な日本語力「言葉を使ってつかみ取る」練習を、日々重ねております。

 そういう「手」を打っても、一朝一夕に変化が生じるはずはなく、早くても半年から1年以上はかかることだし、下手をすれば5年の歳月を要するかも知れません。それでも必ず向上改善されていくものだと信じて、粘り強く檄を飛ばしています。

 日本語に不安を感じるくらいですから、数学の先生が言う「何度言っても通じない」という嘆きも、あながち嘘ではないと思われます。あらゆる教科に悪影響を及ぼしている国語(日本語)力の弱さが現状です。できることならご家庭でも、新聞を読む、読んだ内容を、かいつまんで語らせる、報告させるというような特訓を、日常の、生活習慣としていただけるなら幸いです。

 今回の模試の国語は、特に現代文は簡単でした。よって満点近い者が出てくるかと思いきや、現代文は以前にも増して得点ができていないのでした。前回は、上手に古典で稼がせて、現代文での不足を補うことができましたが、授業で扱ったプリントや講習での教材が「的中」を連発しているにも関わらず、できていない生徒が多かったのです。なぜそうなるのか、指導者にも緊張が不足していたのでしょう。

 夢に見た「大学に入ってから伸びる授業」は休止して、来年の6月模試で勝てるように授業を変えました。テンポを上げ緊張感を振りまきながら、基本的な解法テクニックを伝えていくことにしました。予備校のまね事になってしまい、味気ないですが。

 全国平均が分かるまで、今回の模試結果が良かったのかどうかは判断できませんが、それでも前回や過去の模試と比較して、今回の模試が平均点を大きく下げることはないと読んでいます。だから、英語の得点率の低さが気になりました。

 今までにも申し上げているとおり、英語は生活習慣にさせたいのです。毎日、CDを聞き、シャドーイングを続ける。たったそれだけのことで、3ヶ月続ければ激変が生じるのですが、何とかならないものでしょうか。

 特に、「耳を作る」には時間がとてもかかるのです。3年生になってからでは絶対に遅く、時間がある今のうちにやり続ける習慣を身につけてもらいたい。それだけでも、大きな違いなのです。すべては規則正しい生活、すべては生活の改善です。
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◇ 質問に答えて / 半歩でも、一歩でも先を見すえる
 「難関大学合格が息子の人生のすべてか?」という問いに対する私の答えは、「ちがいます」です。

 「絶対安全な危険」しか通過していない子どもたちのひ弱さに悲しくなります。「世界」が熾烈な戦いを挑んでいるにも関わらず、我が日本は「国体」もなさず、未来への展望もなく、国家百年の計である教育はズタズタに破壊されています。

 すでに、日本語の通じない日本になりつつあります。

 力がある人たちにはその能力を生かす義務があると思います。息子さんには、覚悟を決めて貰って、挑戦をしてもらいたいのです。力がある者たちの義務なのです。彼らが、この国を救う、あるいは北海道を救うべきではないでしょうか。

 ひと様の人生のことは分かりません。しかし、能力のある方々には、その力を発揮する義務があると思っています。私が3年間面倒を見て世に送り出す、最後の子どもたちです。気負いすぎと言われても、この国を救う人物を育てたいと思っています。

 小手先の話ではありません。自分サイズの、少し高めの目標を掲げて、リスク・テイクしながら挑戦していくという「生き方」が、やがては人生の困難に立ち向かわせるのだと信じています。ゆえに、難関大学合格は目標ではなく、通過点でしかありません。

 彼は、「人物」に出会うために、進学すべきだと思っています。そう思って、私が魂を込めてバックアップしようと思っています。彼には、鋭い感性と才能があります。伸ばしてやってください。きっと私たちの誇りとなる人物です。
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 カレンダーもあと1枚。定期考査が近づいて参りました。

 もう準備を始めている方もいます。準備は時間があるうちにするものです。終わった模試を見てへこんでいても始まりません。解き直しをして、どこまで得点率を上げることができるか。計算ミスを含めてケアレスミスは多かったのか。あるいは、全く手が出なかったのか。そういう「振り返り」は終了したと思います。

 スピードに問題があるのか、集中力に問題があるのか、基礎的な学力の問題か、学習量・練習量の問題か。それらを明確にし、定期考査で試行錯誤してもらいたいです。

凱  第26号/平成23年11月4日(金)発行   [学年だより]

卒業まであと848日/定期考査まで25日
好評でした「1学年進路講演会」

 10月20日(木)の6、7校時を利用して「1学年進路講演会」を実施しました。講師にBCのNT氏を招き解説していただきました。学年生徒の後方に座っていただくという形式で、保護者の方は86名の参加でした。

 話の内容は、「大学進学はゴールではない」から始まり、成長するために必要な要素は「環境や人」などの刺激であり、「与えられる勉強から、自ら考え、解決していく勉強への脱皮」が必要だと言うことでした。まさに、我が学年へのスローガンとして掲げている「常に考える。自分で考える」習慣づくりです。脱皮を期待したいです。

 さらに、『英語』を取り巻く社会の事情、大手企業の方針、あるいは「みなさんの英語力分析」も提示され、今後の学習のあり方が示唆されたように思います。基本的には「耳を鍛える」「英語を話す」「英語に触れる」機会を、日常に組み込むことです。

 また、終了後に座談会を実施しました。52名の参加を得、NTさんや学年に向けて質疑応答を実施しました。その中では、「どうすれば子どものやる気が出るのか」「部屋を片付けない子どもをどう躾けるか」「人間力を育てるためにアルバイトをさせたい」「プリントが多くて子どもがどう対応すればいいのか困っている」などの、具体的に多くの方が共通する課題があることが分かりました。

 今回の質疑応答で、「学校として」答えを出すべきものに関しては、時間をかけて答えを出していくことになると思いますが、個人的に考えを提示できることに関しては、私個人の考えを出していきたいと思っています。

 『座談会』という形が思いのほか「勉強」になることが分かりましたので、今後も実施の機会をうかがいたいと思っています。ベネッセの中居さんも、対生徒・教師の経験は多いのですが、保護者の方との座談会は初めてで、大いに勉強になったということでした。「考えているのは子どもの進路実現」、という意味では共通しています。
  “半歩でも、一歩でも先を見据える”
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  “We are the 92%”
アメリカのデモではないですが、今すぐに始めれば92パーセントの者は現役合格が可能だ、という話です。これは全国規模でのデータですが、早期に受験勉強を開始していれば「現役合格の可能性」が非常に高いと言うことです。陸上や水泳のスタートではフライングは失格を意味しますが、大学受験にフライングはありません。東大コースを歩む中学3年生がすでに大学受験勉強を始めていることをご存知でしょうか。

 そこまで極端なことは必要ありませんが、我が校に来て6年目、二度3年生に関わって分かったことは、一浪した卒業生はほぼ確実に志望校に入学している。去年卒業させた連中も、東工大、東京外大、東北大、北大、早稲田、慶応と難関大学合格者が続々と報告に来ていました。

 また、今春の卒業生も、予備校から送られた模試結果では「センター+記述」のドッキング判定で、多数の北大A判定を出し、早慶、上智、ICU、明治という有名難関私大でもAもしくはBの判定を手に入れています。

 これだけの事例で判断するのは拙速であるとは分かっていますが、「本校生は一浪すれば必ず志望校には入れる」ということです。大学進学への道のりは4年間だ、と捉えるのなら毎日の生活をエンジョイし、楽しく適当にやっていけばいいのです。

 しかし、本校の慣例では「修学旅行が終わった、さあ、受験勉強開始だ」ということでした。合格率65%に肉薄するのです。しかし、「今から始める」と決断し、目標を見定めて、覚悟を決めて受験勉強を開始するなら、合格率が27%upします。私が親なら、すぐに始めさせ、時間とお金をどう投資すべきかを考えさせます。どうでしょうか。

凱  第25号/平成23年10月19日(水)発行   [学年だより]

卒業まであと864日/11月模試まで17日
「受験は団体戦だ」とあの人は言った
 入学時から感度のよいアンテナを持ち、高い志を持っている生徒は、まだまだほんの数名で、意欲的な生徒の増殖を期待しながらも、学校祭ほど盛り上がってはくれせん。主客転倒した意欲を、ゴールに向かうモチベーションへと変えさせたい。

 進路指導に関しては授業や課外活動を通じても、いろいろな情報を伝えています。しかし、うまく伝わっているのか、伝わっていないのか、反応がなく暖簾に腕押し、豆腐に鎹、糠に釘。反応の乏しさに一抹の不安を抱きます。

 個々に声をかけてみると、子どもたちの志の中味がしっかりしているかと言えば、必ずしもそうではない部分も多いです。「就職しやすいから、とりあえず樽商」とか「海外で活躍する人材になりたい」という夢があっても、その実現のために何をすべきかが、まだまだ見えていない段階が大半です。困惑するのは、何になりたいのか分からない、という返事。応えようがありません。

 また、「高校に受かった」という事実で満足してしまっている生徒もいるようで「目標、目標」と遊説して回ります。昼行灯のようにボンヤリしてしまっている生徒には、充実した高校生活を送る中で、確実に小さな殻を破ってもらわなければなりせん。「これから伸びていくポテンシャルを秘めているものの、まだ芽が出ていな種子の状態」の生徒が多いです。間に合ううちに、何とかしたいと思っています。

 「過剰に手をかけては生徒の自主性を損なう」という声は、どこの学校でも根強いと思います。しかし、意欲の欠如か反応の悪さか、出足の鈍さが我が校生の特徴です。

 自主性や能動性、先見性といった「リーダー的」資質は、人と人が関わって、やり取りをしていく中で、初めて伸びていくものだと思います。生徒が共に人間として人格者として、染み入るように関わり合うという形が理想で、まずはクラスという空間の中で経験値を高めていってもらいたいと思います。

 本校に赴いた年、私が所属した学年の主任が「受験は団体戦だ」と言っていました。高いレベルで英語の模試結果を出している人で、仕掛けも矢継ぎ早だし戦略的でした。そういう人のセリフだから鮮明に覚えています。

 意味する所は、個人主義的に勉強して結果を出すだけなら、別に学校に来なくて良い。しかし、クラスの所属構成員としてクラスの雰囲気や流れを少しでも良くし、団体としての学習環境を整える。そのことで、環境の良いクラスで自分の勉強もしやすくなる。互いにプラスの刺激をしあって、相乗効果の出る取り組みをする。こんな意味合いの、環境重視型の「受験は団体戦だ」なのでした。大いに感心した言葉です。

 受験は団体戦……、言い方を変えるなら、落ち着いた環境の学校を作る。大騒ぎしない知的空間。底辺校と呼ばれる学校は図書館ですら馬鹿騒ぎをし、過去に私が経験した学校では、廊下をローラースケートやキックボードを乗り回す場所にする連中が居た。到底、落ち着いて勉強などできるわけがない。

 環境を整えると言うことが受験には重要で、学習環境という見地では、ある程度静かさと落ち着き、相互の思いやりがなければ「学習環境を整えた」とは言えないのではないでしょうか。

 学校なんだから、勉強して当たり前、そういう空間を作りたいと願います。

 しかし、先月来の意識調査や保健室情報、あるいは情報通のコメントを聞いたりしていると、あきらかに「いじめ」と思われる現象が我が学年のクラスや部活単位で発生している。それを危惧して、学期間休業前の集会で、私から話をしました。

 悪気はなかったという言い訳には何の救済もなく、悪気があったりしたら大変だいうことでしかない。加害する側は全く無意識であったとしても、受け手が「つらい」「いじめられている」と感じた時点で、それは『いじめ』として成立しており、被害者全面保護が現時点での社会的基準です。

 受験は団体戦だと謳おうとすると、これだ。出鼻がくじかれてしまう。意欲的に生徒諸君の進路実現を100%目指そうとすると、狭量な一部の者のために全体の膠着が発生する。効率よく動きたくても鈍化していく、悪循環。

 傍観者にはならないで欲しい。321人が私の子ども、そう思って厳しすぎる対応も含めて、心を鬼にして日々、言動を重ねています。私には手が二本、足が二本しかありません。救済の手を投げかけようと思っても、限界が生じます。個々に自立して、自分たちの環境を少しでも自分たちで良くしてもらいたい。

 みんなで無視をする、などという小学生のようなことはするな、馬鹿者。
     転んだ人を笑ってはいけない。彼は、歩こうとしたのだ。
 挑戦する人を笑うことが、否、人を笑うことがいかに愚かなことか。大人になろう。

 私の学年の先生たちは、よく勉強しています。新しいことを積極的に学んでいます。勉強しています。いちど小さくても「いじめ」が発生すると、個別面談をしたり、アンケートしたり、立ち話面談したり、学年会を臨時で開いて情報交換したり、要するに、先生方の勉強時間が完全に奪われてしまいます。

 結局は、先生方の勉強時間が減れば、生徒諸君に還元される時間や学習効果も半減していくのです。それは全く勝ち目のない学校、全く勝てない学年を意味しています。ゴールに手が届かないで終われば、浪人生活となります。それも人生ですが。

 学校生活に慣れたからでしょうか。すこしだけ、学年の落ち着きがかき消されているように思います。大いに危機意識を持っています。立て直そうと考えています。

「頑張ります」ではなく、「頑張りました」と言える人間になってほしい。


凱  第24号/平成23年10月6日(木)発行   [学年だより]

卒業まであと877日/11月模試まで30日

進路講演会に向けて予備知識①  これからの時代には英語が必須
 以前に生徒を通じてお知らせしましたとおり10月20日(木)に本校で「1学年進路講演会」を実施します。講師はB社のN氏です。

 本校第1体育館にて、午後2時20分開始(開場は午後1時30分)です。出席連絡の提出は10月14日(金)になっておりますので、期日までに担任にご提出ください。

 N氏との打ち合わせはまだ一度しか持てておりませんが、内容は今後も詰めていき、有効な講演内容を用意したいと考えております。

 また、講演の内容がしっかりつかめるように、学年だよりで3回に分けて「進路講演会に向けて予備知識」を掲載していきたいと思います。まずは、「卒業生への手紙を掲載し、「これからの時代には英語が必須である」旨をお伝えします。(両面印刷してあります)
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親愛なる△△さん
 まず始めに、私はキミが「英語大好き人間」だと思っています。自分から「英語が好き」と言えるのは、テキなことで、私は未だに好きになれないでいて、コンプレックスを持っています。おそらく好きになれないは、自ら「きっかけ」を失ったからだと思っています。だから、キミのような才能あふれる人には、何らかので「きっかけ」を作ってやりたいと、常々考えているところです。

 シンプルに考えます。キミはいつから、どうやって日本語を操るようになりましたか。それはまず、絶対耳から入ったはずです。読むことから始めたわけではない。だからキミが英語の達人になるには、聴くこから始めるのが一番だと思います。生まれた時に、キミが始めたことを英語を対象に再び始めればよいです。

 世の中にはCD付きの英語教材がたくさんあります。自分に合ったものを選んで、あるいは選んでもらて、まずは聴く。集中して、聴く、耳を傾ける。そして、聞こえた通りに真似をして声に出す。シャドーイング言いますが、それを繰り返す。キミが生まれた時、おそらく始めは泣くことが仕事だったのですが、やがて周囲の音を聞き、動きを見、語りかけられるコトバを蓄積させていったのだと思います。一日に何時間もそしているうちに、いつの日か、セキを切ったように喋り始めた。

 三重苦の人と言われているヘレン・ケラーも蓄積の後に、「世界」が統合され、セキを切ったように喋始める。そういう過程を経ているようです。キミが、毎日の生活の中に、確実に時間を配分して、やり続けば必ず達人になってしまいます。すでに大学生ですから、一気に変身しなければならないので、毎日3時のシャドーイング。語学学校に通うより、とてつもなく安く、そして語学学校へ行くよりも力がつく。

 投資すべき時間とお金には必ず限界があります。有効に使って、結果が出れば、ご褒美で、カナダやーストラリアなりに3ヶ月のホームステイで短期留学に行っちゃいましょう。その軍資金は、80万円の語学校代金を使わないことで流用できます。語学学校へ行かずに結果を出すには、毎日3時間のシャドーインを生活の一部にするということです。規則正しく毎日3時間やりつづけるから達人になれるのです。

 ただし、毎日3時間というのは飽きちゃいます。飽きさせないためには、教材を多様化させる。NHK教育Vの「リトル・チャロ」なんて楽しめるし、番組改編期だから、変身の為に終わってしまったけれど、「ギフト」とか「トラッド・ジャパン」(と思っていたら、4月から新「トラッド・ジャパン」が始まっていましたし、鳥飼さん「ニュースで英会話」も良い。)などは、キミのレベルよりちょっと上だから、ちょうどいいはずです。教材はでにあるのです。しかも無料。やらなかっただけです。世の中、いつでもやるか、やらないか、なのです。こで一つ格言です。『やらないことは100%の失敗』ですね。

 人間が頑張れるには、それぞれ理由があるのでしょうが、少なくとも頑張りつづけるには、「くやしさ」大きなエネルギーになります。幸いに、キミには、くやしさがあるようです。キミの手紙からは悔しさを感じことができました。だからこうして返事を書くことに決めたのです。私にはアドバイスができる、と知っていからです。実は私は後悔の塊で、「くやしい奴」なんですね。私は悔しい奴だけど、ここをこう変えれば、必よくなる、というシミュレーションをいつもやっている。子どもを育てるには、変えるには、そういう工夫や考が必要だと思ってきました。

 才能豊かなキミには英語の達人になってもらう。そのためには、まず悔しさをバネにして生活をしてもう。生活を変える覚悟を決めてもらう。そして次には、シッカリとした目標を持ち一歩ずつ、強引なくらい地に、決めたことをやりつづける。その覚悟を決めて前へ進んで下さい。明るい未来が確実に開けて来ます。

 目標を決めなければ何も始まりません。目標は英語で「ゴール」というわけで、運動会でもゴールの極に「スタート」地点がある。と言うことはゴール(目標)が決まらなければ、スタートしない、始まらないといわけです。

 そして、「英検1級合格」も確かに目標にはなりますが、そこには合否しかなく、長い距離に息切れしてまうかもしれません。その点、TOEICとかTOEFLはスコアですから、目標として設定しやすいです。息切れにくいだけではなく、努力目標としてはわかりやすく、努力する方向もわかりやすいので、モチベーション低下せずに済みます。

 TOEICは就職用、TOEFLは留学用と、とらえておけばいいと思います。それぞれのスコアが「目安」とて利用されています。全国各地で日程を変えて実施されているので、インターネットでチェックしてみて下い。料金は1回$200と高額ですので、予算を組んで予定を立てて取り組むことをすすめます。成功の秘訣計画的であること。お金と時間の予算配分をしっかりやること。準備が正しければ必ず成功します。

 去年の11月にNHKの「クローズアップ現代」で「新・就職氷河期」に関して取上げられました。ここで使たい話は「就活」の時期、のことです。就活(就職活動)は、大学3年の6月から始まります。ということは、学に入って2年2ヶ月で、もう就職活動が始まってしまうということです。高校入学後のセンター試験までの間より7ヶ月も短いのです。

 あらゆることへの準備期間が短く、実は高校時代にどれだけ自分の将来をしっかりと設計したか、目に向けて確実に取り組んだかによって、結果も変わってくるのです。たかが英検であっても高校時代に2をめざしていた人と、準1級をめざしていた人とでは大きな差がすでに生じているのです。

 大学入学後2年2ヶ月で勝負が始まるなら、今すぐ計画と戦略を練るべきです。そして、一日でも早く備を始めなければならないし、しかも「強引なくらい地道に、決めたことをやりつづける」と私が表現するの理解してもらえるのではないでしょうか。

 大手製薬会社の武田製薬が次年度からの新卒採用に関する指針を出しました。それによると、条件一つにTOEICスコアが「730点以上」の者に限るということです。国内市場の先細りは目に見えていますで、企業は生き残りをかけて、率先して海外に出て行こうとしていますし、優秀な外国人を自社に取りこもとします。そんな流れの中で、社内の公用語を英語に切り換えるところも出てきています。ユニクロを展するファーストリテイリングも社内公用語を英語にしたし、楽天や京セラなども舵を切りました。

 社内公用語を英語にする動きより以前に、早稲田大学の国際教養学部やICU(国際基督教大学)、秋の国際教養大学は学内の公用語を英語にしていました。さらに、明治大学の一部の学部や、早稲田の板学部である政経も、授業は完全英語化をめざしています。道内の一部大学の一部学部でも、英語で授をするという「世界標準」へと舵を切り始めました。

 この一連の大きなうねりは何を意味するのか、と言うと、英語ができて当たり前の時代がそこまで来いるということです。しかし、国民全員が英語ができるようになる必要はなく、大手の会社や世界を相手日本の生き残りに役立つような人材は、大前提として英語ができるようになっている必要があると言うことす。

 それでも聡明な人はすでに気づいているはずです。接客業ですら、英語とそれ以外の外国語が求めれ始めている。そして単に観光業に携わる人だけでなく、たとえば看護士という業種ですら、労働力としの外国人を取り込まなければならない現実があり、安く働いてくれる「彼ら・彼女たち」との共通語は英語なります。言い方を変えるなら、英語が堪能で、物価の安い国、たとえばフィリピンからは、世界中に労働が輸出されているということです。

 私は「英語さえできればいい」と言っているのではありません。キミ自身にやりたいことや、やるべきと、あるいはできることがあって、それを売りこんで就職するのだけど、その前に英語もできる人でなくて必要とされなくなるという時代に、いま直面しているのだということです。そんな時代に「TOEIC730点以上」言うのです。

 キミが武田製薬にチャレンジするなら、TOEICスコアで何点以上を目標にしますか。条件が出されてるので、いかに成績優秀であっても、どんなにすごい資格を持っていても、TOEIC720点なら、審査もされに落とされる。それを「条件」と言います。730点以上と言われたら、800点以上と考える人が多いと思いまが、それでは対等になるだけで、条件の面から圧倒するには、900点以上を確保したいものです。満点(99点)なら大いに光りますが、満点は結果であって、狙うものではありません。

 大手の会社がTOEICスコアを要求してきたという事実。今まで外資系の企業では当たり前だったのでが、国内企業にその動きがあったということは、4年後、5年後の姿を思うと、もっと多くの企業がTOEICスアを要求するようになっているはずです。かつては、企業が社内で社員教育をしていましたが、採用条件上げることで、より確実な力を持った人材を確保することができるので、今後もこの傾向に変わりはない思います。

 こういうふうに考えていくと、どこの大学に入ったかは問題ではなくて、どういう出口を用意すべきかをえるべきです。高校時代には、より有利な条件を手に入れるために、あれこれと志望大学を選ぶと思いす。しかし、第1志望だけが全てではなくて、「今いる所がイチバン」であって、「住めば都」と言います。

 大事なことは、今、どうしているかです。自ら設定した高い目標に向けて、「強引なくらい地道に、決めことをやりつづける」自分を感じて、しっかり生活するのが確かなことだと思います。

凱  第23号/平成23年9月26日(月)発行   [学年だより]

卒業まであと887日/11月模試まで40日

しっかりとした若者を育てなければと思っています

 9月16日夜、帰宅後の晩ご飯は9時のニュースを見ながら食べていました。すると「階上(はしかみ)中学の答辞」という映像が流れ、そこには迫るものがありました。

 ちょうど放課後に、推薦入試の手伝いをした卒業生が現れた日でした。彼には推薦入試の秘伝のワザを伝授し、受かるためのレッスンを積み、彼は受かりました。

 その彼に話したこと。それは、春先に流行した「私たちに出来る事は何か、それを考える」という、タレントやアスリートの台詞の真似を若者までもがしていて、あまりにもバカらしかった、そういう話をしました。

 いつでも、学生に出来る事は勉強しかなく、こんな時こそ余計な事をしている暇はない。それを学校祭で舞い上がり、打ち上げと称して大騒ぎ。あるべき姿は今こそ、ただ専一に出来る事をやりこなす。勉強を徹底的にやる若者が必要なのに、皆無だった我が学年が悲しい。そんな話をしました。

 東北が再興するには10年以上かかるわけで、10年かけて勉強して、役に立つ人間になれよ。そういう怒りにも似たものがある、という話をしました。そんな日の夜だったから、階上中学校の生徒会長さんによる答辞には打たれました。こういう立派な方がいるのだ、と思うと恥ずかしくてなりませんでした。

 ニュース画面では答辞から半年後の、(生徒会長だった)梶原さんが映し出され、彼は高専でコンピュータの勉強をしていると言います。それは、津波で命を落とす人が一人でも少なくなる事を願い、予知システムを作りたいからだというのです。

 おそらく梶原さんは成功すると思います。コトを成し遂げる方だと思います。理由は簡単で、他を恨まず運命を受け入れ、強い覚悟が出来ているからです。言葉尻に激しく、それが現れていました。同じ高校1年生に向かっていて、私は、梶原さんのような若者を、ひとりでも多く生み出したいと思いました。
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気仙沼市立階上中学校卒業式の答辞
(全文)

 今日は未曽有の大震災の傷も癒えないさなか私たちのために卒業式を挙行していただきありがとうございます。

 ちょうど10日前の3月12日。春を思わせる暖かな日でした。私たちは、そのキラキラ光る日差しの中を希望に胸を膨らませ、通いなれたこの学舎を57名揃って巣立つはずでした。

 前日の11日。一足早く渡された、思い出のたくさん詰まったアルバムを開き、十数時間後の卒業式に思い出を馳せた友もいたことでしょう。「東日本大震災」と名づけれる転変地異が起こるとも知らずに・・・・・

 階上中学校といえば「防災教育」といわれ、内外から高く評価され、十分な訓練もしていた私たちでした。 しかし、自然の猛威の前には、人間の力はあまりにも無力で、私たちから大切なものを容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というには、むごすぎるものでした。つらくて、悔しくてたまりません。

 時計の針は14時46分を指したままです。でも、時は確実に流れています。生かされた者として顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。命の重さを知るには、大きすぎる代償でした。

 しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合っていきていくことが、これからの私たちの使命です。

 私たちは今、それぞれの新しい人生の一歩を踏み出します。どこにいても、何をしていようとも、この地で、仲間と共有した時を忘れず、宝物として生きていきます。

 後輩の皆さん、階上中学校で過ごす「あたりまえ」に思える日々や友達が、いかに貴重なものかを考え、いとおしんで過ごして下さい。

 先生方、親身のご指導、ありがとうございました。先生方が、いかに私たちを思ってくださっていたか、今になってよく分かります。地域の皆さん、これまで様々なご支援をいただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

 お父さん、お母さん、家族の皆さん、これから私たちが歩んでいく姿を見守っていてください。必ず、よき社会人になります。

 私は、この階上中学校の生徒でいられたことを誇りに思います。最後に、本当に、本当に、ありがとうございました。
平成23年3月22日   第64回卒業生代表 梶原 裕太

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 15歳のことばでしょうか。打たれます。私も残り時間を掛けて精進しなければと思います。こんな立派な青年を、ひとりでも多く生み出したい。鍛えます。
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変更事項 学年だより第21号(8月19日発行)に掲載した「英検模試を実施する」という事項に関して、対応の内容を大幅に変更しました。
 学年の英語科主任であるY先生と話し合い、無駄なお金をかけずに済むよう、受かる可能性を見出してから受験させるための『英検模試』でしたが、Y先生の忙しさにも目処が立ち、英語科の方で全面的に対応するとY先生から申し出がありました。

 英語科から渡されていた準2級と2級の問題集各1冊をお返しし、さらに私の方で買い足したテキスト2冊とリスニングCD4組もY先生に渡しました。今後は英語科で対応すると言うことですので、お手伝いは中止することにしました。

凱  第22号/平成23年8月25日(木)発行   [学年だより]

卒業まであと919日/第2回定期考査まで12日

生活を管理する 車は必ず飛び出すぞ 登下校に注意
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 一昨日の朝8時前、学校に電話があり、我が学年生徒がはねられたという。車との接触事故であった。警察に連絡するように言い、現場へと急いだ。

 移動中、大いに不安であった。私が本校で自転車係をしている時、2年連続で交通事故死が起きている。どちらも確認不注意の運転者が、我が生徒をはねて殺した。青信号の横断歩道を自転車で通過していた我が生徒に、何の落ち度があったというのか。

 今回の事故現場は、その二つの事故現場の、ちょうど中間点であった。私の生徒が五体満足そうである事を確認し、ひと安心であった。パトカーが来て、物損事故として処理されるまでの時間、現場に立って登校する生徒を見ていたけれど、他校生のルール違反だらけの現状に唖然としてしまった。たまたま本校生にルール違反がなかっただけかもしれないが、こういう自転車通学状況であるなら、事故も必ず起こりうる。

 通称「3番通り」は、基本的に歩道が狭い。バス停があったり植木があったりする箇所は、さらに歩道幅が狭くなる。スピードを上げて走る自転車も必ずいる。併走して話しながらの通学生もいた。そういう他校生とすれ違う際には、脇道から車が出てくる事よりも、目の前の自転車に意識が行ってしまう。

 残念なことに、一時停止すべき場所で確実に一時停止してくれる車はほとんどない。なぜなら、車にとって出ていこうとする方向の左右を、目で確認するためには、一時停止の場所からではほとんど何も見えない。右折や左折をする、その進行方向を確認するためには、歩道幅の分だけ前に出なければ、車にとっての進行方向を十分に確認する事ができないのだ。

 本来なら一時停止して、徐行しながら歩道幅の分を前に出て行かなければならないけれど、最近のせっかちな車は、歩道幅の分を前に出たところで一時停止する。おそらく時速10㎞程度だろうが、当たれば自転車は必ず負ける。はね飛ばされる。

 今回は自転車の前輪が大破し走行不能となった。これは相手方の保険でまかなわれる事と思う。しかし、朝から危険な目に遭い、不愉快な一日の始まりを経験するよりは、大過なくすごしたいもので、何とかその危険は回避できないものだろうか。

 今回の事故被害生徒も、車の運転手と目が合ったので大丈夫と判断したようだが、結局は目が合ったように思えただけで、相手は完全な一時停止をせずに進んできた。そして車と接触し、接触しただけで自転車の前輪が大きく歪んでしまうのだった。

 知っておきたい事は、車の馬力は想像しているよりも遙かに大きく、接触するだけで大きな危険が潜んでいるという事。そして、3番通りは緩やかな坂とカーブを含んでおり、構造的に危険であるという事。歩道幅も狭く、朝は双方向の自転車量が多く、その上に本校生の荷物が多すぎてバランスや制動距離に支障をきたすという事。

 いくつもの小さな危険や小さなミスや小さなウッカリが重なった時、思いもよらない事故に遭遇する。ゆえに、登下校の際には、加害者になってもいけないし、絶対に被害者にはならないでもらいたい。そのために、今日も明日も集中して移動しよう。

未来を管理する モチベーションアップ講話を実施
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 一昨日の放課後、モチベーションアップ講話を実施しました。7月模試の結果で各教科の偏差値65を越えた人に集合してもらいお話を聞いてもらいました。

 偏差値での目安は北大で65、小樽商科大学で60、教育大学で55です。三教科総合ならそれぞれの大学で2ポイント増しとし、単一教科でまず上記の数字を越えることが出発点です。今回は国語で30名、数学で19名、英語で12名が越えてくれました。集合したのは50名です。

 私が赴任した5年前、23期の副担任をしているときに経験したのが『モチベーションアップ講座』でした。各教科の先生が今後の学習方法などを提示するのでしたが、優秀な成績を賞賛する姿勢は変えず、今回は違う形を実施しました。進化形です。

 我々28期は、「人に迷惑をかけないのは当たり前だ。人の役に立つ人間になる。」から始めて、今では「常に考える。自分で考える。」という姿勢を生徒諸君に要望しております。だから、すでに個々の学習方法を確立しつつあるであろう上位層に対して、とやかくは言わない。自分で考えて実践し、また次回のこの集会に参加してください、と伝えました。決して居なくなることがないように願いながら。

 開口一番、使いたかったセリフです。「あなたたちは私の宝です」から始め、内容は、この春に卒業した生徒諸君の上位層が同じ時期の模試でどういう偏差値を各教科で持っていたかということと進路結果を示し、11月に向けて三教科の安定とバランスが重要であることを示したつもりでいます。5ポイントのズレで浪人生になります。しっかりと、学習を中心にした生活習慣を、早期に身につけることが最重要課題です。

凱  第21号/平成23年8月19日(金)発行     [学年だより]

卒業まであと925日/第2回定期考査まで18日

7月模試 僭越ながら所感をメール致します
 他校の状況と見比べながら今回の模試の分析をしてみました。入学して3カ月の高校の授業成果と中学内容が試されている模試です。僭越ながら所感をメール致します。

●スタディーサポートにもあったように例年に比べ学力状況は低そうだ、という状況でした。では、どうなったかと、模試を見ますと、3教科SS 52.4と過年度と比べると、例年並みとなっています。
      国語 SS 54.1  数学 SS 52.8  英語 SS 49.8

■国語
 良い状況です。全体的にバランスも良く、特に、古文漢文をしっかり押さえられている事が要因のようです。

■数学
 小問集合、数と式といった基本的な部分でしっかり得点出来ているようです。
 標準偏差も13.5と過去5カ年で一番小さくなっています。SS40以下の生徒も居ますが……。

■英語
 結果は3教科の中でも厳しくなっていますが、結果が出るまで時間がかかると思われます。
 全体的に極端にできていない分野はありません。
 ここは「どこを強みにしていくか」がこれから結果に出てくると思われます。
 特に、英語の結果が出るのは時間がかかります。他教科と比べても時間がかかるように思います。

 ちなみに、国数英SS70以上で区切ると3名と過去5年で一番多いです。
 10月20日の講演で闘魂を注入させて下さい!
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◇1年7月模試の平均点偏差値推移
       国語  数学  英語
2011 = 54.1  52.8  49.8  28期
2010 = 49.3  52.1  52.2  27期
2009 = 50.8  51.7  52.5  26期
2008 = 51.2  54.3  52.9  25期
2007 = 55.0  54.8  50.3  24期
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模試結果を見て思う
 私自身が関わった24期と比較して言うなら、たまたま国語の出来る子たちとうまく巡りあっています。感謝しかありません。

 実は国語の力は年々落ちてきていて、今年も本来なら49ポイント前半、もしくは50ポイント割れを覚悟する状況でした。毎年、入試の採点で記述問題を採点していて、確実な下降線を感じています。今後も国語は50ポイントの攻防だと思われます。

 今年も50ポイントの攻防でしたが未然に防ぐことが出来たのには理由があります。国語が苦手な生徒を受け入れることは承知していて、何とか平均値に戻す2ヶ月を過ごしたからです。何をやったのかというと、よく読ませ、よく書かせたということです。

 毎朝10分の「朝読書」、この小さな積み重ねも週に5日間ならまとめると50分になります。あるいは人の話を聞いてまとめる、そういうことの積み重ねは少なくとも、国語という教科領域では重要なエッセンスです。小さな事を集めて大きな力にします。

 ただ、国語の分野別の平均点では古文、漢文でポイントを稼いだ事が心配要因です。本来ならこの時期には現代文分野でポイントを稼いでいなくてはなりません。今後もいくつか手を打って、次回には本来あるべき姿の底上げが出来ればと思います。

 次回11月、各教科が〈SS 55越え〉を達成できるよう、日々の授業、毎日の家庭学習、健康的な生活習慣を身につけるべく、家庭でも学校でも意識できると良いと思います。
 「創意」「工夫」「改善」「改革」を意識した学校生活、授業、家庭学習が理想です。
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夏休みの講習期間に下記の内容で募集しましたが、応募は27名でした。まず始めます。
Y先生とのコラボで英検模試を実施する 申し込みはメールで  Y先生はお忙しいので、実施と実施準備は、S先生(サッカー部)とM。  Y先生と話していて、最終的に高3で準1級に合格してもらうのであれば、その6000円という高い検定料金を支払う前に、準2級に3400円、2級に3900円も支払うのはバカげている。本校で無料の模試をやって、3年になってから準1級と、心配なら2級を受験して確実に受かればいいじゃないか。お金はもっと有効に使わせようよ、という話でまとまりました。よって、Y先生の主催で、やります。    (後略)

 1回目は今月末、2回目は9月定期考査あけ、3回目は10月半ば実施。弱点分野を明確にし、各自で補強していこうという自立支援です。書店で自分に合った教材を選びマイペースで自学する。継続することが狙いです。受験料金を回避して、教材費に回す事が出来ます。自分で計画的に学習し、力を蓄える事が狙いです。※ 第2期(3回)の募集は9月半ば以降です。全て過去問を使います。準2級は今年度のみ実施です。


凱  第20号/平成23年8月17日(水)発行    [学年だより]

卒業まであと927日

それぞれの夏休みが終わりました 収穫はいかに
第2回定期考査まで20日

 7月22日(金)、夏休み直前の集会のあと1学年諸君にはそのまま体育館に残ってもらい、私の方から話をいたしました。覚えてくれているでしょうか。
 こんな話でした。

 「時間」は私たちの人生に投資できる大きな資本です。入学式から106日間が経過しています。卒業まで953日あります。センター試験までは915日です。明日から25日間の夏休みが始まります。この短い期間を、習慣作りのための25日間にしてください。大きな成長が約束されます。

 大学入試、レベル0からの逆転ものでは、集中的に英単語を毎日10時間×30日間と言っています。全ての始まりである英単語を、300時間練習がスタートのようです。みなさんが明日からの夏休みに、毎日2時間の単語リスニング学習をやり続ければ、決めたことをやり続ける習慣が身につきます。この習慣を身につけたなら、やり続けることが証明されたわけだから、センターまでに1830時間練習することになります。前述の、300時間の優に6倍の時間をかけて勉強できるわけです。

 いま言ったことは、成功する人に共通する王道です。成功する人には、しっかりとした生活習慣があります。そういう習慣がないまま高校生になった生徒諸君には、しっかりとした生活を作ってもらいたいです。

 しっかりと生活をしろと言っても、なかなかモチベーションは上がりません。まずは自分が何になりたいのか、どういう勉強を将来するのか、どういう仕事に就きたいのか、何を手に入れておかねばならないのか、そんなことを調べながら、いま自分が何をしなければならないのか明確にしていく。

 言い方を変えるなら、望む結果を明確にすると言うことです。目的の明確化は、「結果」を手に入れるための第一歩です。目的がなければ結果は生まれません。事件や事故や偶然の産物は発生するかも知れませんが、目的がなければ、結果は生まれない。その目的を鮮明にするために、家族の方と十分に語り合ってもらいたい。

 親というスポンサーを味方につけなければ、進路実現は厳しいです。よりよいお金の流れ、時間の流れを生み出すためにも、家族の方とじっくり話し合わなければなりません。その語りの中で、自分の目的も明確になり、やがては親を自分の夢に参加させることになるのです。家族の人から全力で応援されながらの生活は幸せです。

 25日間、自分が決めた小さなことをやり続けた人は、大きなちからを手に入れます。笑顔で元気よく夏休み明けを迎えましょう。そして、わくわくするような話を、聞かせてください。そして、事故に遭わないこと。緊張した生活をしましょう。
 まずは、「動き出せ」。

夏バテ心配/でもひとつの模試は3回利用せよ

 夏休みが明けました。久しぶりに会えたのが嬉しかった。しかし、一部生徒の顔に元気が少なかった。夏バテだろうか。実力テストへの緊張感だろうか。体調不良で休む、あるいは早退する生徒が多く、心配してしまいます。

 生徒諸君の身の安全と健康が最も重要なことですが、実は大きな不安と心配の種が発生しました。模試の結果が返ってきました。個人成績票も配られたはずです。各自の解答用紙も返ってきました。どこを間違ったか、しっかりとチェックし直し、もういちど解き直しをしてもらいたい。数学と英語。絶対にやり直すべきです。

 模試結果の低迷は、生活の仕方あるいは学習習慣に原因があると思っています。生徒諸君の中には、たくさんのゆとりの中で、学習習慣を身につけ損なったという現実があります。継続的な学習時間が確保されない生活では、模試の結果が格差社会となっても仕方がありません。

(早稲田育英ゼミナール綱島教室公式ブログ) 公立小学校の年間授業日数(2011年度) [小学校生活]  公立小学校の年間授業日数は1年生から5年生までは205日です。  365日から205日を引くと、160日が休みとなります。入学式、卒業式、始業式、終業式、遠足、運動会、健康診断、宿泊行事などを考えると、通常授業は190日程度と思われます。  新しい学習指導要領は算数と理科が特に増えたのですが、これで消化するのは厳しいように思われます。  地下資源に乏しく、食料生産も厳しい国土で、人的資源に磨きをかけるしかないのが日本です。  数字を踏まえた上で、「学力防衛」を真剣に考える時期ではないでしょうか。小学生の場合は中学受験する児童としない児童の学習時間の差が看過し得ない水準まで拡大しているようです。  この「夏休み」、横浜市の場合、学校の授業が5週間ぐらいありませんので、塾の授業と家庭学習で、毎日10時間の層、7時間の層、3時間の層、ほぼゼロ時間の層に分かれるように思われます。

 夏休みの25日間を毎日2時間、決めたことをやり続けた人にだけ、センターまでに1830時間が約束されたのです。そして、それが人に自信を与えていくのです。そんな夏休みを過ごしてもらいたかったのですが、今日の実力テストを見る限り、「頑張ったね」と言えるのは一部の人のように思えます。終わったことはいいです。すぐに切り替えてください。第2回定期考査まであと、20日間。時間を失わないで下さい。



凱  第19号/平成23年7月22日(金)発行   [学年だより]

卒業まであと953日


「合わない」って言うな!
『花まる学習会』代表・高濱正伸氏の話より

 「もっと自分にとってふさわしい場所があるんじゃないか?」
 ― それが現代の病の一つです。いわゆる自分探しってやつです。しかし絶対にそんなものはありません。どこにもない。あなたを待っている素晴らしい場所なんて、あなたが行って、あなたが良くするしかありません。

 キーワードは「合わない」、すぐ仕事を辞める人はみんなそう言います。「あの会社、合わない」「出てきた人が合わなくて」とか、「合わない」が現代病です。しかし現実には、世界中が合わないに決まっているのです。

 言葉も母親も食べた物も違う。そういう人が集まって都会を構成しているのです。ほとんど合わないに決まっています。それでも、それを何とか合わせていくのが人生なのに、「自分様」にとって合わないからと、世界を切って捨てていると、最後は引きこもり以外に道はなくなります。

 現在、〈15歳~34歳〉のニートは全国で63万人います。そのうち、69.1%が「自分と意見の合わない人とは、あまり付き合いたくない」と思っているのです。

 本来「合わない」のは当たり前なのだから、どんな時代になっても「メシが食える大人」になることのほうが大切です。生きている中で逆境を楽しんだり、逆境に対して燃える精神性を自身の中に醸成していくことが必要です。

 今は、「こうなったら将来こうなる」と言われたものが、全く通用しなくなりました。だから、どういう状況で20代に直面しても、自分でちゃんと立つと言うこと。そういう姿勢とか、反骨精神、気骨を持ってもらいたい。何かのプロフェッショナルになることこそ、「メシが食える大人」になるということなのです。

 今回の東日本大震災で、若者の心は相当揺さぶられたのだと思います。現代には「合わない」という病の他に、「豊かさの病」もあると気づいたはずです。

 年寄りになった親が食べさせてくれているから成立しているだけで、教育のいちばん大事なことは不自由な体験をさせること。それができないでいる。今は全部与えている。「これを作業として解きなさい」、すぐ「合格」、先行って、卒業してと。しかしそれって本当なのだろうか。

 教育は、もっと「工夫すればギリギリできる」そういう課題を次々提示していくのが教育だし、課題を家庭や地域が与えなきゃいけないが、今は「よしよし君」です。

 どんな時代にも対応できる「理想の教育」というのはありません。富国強兵の時代から優秀な兵士と工場労働者が求められてきましたが、当時のコンセプトに代わる考え方とシステムは未だに確立されていません。そんな時代だからこそ、家庭でのしっかりとした方向付けが重要だと思います。
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自分で考える夏休みを始めよう
 きょうで所謂、1学期が終了です。明日から夏休みに入ります。
 おそらく子どもたちが生きてきた16年間の中で、激動の106日間が過ぎ去ったのだと思います。大きな環境の変化に押しつぶされそうな子どももいます。あまりにも速い学習スピードに困惑している子どももいます。人間関係や、将来に対する不安に悩み始めている子どももいます。

 しかしそれでも夏休み。子どもたちが家庭に還る期間になります。たくさん話をしてください。コミュニケーションをとって「子育て終盤」の親子関係を築いてください。ささやかながらも家族の思い出を作ってください。

 たくさんの宿題を出しておきながら勝手なことを言って、と思われるかも知れません。しかし、子育て終盤の私も、子どもと一緒に「ささやかな幸せ」を作る努力をしたいと考えているのが本音です。あわせて、あまり学習習慣が身についていない生徒諸君に、宿題を出してしまうのも、将来の受験に大きな不安があるからです。

 しっかり夏休みを乗り越えて、大きな目標に最短距離で進みましょう。自分が決めた目標に向かってがむしゃらに進むのではなく、効率よく進む。24時間は24時間でしかなく、無駄に使うわけにはいかないのです。

 うだうだ言ってないで行動を起こしましょう。思いきって、揺るぎない決意を持って行動することが大切です。進路に向けて「とりあえずやってみる」では絶対にダメ。「やる」か「やらない」か選択肢は2つに1つ。どっちつかずの行動はあり得ません。

 人は死の間際、やってきたことを後悔するのではなく、やらなかったことを後悔すると言われています。やったことが失敗であっても納得することはできる。しかし、「やらなかった」という後悔は、絶対に手が届かないのです。私たちの、人生最大のリスクは“リスクのない生活”を送るリスクです。始めましょう、早く。

 自分のやっていることがうまく行くからモチベーションも上がります。ありがちな失敗は、うまく行っていないときに、今やっていることをもっと熱心にやってしまうことです。そんな時こそ、アプローチの仕方を変えてみたらどうでしょうか。改善。

 いずれにせよ北海道は短い夏休み。夏休み明けには元気な顔と、楽しかった体験と、わくわくするような話を持って学校に顔を出してもらいたいです。8月17日(水)には実力テストが待ち受けています。〈掃除/国/数/英/理/社〉の順に6時間です。
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 蛇足ながら、「前栽」は「せんざい」と読み、先週の模擬試験の六番の問三で出題されていました。授業で質問すると、ほぼ全滅でした。復習をしていない証、と嘆きます。

凱  第18号/平成23年7月14日(木)発行   [学年だより]

卒業まであと961日


蒸し暑い季節の中で 迷わずに進め という
 3月11日以降よく聞いたセリフに「自分たちが今できることは何か考える」というのがあります。このセリフを使えば、「自分は被災地の方々に思いを巡らせている」という免罪符にもなり、また、真っ向から否定する者もいません。だから、心地よくなって多くの方が使ったのだと思います。子どもたちまで、真似をしていました。

 5月頃がピークだったと思いますが、6月にもその言葉が消えることはありませんでした。高校生も大学生もそういう言葉を使い、それを聞くたびに思ったことは、考えるまでもなく、学生諸君のできることは勉強しかないじゃないか、ということでした。

 大学生には、ボランティアも大事ではあるが、それもやった上で、大いに勉強をしてもらいたい。なぜならこれほど甚大な被害を受けた地域を復活、復興させるには、古い頭、古い体質ではとうてい無理で、しかも10年の時間がかかることはわかりきっている。だから、10年かけて役に立てるよう、大いに勉強をして欲しい。子どもたちに対していつでもそう思い、我が子には、役に立つ人間となるよう、もっともっと勉強しろと命じているのでした。

 本校でも4月には生徒会が動き、多くの義援金を集めました。よく働いたと思います。そのお金が、東北の被災地で役立っていることを願いながら、違うことも考えます。学校祭で爆発させた莫大なエネルギーは、雲散霧消し、今はどこに消えたのだろうか。学校祭を否定するつもりはありません。しかし思うのです。エネルギーがもっと違う使われ方をすれば、何か大きなものが、生まれたのではないでしょうか。

 勝手に大騒ぎをして蒸し暑い空間を作り、若者たちは何を追い求めたのでしょうか。まねごとの集積を、青春と呼ぶのでしょうか。熱そうに見えて、線香花火のような思い出。既に、東北も梅雨明けの声が聞こえ、30℃に迫る気温、私たちが「クラコレ」と称して二日間を過ごした、同じような体育館に段ボールを敷いて、避難生活をとっくに100日以上暮らしている人々が、確実にいる。「自分たちが今できることは何か考える」というセリフは、どこへ行ってしまったのでしょうか。

 子どもたちのために裏で支えた生徒会担当の先生方がどれだけ大変だったか知っています。もちろん生徒会執行部の諸君が、大変な思いをしていたことも断片的に知っています。あるいは、担任の先生方のご苦労も、バックアップしていたPTAの方々の大変さも理解します。ただ、エネルギーの方向のことを考えて惜しんでいるのです。

 私たちは今、死にものぐるいで働くべきなのだと思います。今回の大災害で犠牲となった人たちへの哀悼の意を忘れずに、さらに過酷な避難生活が続く人々と、その支援を買って出ている人たちの忍耐と献身に敬意を払いながら、自らの現場で、懸命に働くべきなのだと思います。

 学校祭の翌日7月10日(日)、学校の中を歩きました。全26クラスの教室を見て歩きました。2年5組だけが、「何もなかったかのような」教室でした。今すぐにでも授業が始められる教室でした。こういう教室は、切りかえがうまくできたクラスだと思います。学校祭のエネルギーを次に向けて、しっかりと切りかえができるなら、目標に向かってギアチェンジがいともたやすくできてしまうことでしょう。

 学校祭を終えて既に4日間が過ぎました。私たちの学年は、上手に切りかえができたでしょうか。残念ながら、一部のクラスを除いて合格点をあげることはできません。学校祭で使用した物が部屋の片隅にあったり、遅刻する者が居たり、ベルが鳴っても廊下にいる者、教室の自席に着いていない者、そういう連中が居る限り、集団が崩れていくのです。今は、しっかりと切りかえができたのか、それが試されているのです。

 子どもたちは実は大人の鏡です。すぐに「打ち上げ」をやりたがる。本当の創造的な活動を経験したことがなければ、打ち上げの醍醐味も分からないのだと思いますが、安直に「楽しそうな物」を手に入れるには、恰好の方法だと思います。「みんなで何かをした気分」を共有するのもいいけれど、もっと自分を見つめるべきではなかったのかと考えます。それこそ「自分たちが今できることは何か考える」ということです。

 私は大人のまね事が悪いと言ってるのでも、その産物である「打ち上げ」が悪いと言ってるのでもありません。ただ、みんなで集まって一人1000円出して飲み食いをして、江別市の経済活動を活性化させるのも良いことでしょうが、もしも今年、誰かが「打ち上げを辞めてそれを予算に何かをなそうではないか」と動けば、学校全体では100万円近い活動資金が集まるのです。救援活動としての小さな事業が始められる。

 学校祭は終了しました。莫大なエネルギーを消費しました。たくさんの時間を使いました。たくさんのお金も使いました。たくさん食べもしましたね。消化し、消費し、浪費し、排泄し、雲散霧消。この嵐のような期間に、子どもたちは何を手に入れたのでしょうか。どう成長したのか、見守っていきたいと思っています。

 週末には高校入学後、初めての模擬試験があります。戦う相手は全国。どこまで食い下がることができるのでしょうか。切りかえがシッカリできている人はブレることはありません。学校祭期間中も揺るぎない姿勢で学習時間「3(学年+2)時間」を確保した人は、青春浮力の法則に従って絶対に浮上します。そして、やらなかった人たちの失速も目に見えています。だからこそ目を覚まして目標に向かって進みましょう。

24期卒業生が北大で新渡戸稲造賞を獲得した
(新渡戸稲造賞=新渡戸賞は優秀な学生を育成することを目的として平成17年に設けられた顕彰制度で,学部1年次における学業成績が優秀で,他の学生の模範になると認められる2年次生に対して,奨励金20万円が給付されます。/北大HPより)

 24期(昨春卒業)の連中に言い続けたことは、「勉強すれば金になる」でした。三好さん[文学部]と、村上さん[教育学部]が獲得してくれた名誉を、28期諸君にも受け継いでもらいたいと思っています。勉強を休まない。何も学ばない日を作るな、です。


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