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COTEN RADIO   [道具]



自分の年齢からすると、どのように人生を終わるかを考える時期かなと思う。
人生の最終バスに乗り遅れないように、調整をする。
まず、ベンチに座って、何かを待ち続ける浮浪者にはなりたくない。

せっかくだから、世の中のことを積極的に理解したいと考える。
ただ、世代間の溝が理解できなくて、そこを少しでも埋めたい。
逃げ切りの道を選ばず、若い人の考えていることを聞きに行く。


先日、宝塚訪問に際し新幹線を使った。
新幹線の座席ポケットにある雑誌を読んでいて、少し刺激を受けた。
情報の入手経路や、それらに対する感応度に大きな変化が生まれている。

まったく今の世はとか、諦めるのではなく。
まったく理解できないけど別に困らないと、逃げ切るのではなく。
ハンドルアシストを受けて走りながら、前に進む。




■ 問い
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(雑誌内の対談「天才たちの雑談」より、瀧口友里奈さん)
 「10年後、『6G』が社会の主要インフラになる」。高速通信規格の第5世代「5G」というのは皆さん聞き慣れてきたと思いますが、10年後にこれが6Gになり、しかも主要インフラになるということなんですが、6Gになると、何が変わるのでしょうか。


■ 答え
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(雑誌内の対談「天才たちの雑談」より、黒田忠広氏)
 社会インフラって、私たちが学校で習ったときには、道路・鉄道・港湾・空港だと教えられましたね。あれは20世紀が工業化社会だったということです。資源を材料にして部品を作って、その部品を組み立てて製品を作る。日本が戦後、工業立国、電子立国として発展する際に必要だったのが、材料の資源を運ぶ道路・鉄道・港湾・空港でした。将来、この「材料」が、資源から情報になるということです。IoTの社会で、データを集めてAIで高度に処理をすると、新しいサービスやそれぞれに合ったサービスが一人ひとりに対して提供できる。そうすると、未来に必要になるのは、日本中どこまで行っても舗装されている道路ではなく、どこに行っても使える5G、6G,7Gといった最先端の通信ネットワークと言うことになります。だから、この「6G」が社会インフラになる。





■ COTEN RADIO が面白い
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教育テレビの『100分de名著』は15分×4回の放送で、1冊の本を味わう。
そういう定点観測ではない形で、歴史を深掘りする番組。
日本と世界の歴史を面白く、ディープに、フラットな視点で伝えると謳う。

文学部で経験したゼミのようなものに思えた。
歴史の人物や事件に関して、毎週課題図書を読んで来て、語り合う雑談風。
山道を歩きながらこれを聞き、日露戦争そして今は「資本論」を聞いている。

聞き取って理解できるスピードが1.4倍速。
HPでは参考文献が提示されているが、読んだものもあるし、手つかずもある。
毎回の参考文献が多いのだが、咀嚼してデータベース化しているのが素晴らしい。




■ 若者のチカラに敬服する、下田にて
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教育テレビや放送大学の講義が退屈なのに、なぜだろうか。
ひとつの見方としての「COTEN RADIO」は、勉強になるし、教養だろう。
バックナンバーを征服して歴史を学び直すために、さらに山道を歩く。




■ おそらく、よく歩いたのだと思う
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交通量の多い道は危険に対する対応で集中。
しかし、我が物顔の山道は、右耳にイヤホンを付けCOTEN RADIOを聞く。
右耳は理性的対応で、左耳は情的対応だと、以前読んだ本にあった。


国外脱出の必要もない。
値上げラッシュに殺されることもない。
よく聞き、よく読み、よく考え、まだ少しあがく余力を感じている。




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