アップルストア [子育て]
丸の内に行くのは、お土産をくれる株主総会ぐらいだが。
八重洲は伊東屋へ行く時に歩くから知ったかぶりはできる。
しかし丸の内側は、あまり歩くこともない。
それでもアップルストアを外から眺めて、入りづらい店だなと思っていた。
それがわけあって、日曜に入ることになった。
三女のPCを買いに行ったのだった。
博論あるあるの話で、PCが壊れてデータが飛んでしまう案件。
三女とSkypeをしていたら娘のPCの不具合が散見し、危なくないかと。
修士課程入学にあたり買ったものだが、5年の酷使は響くだろう。
データ命の運動生理学、仕上げの時に壊れないでおくれよと。
コロナでデータ採集がはかどらず、仕上げで壊れてはイカン。
就職も内定を取ったし、これが最後のプレゼント、買ってやる。
店に入ると客より従業員の方が多いのではないかと思えるアップルストア。
どう見ても皆さん、広場でお喋りを楽しんでいるとしか思えない。
売りたいという圧力も、買いたいと言う熱気もなく、お喋り。
カードを出すまでやることがないから、リトルアメリカを楽しむ。
ヨドバシとは違った、ちょっとオタクを感じる店だと思った。
父さん顔して、ジョブズの大きめのガレージを少し楽しんだ。
金をどぶに捨てるのは嫌だ。
でも、頑張る娘にPCを買うぐらい、許されるだろう。
金持ちではないが、それぐらいのことは娘にしてやりたい。
意気揚々ではないが、嬉しそうな娘を見て元気が出る。
空は曇って来たけれど、あっぱれ娘、自己満足の父さん。
ビルの窓ガラスに映った雲だけが青々として、不思議な気分になった。
つくば行きのバスに乗る娘に手を振って、妻にわがままを言う。
ねえ、丸の内に戻って夜景を見ないか。
テラスに出て恋人たちに混じって、むかし若者のカップル。
若い頃、妻とは高田馬場近辺が縄張りだった。
金がなくて、歩くか、ベンチに座って夢みたいな話ばかりしていた。
全力子育て時代は全く金もなかったが、今は時間にも余裕がある。
子どもたちは、ほぼ自立してしまっている。
さいごは、もう、ふたりだけだよと妻は言う。
夜景を見て、微笑むカップルでいたいと思う。
2kさんが最近、東京駅のライトアップされた駅舎の写真をアップしていた。
キレイに写るんだなぁと思っていたのが記憶にあって、写したいと妻を誘った。
バイデン大統領が来ていたせいで、お巡りさんもたくさん出ていた。
喧騒の中、コロナの悲壮感も減り、街も少しずつ活気を取り戻すのだろう。
最近、ロシアの失敗や痛手を嬉しく思う自分が居る。
小さい人間だなぁと思いながらも、妻の目の前で殺されたくないよな。
ロシアの外相だとか将校とか、みんな悪そうな顔に見える。
偏見を持たないようにしたいのだが、イカン イカン。
悪そうに見える悪者より、善人顔の悪者が怖いのだった。
ファイト!
備蓄を増やす [日常]
ずっと以前のこと、株を、ちょっと売って小遣いにするかと売りに出した。
1000株売って数万円の小遣いを作るつもりが、100株で売りに出してしまった。
結局は手数料などを引かれ、小遣いにならなかった。
自己責任ということで、誰にも文句は言えない。
どこかの町の数千万円を誤送金するに比べたら、屁でもねぇや。
送った役所の若いもん、心臓が縮み上がっただろうな。
随分前から対面式じゃない時代、取引は自己責任で。
どこかの町役場が、24歳のギャンブラーを特定したのだが。
青年の犯罪だと認めたとして、返って来そうにない金、特損計上とはならんやろ。
かつて、親方日の丸と言い、国鉄はつぶれた。
中曽根元総理は、国労を潰すための解体と述懐していたが。
税金の損失補填、町を潰すまでもないと、やっぱり税金で埋めるのかな。
お天気が芳しくない。
週間予報が数日で、変更されている。
梅雨に入るような、そこまでではないような。
来週は札幌にいる。
初任校の生徒と酒でも飲むかと、遊ぶ。
実は、妻のママさんバスケの飲み会があり、一緒に札幌へ行くオマケ。
改装なった円山動物園、シロクマに会いに行きたいが、晴れて欲しい。
情熱大陸でやっていたラーメン屋さんも行きたい。
長居するから、北大にも行ってくる。
下行圧力加太
先週の中国国家統計局発表の資料にある。
中国経済が急減速していて、日本にも大きく影響するのだろうか。
ゼロコロナ政策は辞めないにしろ、自国のワクチンが効かないことも知っているだろうし。
まあそれでも、共産党大会までには強引に経済の回復は手掛けることでしょう。
リセッションまっしぐらのアメリカといい、振り回してくれるなよ。
今年の穀物が不安だけど、来年はもっと深刻な問題がある。
肥料の打撃が大きく、来年は穀物も肥料も争奪戦になると言う。
お人好しのニッポン、お行儀が良すぎて食糧危機を迎えるのか。
震災対応にプラスして、缶詰と水の備蓄を増やそうと思う。
サバの缶詰ばかりじゃ飽きちゃうから、パンの缶詰も取り寄せておこう。
暇だから、非常食のことまで気にするようになった。
ファイト!
サヨナラ Dr. A [@amy.com]
長女がドイツに帰った、少しだけど寂しい。
成田空港で見送ったからだろうが、それは頑張れと思うしかない寂しさ。
お互いに、じゃあねと言って別れ、何度か手を振り娘は去っていった。
夏か秋にはベトナムで1か月ほどの調査、研究があるらしい。
それもあって日本滞在期間中、ベトナム語の個人レッスンも続けていた。
ただ、日本には寄らないらしく、来るとすればまた来年だと言う。
搭乗手続きは長蛇の列だった。
渡航するわけではないが、列に並びながら娘と話をする。
行き先によってワクチン接種に関する確認が煩雑だった。
コロナ禍発生以来、航空会社は社員を派遣に出した。
そのせいでベテランが少なく、研修生みたいな社員が対応する。
娘と話す時間が増えるので、作業が遅くてもかまわなかった。
手続きが終わり、珈琲でも飲むかと言っても、店は限定的だった。
一部の搭乗カウンターに人が密集しただけで、空港内は閑散としている。
日本が元気に復活するのは、いつになるのだろうと思った。
長女がアパートを引き払ってからの1週間は、共に過ごすことが多かった。
娘の話から学ぶことも多く、日本が本当に甘ちゃんだと思い知らされる。
私も、それは問題発言と、娘に指摘されることが多かった。
欧州で暮らし続けている娘は、生活自体が「思考」なのだと思う。
日常、私が当たり前のようにしている言動にも、なぜと問う日々。
正しい問いを発しながら、なぜと考えながら生きる時間は、濃密だと思った。
たやすく「成長」などという言葉ではくくれない。
親馬鹿ではあるが、立派になったもんだと思う。
欧州での格闘を心から応援しながら、別れを惜しんだ。
サステナブルと言い、「人間・社会・地球環境の持続可能な発展」。
流行語のように最近、よく聞く。
地球もそうだが、この国は大丈夫かと、娘と話していて思う3か月間だった。
私には関係がない。
ここでは起きない。
私にはどうでもいいことだ。
無関心と不作為の積み重ねが大変な事態を引き起こす歴史だった。
娘と別れて寂しさにうずくまることがないのは、彼女が思考する人間だったから。
語り、笑い、考える、至福の時間の余韻は寂寥ではない。
男子三日会わざれば刮目して見るべし
次に会う時、お互いがさらに内容を充実させていることだろう。
娘からの刺激は、微弱ながらも私の意欲を駆り立てたのだから。
三女を、もらい事故のように泣かせた日もあった。
それでも総じて収穫だらけの内容充実の家族ごっこだった。
これならまた次回もと、大いに期待して別れた。
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マスカレード・ゲーム [東野圭吾]
さて、今週は重たい一週間かな、充実させたいんだ。
大相撲夏場所が始まるけれど、そこは週末まで見ないで過ごす。
長女が、3か月の調査・研究を終えてドイツに帰る、少し家族の時間。
昨日、長女が3か月間借りていたアパートを引き払うので、中野まで迎車。
来た時よりも荷物が減ったのは、冬物の服などをドイツに送ったからだろう。
空港で迎えた時より3割ほど荷物が減り、帰国土産のカレールー持参も可能か。
『マスカレード・ゲーム』 東野圭吾/集英社(2022年 4月25日 第1刷発行)
解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。警部となった新田浩介は、複雑な思いを抱えながら再び潜入捜査を開始する――。◆累計490万部突破シリーズ、総決算!
東野圭吾作品と初めて出会ったのは、2014年8月の夏。
札幌から網走に向かう特急の中で『ナミヤ雑貨店の奇跡』を読んだ。
右側の2席には長女と妻が座り、当然のことだがみんな、今より8つ若かった。
長かったな、色々あったな、オレも作家も衰えたのかな。
既刊は勢いよく読み漁ることが出来た。
しかし、最近は段々と作品数も減り寂しい限りだ。
娘の初夏用ジャケットの買い出しに付き合って、暇だから書店で買った。
5月3日、函館から来た親友の接待で表参道の寿司店に行った。
その時、娘たちにも集合をかけて、長女にはそこで渡した。
面白かったと、娘は本を実家に持ち帰り、次は妻が読む。
その後、もしかしたら三女が借りて読むのかもしれない。
それまで内容を語り合うことはしないけれど、東野圭吾の問題意識ココにあり。
おそらく映画化すると、シリーズだから主役は木村拓哉なのだろう。
たしかに、既にそういうイメージで読んでしまっている。
ただ、このシリーズもこれで完結してしまうのだろう、読み納め。
長女が真剣に眺め、スマートフォンで写していたから、私も写す。
興味関心が色濃く出て、誰が何を写すのかは、つい追ってしまう。
一緒に歩いていても、三女はまた違った視点で写している。
妻はなかなか、撮るということはしない。
そのくせ、しっかりと観察していて、分析結果を提示するのが、たまに面白い。
懸案の「耳が聞こえなくなりました」の進捗が早く、目での観察が主になる、オレ。
円安放置は誰のためなのだろうか。
国策と言い、大手保護主義的な愚策に、怒りが溜まる。
しかし今週は娘との安らぎの時間、世間から離脱して、遊ぶ。
娘を主賓にする接待費は、特別会計で準備した。
まだ予算を残しており、しかし、10万円のバッグを欲しがらない娘。
伊東屋に、万年筆かボールペンでも買いに行くかと誘ってみる。
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富士山に登る [旅]
4月が終わり、5月になった。
来週末には長女が独逸に帰る、寂しくなる。
2月に帰国し、隔離期間をホテルで過ごした後、中野のアパート住まい。
上智大学に籍を置き、研究活動を続けていた。
時々遊んでもらいながら、久々の家族ごっこが出来て嬉しい。
今週末にはアパートを引き払い、1週間、市川に居候と、親心は楽しい。
途中でハワイへ学会に行ったりと忙しく過ごす娘、仕事が捗っているなら良し。
もう、娘たちの話にもついていけないし、何の話かも意味不明が多い。
結局、思い出話が多くなり、楽しくないだろうから映画の話をする。
日本らしい食べ物をと、天やで天婦羅、銚子丸で寿司、自宅ですき焼き。
そういう接待をして、独逸では食べられない本物のラーメンも、白樺荘で。
まあ、何とかやっているのだろうから、心配はしない。
ただ、何でもいいから美味いものを食わせてやりたい。
父が得意のアクアパッツアは美味しいと喜んでくれたし。
あと何回、父が料理を作ってやれるのか。
GW前に、娘には年休を取ってもらった。
そうだ、家族で富士山に登ろう!
雨のち曇りの予報が続き、晴れ男のハレオくん、大いに期待された。
河口湖を攻めて富士山が見えなかったら、どないすんねん。
そこは登れば行った証と、富士スバルラインを攻めた。
五合目から仰ぎ見る富士山の姿が、少し変だった。
ほうとう不動・東恋路店を出ると、見慣れた富士山が見えた。
雲がかかっていたけれど、満腹になって出て来ると、ハレオくんパワー!
長女は麺類好きで、初めてのほうとうも喜んでいた。
宿は、島津藩の別荘だった場所。
GW前でもあり、客数は少なかった。
晴れてはいないけれど、庭のテーブル席に着き、呑み比べをした。
他愛のない話を小一時間、優雅な時間に思えた。
またこんな時間が欲しいなと、大いに盛り上がった。
でもちょっと父さん、喋りすぎたかな。
青空だといいのに、などとは思わない。
家族で過ごすことが重要だったわけだし、車でだけど富士山も登った。
ずっとそばに置いておきたい子どもだけど、正しく距離を取る。
自立した大人であるとして、子どもたちへの敬意は忘れない。
既に自分の世界を持ち、長女は日本でも独逸でも税金を払っている。
富士山、寿司、天婦羅、すき焼き、ガイジン仕様で接待の総仕上げ。
来週末は父さん、きっと泣く。
それまでの2週間、娘の時間が許す限り、邪魔をしないようにして。
外国の話を聞かせてもらうんだ。
ファイト!