凱 第22号/平成23年8月25日(木)発行 [学年だより]
卒業まであと919日/第2回定期考査まで12日
生活を管理する 車は必ず飛び出すぞ 登下校に注意
一昨日の朝8時前、学校に電話があり、我が学年生徒がはねられたという。車との接触事故であった。警察に連絡するように言い、現場へと急いだ。
移動中、大いに不安であった。私が本校で自転車係をしている時、2年連続で交通事故死が起きている。どちらも確認不注意の運転者が、我が生徒をはねて殺した。青信号の横断歩道を自転車で通過していた我が生徒に、何の落ち度があったというのか。
今回の事故現場は、その二つの事故現場の、ちょうど中間点であった。私の生徒が五体満足そうである事を確認し、ひと安心であった。パトカーが来て、物損事故として処理されるまでの時間、現場に立って登校する生徒を見ていたけれど、他校生のルール違反だらけの現状に唖然としてしまった。たまたま本校生にルール違反がなかっただけかもしれないが、こういう自転車通学状況であるなら、事故も必ず起こりうる。
通称「3番通り」は、基本的に歩道が狭い。バス停があったり植木があったりする箇所は、さらに歩道幅が狭くなる。スピードを上げて走る自転車も必ずいる。併走して話しながらの通学生もいた。そういう他校生とすれ違う際には、脇道から車が出てくる事よりも、目の前の自転車に意識が行ってしまう。
残念なことに、一時停止すべき場所で確実に一時停止してくれる車はほとんどない。なぜなら、車にとって出ていこうとする方向の左右を、目で確認するためには、一時停止の場所からではほとんど何も見えない。右折や左折をする、その進行方向を確認するためには、歩道幅の分だけ前に出なければ、車にとっての進行方向を十分に確認する事ができないのだ。
本来なら一時停止して、徐行しながら歩道幅の分を前に出て行かなければならないけれど、最近のせっかちな車は、歩道幅の分を前に出たところで一時停止する。おそらく時速10㎞程度だろうが、当たれば自転車は必ず負ける。はね飛ばされる。
今回は自転車の前輪が大破し走行不能となった。これは相手方の保険でまかなわれる事と思う。しかし、朝から危険な目に遭い、不愉快な一日の始まりを経験するよりは、大過なくすごしたいもので、何とかその危険は回避できないものだろうか。
今回の事故被害生徒も、車の運転手と目が合ったので大丈夫と判断したようだが、結局は目が合ったように思えただけで、相手は完全な一時停止をせずに進んできた。そして車と接触し、接触しただけで自転車の前輪が大きく歪んでしまうのだった。
知っておきたい事は、車の馬力は想像しているよりも遙かに大きく、接触するだけで大きな危険が潜んでいるという事。そして、3番通りは緩やかな坂とカーブを含んでおり、構造的に危険であるという事。歩道幅も狭く、朝は双方向の自転車量が多く、その上に本校生の荷物が多すぎてバランスや制動距離に支障をきたすという事。
いくつもの小さな危険や小さなミスや小さなウッカリが重なった時、思いもよらない事故に遭遇する。ゆえに、登下校の際には、加害者になってもいけないし、絶対に被害者にはならないでもらいたい。そのために、今日も明日も集中して移動しよう。
未来を管理する モチベーションアップ講話を実施
一昨日の放課後、モチベーションアップ講話を実施しました。7月模試の結果で各教科の偏差値65を越えた人に集合してもらいお話を聞いてもらいました。
偏差値での目安は北大で65、小樽商科大学で60、教育大学で55です。三教科総合ならそれぞれの大学で2ポイント増しとし、単一教科でまず上記の数字を越えることが出発点です。今回は国語で30名、数学で19名、英語で12名が越えてくれました。集合したのは50名です。
私が赴任した5年前、23期の副担任をしているときに経験したのが『モチベーションアップ講座』でした。各教科の先生が今後の学習方法などを提示するのでしたが、優秀な成績を賞賛する姿勢は変えず、今回は違う形を実施しました。進化形です。
我々28期は、「人に迷惑をかけないのは当たり前だ。人の役に立つ人間になる。」から始めて、今では「常に考える。自分で考える。」という姿勢を生徒諸君に要望しております。だから、すでに個々の学習方法を確立しつつあるであろう上位層に対して、とやかくは言わない。自分で考えて実践し、また次回のこの集会に参加してください、と伝えました。決して居なくなることがないように願いながら。
開口一番、使いたかったセリフです。「あなたたちは私の宝です」から始め、内容は、この春に卒業した生徒諸君の上位層が同じ時期の模試でどういう偏差値を各教科で持っていたかということと進路結果を示し、11月に向けて三教科の安定とバランスが重要であることを示したつもりでいます。5ポイントのズレで浪人生になります。しっかりと、学習を中心にした生活習慣を、早期に身につけることが最重要課題です。
2011-08-25 06:06
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