凱 第21号/平成23年8月19日(金)発行 [学年だより]
卒業まであと925日/第2回定期考査まで18日
7月模試 僭越ながら所感をメール致します
他校の状況と見比べながら今回の模試の分析をしてみました。入学して3カ月の高校の授業成果と中学内容が試されている模試です。僭越ながら所感をメール致します。
●スタディーサポートにもあったように例年に比べ学力状況は低そうだ、という状況でした。では、どうなったかと、模試を見ますと、3教科SS 52.4と過年度と比べると、例年並みとなっています。
国語 SS 54.1 数学 SS 52.8 英語 SS 49.8
■国語
良い状況です。全体的にバランスも良く、特に、古文漢文をしっかり押さえられている事が要因のようです。
■数学
小問集合、数と式といった基本的な部分でしっかり得点出来ているようです。
標準偏差も13.5と過去5カ年で一番小さくなっています。SS40以下の生徒も居ますが……。
■英語
結果は3教科の中でも厳しくなっていますが、結果が出るまで時間がかかると思われます。
全体的に極端にできていない分野はありません。
ここは「どこを強みにしていくか」がこれから結果に出てくると思われます。
特に、英語の結果が出るのは時間がかかります。他教科と比べても時間がかかるように思います。
ちなみに、国数英SS70以上で区切ると3名と過去5年で一番多いです。
10月20日の講演で闘魂を注入させて下さい!
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◇1年7月模試の平均点偏差値推移
国語 数学 英語
2011 = 54.1 52.8 49.8 28期
2010 = 49.3 52.1 52.2 27期
2009 = 50.8 51.7 52.5 26期
2008 = 51.2 54.3 52.9 25期
2007 = 55.0 54.8 50.3 24期
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模試結果を見て思う
私自身が関わった24期と比較して言うなら、たまたま国語の出来る子たちとうまく巡りあっています。感謝しかありません。
実は国語の力は年々落ちてきていて、今年も本来なら49ポイント前半、もしくは50ポイント割れを覚悟する状況でした。毎年、入試の採点で記述問題を採点していて、確実な下降線を感じています。今後も国語は50ポイントの攻防だと思われます。
今年も50ポイントの攻防でしたが未然に防ぐことが出来たのには理由があります。国語が苦手な生徒を受け入れることは承知していて、何とか平均値に戻す2ヶ月を過ごしたからです。何をやったのかというと、よく読ませ、よく書かせたということです。
毎朝10分の「朝読書」、この小さな積み重ねも週に5日間ならまとめると50分になります。あるいは人の話を聞いてまとめる、そういうことの積み重ねは少なくとも、国語という教科領域では重要なエッセンスです。小さな事を集めて大きな力にします。
ただ、国語の分野別の平均点では古文、漢文でポイントを稼いだ事が心配要因です。本来ならこの時期には現代文分野でポイントを稼いでいなくてはなりません。今後もいくつか手を打って、次回には本来あるべき姿の底上げが出来ればと思います。
次回11月、各教科が〈SS 55越え〉を達成できるよう、日々の授業、毎日の家庭学習、健康的な生活習慣を身につけるべく、家庭でも学校でも意識できると良いと思います。
「創意」「工夫」「改善」「改革」を意識した学校生活、授業、家庭学習が理想です。
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夏休みの講習期間に下記の内容で募集しましたが、応募は27名でした。まず始めます。
Y先生とのコラボで英検模試を実施する 申し込みはメールで Y先生はお忙しいので、実施と実施準備は、S先生(サッカー部)とM。 Y先生と話していて、最終的に高3で準1級に合格してもらうのであれば、その6000円という高い検定料金を支払う前に、準2級に3400円、2級に3900円も支払うのはバカげている。本校で無料の模試をやって、3年になってから準1級と、心配なら2級を受験して確実に受かればいいじゃないか。お金はもっと有効に使わせようよ、という話でまとまりました。よって、Y先生の主催で、やります。 (後略)
1回目は今月末、2回目は9月定期考査あけ、3回目は10月半ば実施。弱点分野を明確にし、各自で補強していこうという自立支援です。書店で自分に合った教材を選びマイペースで自学する。継続することが狙いです。受験料金を回避して、教材費に回す事が出来ます。自分で計画的に学習し、力を蓄える事が狙いです。※ 第2期(3回)の募集は9月半ば以降です。全て過去問を使います。準2級は今年度のみ実施です。
2011-08-19 06:03
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千葉県の公立小学校の一部では国語の授業時間に『天声人語』の筆写をしているそうです。東京都世田谷区の公立小学校では『論語』を教えています。
私学や塾で出来ることが「公立学校」で出来ないはずはありません。日本の人的資源の「底上げ」をするには「公教育」が頑張らないといけないと考えます。
by 紺碧の書架 (2011-08-20 13:03)