富士山に登る [旅]
4月が終わり、5月になった。
来週末には長女が独逸に帰る、寂しくなる。
2月に帰国し、隔離期間をホテルで過ごした後、中野のアパート住まい。
上智大学に籍を置き、研究活動を続けていた。
時々遊んでもらいながら、久々の家族ごっこが出来て嬉しい。
今週末にはアパートを引き払い、1週間、市川に居候と、親心は楽しい。
途中でハワイへ学会に行ったりと忙しく過ごす娘、仕事が捗っているなら良し。
もう、娘たちの話にもついていけないし、何の話かも意味不明が多い。
結局、思い出話が多くなり、楽しくないだろうから映画の話をする。
日本らしい食べ物をと、天やで天婦羅、銚子丸で寿司、自宅ですき焼き。
そういう接待をして、独逸では食べられない本物のラーメンも、白樺荘で。
まあ、何とかやっているのだろうから、心配はしない。
ただ、何でもいいから美味いものを食わせてやりたい。
父が得意のアクアパッツアは美味しいと喜んでくれたし。
あと何回、父が料理を作ってやれるのか。
GW前に、娘には年休を取ってもらった。
そうだ、家族で富士山に登ろう!
雨のち曇りの予報が続き、晴れ男のハレオくん、大いに期待された。
河口湖を攻めて富士山が見えなかったら、どないすんねん。
そこは登れば行った証と、富士スバルラインを攻めた。
五合目から仰ぎ見る富士山の姿が、少し変だった。
ほうとう不動・東恋路店を出ると、見慣れた富士山が見えた。
雲がかかっていたけれど、満腹になって出て来ると、ハレオくんパワー!
長女は麺類好きで、初めてのほうとうも喜んでいた。
宿は、島津藩の別荘だった場所。
GW前でもあり、客数は少なかった。
晴れてはいないけれど、庭のテーブル席に着き、呑み比べをした。
他愛のない話を小一時間、優雅な時間に思えた。
またこんな時間が欲しいなと、大いに盛り上がった。
でもちょっと父さん、喋りすぎたかな。
青空だといいのに、などとは思わない。
家族で過ごすことが重要だったわけだし、車でだけど富士山も登った。
ずっとそばに置いておきたい子どもだけど、正しく距離を取る。
自立した大人であるとして、子どもたちへの敬意は忘れない。
既に自分の世界を持ち、長女は日本でも独逸でも税金を払っている。
富士山、寿司、天婦羅、すき焼き、ガイジン仕様で接待の総仕上げ。
来週末は父さん、きっと泣く。
それまでの2週間、娘の時間が許す限り、邪魔をしないようにして。
外国の話を聞かせてもらうんだ。
ファイト!