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『プライベート・ウォー』   [映画]


この前の土曜日、朝焼けと共に、沈み始める月が美しかった。
その月に、先に気づいたのは妻だったが、素敵で美しいと思った。
今日は晴れる、富士山が見えるぞと思った。

1月2日に三女と鋸山に登った。
1月30日ひとりで登ったが、どちらもロープウェイを使った。
昼が近づくにつれ人も車も増え、海岸散歩を終えたら食堂も寄らず帰宅した。


去年からまだ電車もバスも乗っていない。
千葉県内から出ることもせず、不要不急の外出を、少しは制限している。
そして、読書と映画鑑賞の量が増えて行くのが最近の悦び。




『プライベート・ウォー』
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■ 作品データ
 原題/A Private War
 制作年/2018
 制作国/イギリス/アメリカ
 内容時間(字幕版)/111分
 ジャンル/ドラマ

■ 解説 世界各地の戦地に赴き、命懸けで戦場の真実を伝え続けた今は亡き実在の女性戦場記者、M・コルヴィン。彼女の半生を「ゴーン・ガール」のR・パイクが熱演した実話ドラマ。UPI通信社を経て英国のサンデー・タイムズ誌に移籍し、レバノン内戦や湾岸戦争など、世界中の戦地に赴いて危険な取材活動に従事してきたアメリカ人女性戦場記者のコルヴィン。2001年、彼女は、内戦中のスリランカに乗り込んで取材中、被弾して左目を失明。以後、彼女は、重い心的外傷後ストレス(PTSD)に悩まされながらも、なお眼帯をトレードマークに世界中の戦地を飛び回って、命懸けの取材に挑み続けるのだが…。


チラシ広告の「挑む女は美しい」と、どこのバカがこんなことを書いたのだろうか。
映画を売るための飾り言葉が、実話の価値を蔑んでしまっている。
全く美しくなどなく、戦地で真実をえぐり取る姿の、どこが美しいというのか無礼者。


冒頭に、述懐のように主人公のナレーションが入る。
恐怖を受け入れればそこに行きつけない、恐怖は全てが終わった後に来る。
映画の終わりにも、同じく述懐するようにこのナレーションが入る。

知る限りでは湾岸戦争以降の、着弾点からの映像や写真を、NHKでは見せない。
局の特派員は安全な場所に居て、着弾点に入り込んだ人からの受け売りをする。
そういう情報は、時に誤解を生み、嘘を流してしまうことになる。

スリランカ内戦の取材で、爆風に巻き込まれて左目を失う。
トラウマに苦しめられてもなお、イラクやアフガニスタンなどに渡るコルヴィン。
戦場での取材をやめることはなく、シリア内戦の取材に赴き、命を落とすことになる。

民間人が虐殺され、飢えに苦しみ、暴行を受ける。
着弾点に入らなければ「真実」が手に入らないのだが、その一線を越えるのは狂気。
内戦での「政府側」の嘘を暴くイノチガケは、見ていても怖い。

私も少しは正義感を持ち合わせているが、そこまで突入する勇気はない。
しかし、彼女が示した真実は、少なくとも「政府側」の嘘を暴いた。
キャンキャン大声で騒ぐ糾弾ではなく、着弾点に一歩踏み込んで行く凄味。

事実をもとにしたと聞いていたので、襟を正して見た。
おそらく中国周辺のチベット、モンゴル、ミヤンマーでも不正はあるだろう。
が、国連常任理事国の2か国の闇までは暴けないが、世界事情を注視しようと思った。





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朝焼けを受けて、月が沈んでいくのは美しかった。
快晴が期待でき、富士山を見に行こうと思った。


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1月の始まりと終わりに、鋸山に登って富士を仰いだ。
月の始めより雪の量が多かった。


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いつか、コロナが収束すれば、このフェリーで三浦半島に渡りたい。
向こうから、こちらを見てみたいと思う。




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若者が悪いのでもなく、大人が悪いのは分かり切っている。
嘘をつき、さらに嘘をつき、そして嘘でしたと認める。
ということは、嘘をつきながら謝ったことも嘘で、口には嘘変換器が付いている。

嘘変換器を口に付けた大人の言うことは信じられない。
だから我々は、勝手に外出を自粛し、マスクをつけ、手を洗う。
銀座のクラブへ、さあ、久しく行けてないしなぁ。



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