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ほんの少しだけ本の話   [読書 本]



濃霧の日の昼に里見公園で薔薇を写す 第1回



活字が欲しいと妻が言った。
新聞ではなくストーリーを追う活字。
ねえ、何かないの?
私は開高健の『日本三文オペラ』を勧めたが、活字が小さかった。




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昔、つき合ってた頃、本の読破競争をしたことがある。
限った期間で、本を何冊読むかって競争。
結局、何が何でも勝つために童話ばかり読んだ私が勝った。
私の競り勝ちだが、見るからに体育会系でも、読書家の少女だった。




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最近、忙しいのだけど寝る前に読みたいと言う。
さて困った。
順番待ちしている山田詠美の本があったけれど、先に読まれたくはない。
で、開高健を渡したのだけど字が小さいと言われ、山田さんを献上。




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市川駅南口図書館に本が届いていたので、受け取りに行った。
食べ歩きの本だけど、妻のために開架式から3冊、本を借りてきた。
山田詠美は、虐めや家庭崩壊を書かせたら上手い。
東須磨小学校を思いながら、山田詠美の短編集を借りてきた。

まず、自分の眼を通して、妻に勧めるか否かを決めるのだ。
最近、お勧めの映画が空振りで、汚名返上。
食べ歩きの本も含めて、読書の秋を始める。
もちろん、食べ歩きのための本を先に読む。



ファイト!





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『ケーキの切れない非行少年たち』   [読書 本]



北朝鮮が昨日、短距離弾道ミサイル2発を5月に続いて発射した。
台湾国籍のれんぽうも、社民党も、安全保障は考えないからコメント出さず。
閣僚たちは、吉本興業に苦言を呈して終了。

とてつもなく平和ボケした極楽とんぼ(加藤?)状態の日本。
夏枯れ対策で粛々と利確、所得税20万は痛いやないか。
ハスは開期が長くあと1ヶ月弱は撮れると知り、無知蒙昧を恥じるせっかち男。




『ケーキの切れない非行少年たち』 宮口幸治/新潮新書
  (2019年7月12日 第一刷発行)
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『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治/新潮新書、という本。
この本の帯は、精神科医である著者が医療少年院勤務時代のもの。
「ケーキを三等分する」という課題に在院中の少年が答えた例。

この絵のように「物事を正しく認知する力」自体が欠けた少年が多くいる。
そのような少年が放置される社会に、著者は危険を感じている。
そんな少年たちへの支援方法も言及されるが、果たして実現可能か、吉本頼み。





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参院選で投票に行かなかった人、選挙権のなかった人への総括が必要。
政党要件を新しく満たした党が2つあるという話。
政党助成法により(得票率2%以上)、8月分からの政党交付金がうけられる。




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 ・れいわ=比例区で2人当選し、比例区の得票率は4・55%。
 ・N国党=比例区で1人当選し、比例区の得票率が3・02%。
 ・社民党=比例区で1人当選し、比例区の得票率は2・09%。

ちなみに受け取る政党交付金は、
 ・れいわ新選組が6700万円、
 ・NHKから国民を守る党が5900万円になる




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N国党が政党助成金で受信料を支払ったらお笑いだ。
しかし、議員会館内のTVに対して、NHKは受信料の徴収に行くのか。
N国党とNHKは全面戦争を始めるのか、吉本より、この矛盾が興味深い。



ちなみに最後の写真、矢切の渡しを過ぎたあたりの江戸川。
千葉側ではゴルフコースになっていて、江戸側では、ちょっとした森。
野球やサッカーグランドには出来ず、浮浪者が住む「森」だね。



ファイト!





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「日本型組織の病を考える」村木厚子 (角川新書)    [読書 本]




まんぷく
マンペイ ジルシのダネイホン
立花萬平が不当な勾留を受けたまま、国(国税局)と戦おうとする。
あまりにもタイムリーで、ゴーンと東京地検を思い浮かべてしまう。

カルロス・ゴーンを擁護するつもりはないが、人権問題だと思うよ。
村木厚子さんの「日本型組織の病を考える」 (角川新書) を読んでそう思ったよ。
立花萬平もハメられたわけだし、村木厚子さんは検察の証拠捏造での不当勾留だし。




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村木厚子さん
2009年6月14日 - 虚偽公文書作成、同行使容疑で逮捕、その後大阪拘置所で勾留
2009年7月4日 - 虚偽公文書作成、同行使罪で大阪地裁に起訴され、刑事被告人となる
2009年7月8日 - 大阪地裁が保釈請求を却下したため、引き続き大阪拘置所で勾留
2009年10月15日 - 3度目の保釈請求を大阪地裁が認容。しかし検察側は大阪地裁へ準抗告。これが認められ、引き続き大阪拘置所で勾留
2009年11月24日 - 4度目の保釈請求を大阪地裁が認容。検察側の準抗告も却下され、保釈される
2010年9月10日 - 大阪地裁で判決言い渡し。求刑・懲役1年6月に対し無罪
2010年9月21日 - 大阪地検が上訴権を放棄し無罪が確定。

 信じてくれる家族の存在は大きかった。あとね、子育てしながら働いていると、色んなことが起きる。子どもが熱を出した時、「プールで長く遊ばせすぎた」とか思い出しても仕方ない。それより、仕事やお迎えをどうするか、今やれることを考える。だから、なぜ逮捕されたのかはちょっと横に置いておいた。拘置所でできることは、「体調を崩さない」「裁判資料が届いたら必死で読む」の二つしかない。そう思ったら、すごく落ち着いた。  (2018年12月21日/読売新聞コラム)



立花萬平の勾留はTVドラマでの話だが、村木さんの本を思い出し、立腹する。
NHKは国民を立腹させ、ゴーンを支援させようとしているのではないと思う。
でもね、特捜部の暴走は、秘密主義の中にやりすぎ感があり、良くない。




ファイト!






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『羊と鋼の森』   [読書 本]




或る日、賢者曰く
近頃、新世界界隈と周辺での犯罪が増えて来ているそうです。
夜はとくに油断大敵、十分に気をつけてください。


母の百箇日で大阪遠征、2泊3日の旅をした。
新世界に泊まり、カメラ持ってブラブラ散歩、晩ご飯は串カツ。
そして賢者の言葉を思い出し、深追いの深酒はせず、ホテルに戻る。

途中で、壁際店舗の古書店を見つけ、1冊買った。
ビールと焼酎だけだったから、酔っ払いにはならないだろう。
酒気帯び読書なら、お巡りさんも見過ごすさ。




『羊と鋼の森』 宮下奈都/文藝春秋 (2015年9月15日 第一刷発行)
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まあまあ面白かった。基本的に、少年が青年へと成長していく小説は好きだ。地味な仕事でも、意味を見つけながら生きていく。いいなあ。300円の古本だったが、鬱陶しいテレビよりはずっと優雅な時間だった。妻にも勧めるために、捨てずに持ち帰った。


登場人物の双子姉妹の名前が、和音と由仁。何らかの意図があって名付けたとしても、ピアノを弾く少女が和音だと、「わおん」も出てくるので、紛らわしいったらありゃしない。思わせぶりな名ではなく、もう少し混乱を避ける名前にして欲しかった。


p195
「いくら弾いても、ぜんぜん疲れないんですって」
 佐倉さんはそう言って目を細めた。
「そんなに練習できるというのは、それだけで才能ですね」
 柳さんが相槌を打っていた。
 ほんとうにそうだと思う。和音が何かを我慢してピアノを弾くのではなく、努力をしているとも思わずに努力をしていることに意味があると思った。努力していると思ってする努力は、元を取ろうとするから小さく収まってしまう。自分の頭で考えられる範囲内で回収しようとするから、努力は努力のままなのだ。それを努力と思わずにできるから、想像を超えて可能性が広がっていくんだと思う。


p224
「才能がなくったって生きていけるんだよ。だけど、どこかで信じてるんだ。一万時間を越えても見えなかった何かが、二万時間をかければ見えるかもしれない。早くに見えることよりも、高く大きく見えることのほうが大事なんじゃないか」




あんたたち雀じゃないだろ 誰なんだ

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昨日は午後から雪が猛烈に降り始めた。
午前中は太陽の日差しが強かったのだけど、雪が道を埋めていく。
買い物には、埋まるので、だから長靴で出かけることになる。

幼稚園の近くに鳥が密集していて驚いた。
家に戻ってからカメラ持参で近づくと、逃げる飛び散る。
雀とは違った集団行動で、人間(おっさん)を恐れているようだ。

木も電線も埋めつくしていた鳥たちは、居なくなってしまった。
鳥の数羽が行ったり来たりして、偵察し、伝令か? 斥候か? オマエ。
木の下で見上げるオレは、ひとり置き去りにされてしまった。




ファイト!






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『夫のちんぽが入らない』   [読書 本]





裏・市長さんがこの小説のことを以前、話題にしていた。
その時、図書館に予約を入れていたようで、届いた。
同人雑誌からの出版だというので、興味を持ったのだと思う。



『夫のちんぽが入らない』 こだま著/扶桑社 (2017年1月16日 初版第一刷発行)
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連続する4つの短編集と捉えて良いのだと思う。
同人誌で先頭の一つ目が着目され、引き続き書いていくことになったのだろう。
ユーモアを忘れない筆に救われるが、まあ、特殊なお話だ。

本名を含め経歴は提示されておらず、覆面投稿のようだ。
おそらく、正体がバレたら、旦那も親も、恥をかかすなと怒るだろう。
そもそも文士は、身内からの罵詈雑言など覚悟の筆だろうが、覆面を被った。

私小説の典型だが、覆面を被ったぶん、テーマの追求は甘くなっていったのだろう。
書き切ってしまい、晒し者になる覚悟の欠如が、掘り下げを甘くしたのだろう。
それでも話題性だとかタイトルで、図書館の順番待ちは数が多そうである。

2つ目あたりの章、主人公が小学校教師になり、学級崩壊に遭う。
この章に関しては、現実味があり、現実そのままのコピーであろう。
独立させて掘り下げ、壊れていく先生を主題に書くのも面白かったと思う。

まあ面白かったよ、以上。
そんな感想。
コソコソと売れていくんだろうな。






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家庭菜園の水まきをずっとしておらず、そろそろと思っていたら雨が降ってくれた。
こういう巡り合わせはラッキーで、図書返却以外に出歩きはしなかった。
図書館へ本を返しに行く途中の公園では、花も水滴を溜めていた。

雨の日の作業、母に見せる写真、どう見せるかの整理である。
写真に花の名前を入れていく。
連続して、名前の入っていない写真を並べる。

そういうスライドショーにすれば、八百長もできる。
同じ写真が出てきて、始めには名前が出るのだと法則を理解すれば。
母も、得意になって花の名前を言い出すかなと、考えた。




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分かる花の名前だけは全て入れてみようと思う。
そして2枚続けて並べて、八百長の、名前当てクイズを作るかな。
名前の分からない花は、「これ花や」で、済ますつもりだ。




ファイト!






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『コーヒーが冷めないうちに』   [読書 本]




もしあなたが本当に読みたい本があるとしたら、それはまだ書かれていない。
だから、あなたが書くべきなのだ。   (トニ・モリソン)




『コーヒーが冷めないうちに』 川口俊和著/サンマーク出版 (2015年12月6日 初版発行)
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タイム・マシーンもののファンタジーだと思う。文学では掘り下げていき、切実なそこには人生がある。ファンタジーには気楽なスイッチがあり、切実さに対してファンタジーでは緊迫感がイノチ。

コミック全盛時代の手軽なファンタジーだった。グッと来ることはあっても泣くことはなかった。人物の掘り下げが浅く、描写が乏しいのは残念だった。一種のタイムトラベルだが、作品冒頭に取扱説明書めいた約束事が書かれていて、それが本編(4つの章)でも繰り返される。どうしても文章は説明口調になってしまい、惜しいなと思うのだ。

東野圭吾の『ナミヤ雑貨店の奇跡』を読んでひどく気に入ってしまう者にとって、小手先で泣かそうとするのではなく、しっかりと人物を描写し、「感動」へ持って行けば良かったのにと、残念がっている。現在50万部を超えているらしいが、話題作りが上手かったんだろうな。

伏線の張り方に散漫さがある。また、つじつま合わせに強引さもある。伏線の甘さと筆の注意散漫さは、読者の集中力を低下させる。読書人口を増やすための入門書、うーん、それなら東野圭吾のナミヤ雑貨店だ。もしどうしても読むなら、図書館で借りましょう。





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母がまだ三途の川を彷徨っている頃、バスの中で不思議な表現を聞いた。
おばちゃんたちが、「鯉のぼりつってる」と言うのだ。
鯉のぼりは上げるものだと思っていたので、その不思議を姉に尋ねた。


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京阪電車の寝屋川市駅ちかくの川で、この光景があり、それをさしてのこと。
鯉のぼりは姉も「あげる」と言い、「吊る」のは、吊された状態をさしているのだろう。
確かに、鯉たちが吊されていたわな。

吊された鯉のぼり写真を母に見せて、反応をもらえるようになったのはGW明け。
徐々に劇的に変化して行ってくれた。
瀕死の状態から1ヶ月あまり、古巣に戻り、元気になろうぜ。




ファイト!






『夏彦の写真コラム』   [読書 本]





「人生は、じつは自分の外にある。 人生もなにもかも、すべて自分の内側にある、と思っている人がじつに多い。 したがって、うまくいかない人生が、じつに多い」 (片岡義男)






『夏彦の写真コラム』 山本夏彦・藤原正彦/新潮文庫 (平成16年 3月 1日 発行)
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週間新潮に23年間連載された名物コラムの極上エッセンスと唱われている。 この方の、芯がある、硬派の辛口ホンネが昔から好きだった。 近ごろの子は、こういうのは読まなくなったんだろうな。 だから、噛み合うわけがない。 勝手に老いていくしかない。



p24 「潔白なのは残念なこと」
 大きな声では言えないが、私は袖の下またワイロに近いものは必要だと思っている。 世間の潤滑油だと思っている。 人は潔白であることを余儀なくされると意地悪になる。 また正義漢になる。 下級官吏が意地悪だったり、新聞記者が正義を振り回しすぎるのは、彼らにワイロをおくる人も、またくれる人もいないせいである。

 だから中元と歳暮があるのだなと、私は思っている。 この時に持参すればおかしくない。 すこし金目のものでも、それは歳暮であって袖の下ではないと、思い思われることができて、古人は何とうまいことを考えたのだろうと、私は感心するのである。


p28 「やっと中流になったのに」
 羨望嫉妬こそ民主主義の基礎である。 まなじりを決して、以前は思いもよらなかったことまでねたんで呪って、心の安まる日がないのが、我ら中流である。 20万円の月給取りは、ン十万円の医師の収入を許すことができなくて、正義を持ち出して、その正義が嫉妬の変身したものだと思わなくなった。 それを指摘すると怒るようになった。

 醜いことは他人の生活をうらやむこと、尊いことは奉仕して恩に着せぬこと、素晴らしいことは感謝の念を忘れぬこと。 ― と私が言っても信じないなら、福沢諭吉が言っている。





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正義が多すぎて、テレビが暑苦しい。
貝殻になって、ぼんやりする。
人の不倫なんて、勘ぐるヤツがゲス。
昔から、DNAに織り込み済みだから仕方がないのさ。




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ライフ・ガードとか、ライフ・セーバーと言った。
オレたちガードは、なんて思い上がっていた。
毎日、厳しい訓練はあったけど。
浜辺で寝転んでると、ナンパ中と勘違いされるので、しない。

ノンビリ生きていたんだと、今にして思う。
公務員になってから変になったのかな。



ミステリー・ツアー顛末記はあしたのことaru。





ファイト!







『ジャックはここで飲んでいる』   [読書 本]






要するに人生とは、関係の作り方とその維持のしかただから。 (片岡義男)






『ジャックはここで飲んでいる』 片岡義男/文藝春秋 (2016年5月9日 初版発行)
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「人生は、じつは自分の外にある。人生もなにもかも、すべて自分の内側にある、と思っている人がじつに多い。したがって、うまくいかない人生が、じつに多い」 「人生が自分の内側にあると思うな」


        片岡義男、健在なり。
        学生時代にこぞって読んだ、「雰囲気小説」である。
        基本的に彼の小説に出てくる女性は、かっこいいのである。

        8つの短編が収められていたが、スタイリッシュってところかな。
        石ころがジャガイモに変わる頃、読みあさった片岡さん、77歳でaru。
        妻と出会う前に読みまくっていたのを、懐かしく思い起こした。

        今回も、相変わらず、会話が中心になっている。
        会話の、まだ語られていない部分に仕掛けがあって、そっか、と落ち着く。
        他愛のない、それこそ喫茶店にaru、雰囲気の小説だ。

        誰にも薦めないが、学生時代に読みあさった者の特権で読んだ。
        去年の6月、市川の図書館で立ち読みし、お正月用に札幌で借りた。
        何かを照らしてくれたと思う。 ・・・よしっ。








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        妻を送った帰り、信号待ちで写した。
        お巡りさんだってケンタッキーが食べたいのだろう。
        しかしアメリカ映画のように、日本の警官が制服で食べているのは見ない。
        すると、事件か。




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        午後から大雪。
        そんな予報通り、前が見えない状態だから車には乗らない。
        図書館出先機関へ本の返却は、徒歩。
        すると昨日は、9000歩達成。




ファイト!






『すばらしき父さん狐』   [読書 本]




           素晴らしきかな人生
           昔はそう言ったけれど、本当かしら。
           ある意味で、私は貝になりたい、よ。



『すばらしき父さん狐』 ロアルド・ダール 柳瀬尚紀]/評論社 (2006年1月30日 初版発行)
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「この世のどこにだな、わが子が飢え死にしそうだってのに、ニワトリの二羽や三羽くすねもしない親がいるか?」

[あらすじ]  父さんギツネは生活のために意地悪な3人の農場主たちからニワトリやアヒル、七面鳥を盗み出していた。これが原因で3人の農場主たちは鉄砲で父さんギツネの尻尾を吹き飛ばしたどころか、ショベルカーでキツネ一家の住んでいた丘の上の森の大きな木の下の洞穴を荒らし、使用人たちを森に放って山狩りを始めた。キツネ一家は万事休すと思われた。


        とにかくよく戦うお父さん狐だった。
        常に家族を思い前向き、決断と行動がセットで素晴らしい。
        こんな婿殿が、来ないかなぁ。

        おそらくロアルド・ダールが、寝る前の子どもに語っていた話。
        寝る前に蒲団の中で読んでいた、おっさん。
        よく眠れる良い子に似たオッサンになれた。




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        昨日は良く晴れて、初春を思わせる陽気だった。
        と言っても最高気温は4℃だが。
        今日は未明から、しんしんと雪が降り続けている、雪国。



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       昨日の不愉快 1
        ・ 韓国 国定教科書の原案、改めて「慰安婦は強制」
        ・ 慰安婦問題や島根県・竹島についての記述は現在の検定教科書よりも増量。
        ・ 竹島については、検定教科書と同様に「韓国固有の領土」と明記。

        こういう教育を続けていれば、事実誤認の国民で埋め尽くされるのだろう。
        結局は、争いごとの種を自ら撒き散らしている韓国。
        はやく民主化してくれないと、洋服を着た野蛮人のままであるぞ。



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       昨日の不愉快 2
        ・ 覚醒剤使用の疑い、ASKA容疑者を逮捕
        ・ 2014年5月にも同法違反容疑で逮捕され、執行猶予期間中。
        ・ 尿検査で陽性反応が出たという。

        58歳にもなってバカとしか言えず、人生を失ってしまった。
        性犯罪と薬物犯罪は必ず繰り返す。
        禁錮期間ですら彼らには、次の実行までの妄想期間でしかないのだから。





        今日こそ不愉快にならないように、焼き芋を食べる。
        安納芋を、おやつに食べる。
        やっぱり、焼き芋がイチバンだ。




ファイト!






『キリンの子』   [読書 本]





        いじめがなくなることはない、と彼が言った。
        そのとおりだと思う。
        人間のDNAには既に、いじめが組み込まれているのだろう。




揃えられ主人の帰り待っている飛び降りたこと知らぬ革靴




『キリンの子  鳥居歌集』 鳥居/KADOKAWA (2016年2月10日 初版発行)
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       普段、歌集を読むことはないが気になっていたので借りて読んだ。
       陽気なおじさんになりたい私には、暗いし重かったかな。
       もう、甘ったるい妄想の中に生きている年寄りには、キツかった。
        


          クラス中「いつも通り」を装って浮標のごとく我は泣きおり


          一つずつ命宿さぬ文字たちを綴り続けて履歴書できる


          大きく手を振れば大きく手を振り返す母が見えなくなる曲がり角


          理由なく殴られている理由なくトイレの床は硬く冷たい


          全裸にて踊れと囃す先輩に囲まれながら遠く窓見る


          病室は豆腐のような静けさで割れない窓が一つだけある





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        そう言えば以前、自分は高校教師だったんだと、最近は思う。
        センター試験まであと53日。
        この時期、いつでもパトロール、子どもたちの変化を見て歩き声をかけた。

        入水自殺未遂1件、教師生活の中で、これだけはキツかった。
        子どもたちの「安全」を確保するために、やるべきコトは沢山あった。
        教師の本当の仕事は、職員室にはないんだよね。



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キングプロテア/3240円]

文部科学省は21日、いじめへの対応が不十分だったとして、市教育委員会などに再発防止を指示した。◆横浜市役所を訪れた文科省の義家弘介副大臣は「学校や市教委などがしっかりと機能しなかったという反省点がある」と指摘。市教委の岡田優子教育長は「市教委全体で(いじめを)解決できる方法を検討したい」と話した。また、市教委は記者会見で、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に該当する不登校などを把握した場合、指導主事を学校に派遣し調査することを明らかにした。  (読売新聞/2016年11月21日 22時46分)

        何をやってんだろうな、相変わらず。
        学校の先生は、それだけで専門家でなくてはならない。
        それをさらに、いじめの専門家を作ろうとする、行政め。

        当たり前の感性を持った教師を採用、いや、作るのが先なのだが。
        元レスラーや元ヤンキーを文科省のトップに据えて、どこへ行くのだろう。
        「教育は人なり」、これを説明せよと、私は採用試験で問われたが。




ファイト!