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『ポネット』   [映画]


選挙が終わりました。
マスコミの予想はことごとく外れ、出口調査も効果がなくなったのでしょうか。
いずれにせよ、投票傾向にも変化が出始めたのかもしれません。


汚染された人間ドラマを投票翌日に見て、何が変わるのかしらと、期待感はなし。
空気読めよと昔は怒られたりもしましたが、空気読めない人がエラそうにしている。
そんなおり、心洗われると言うか、少し純情になった映画を見ました。






『ポネット』
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■ 作品データ
 原題/Ponette
 制作年/1996
 制作国/フランス
 内容時間(字幕版)/98分
 ジャンル/ドラマ

■ 解説 交通事故で母親を失った4歳の少女ポネット。まだ死のことを理解できない彼女は、どう現実と向き合うのか……。公開当時、ロングランヒットを記録。監督はJ・ドワイヨン。フランス・プロバンス地方にある小さな町。4歳の少女ポネットは交通事故で突然、母親を失うが、まだよく死のことが分からず、戸惑いながらもずっと母親の帰りを待ち続ける。そんな彼女の姿を見るに見かねて、パパやおばさんはポネットに、母親は天国に行って、もうここには戻ってこないと優しく諭すが、彼女はそれをそのまま受け入れることができない。ポネットは、どうか母親に会わせてください、と神様に懸命に祈るのだが……。


主人公の少女、撮影時には本編と同じく4歳。
どうやって撮影したんだろう、と驚くほどよく演じられている。
演技と言うより、そのまま素の状態で、本当に泣いているのだと思う。

この映画で、ヴェネツィア国際映画祭 女優賞を受賞したというが、事実だろう。
同年代からも自分の事実、それは妄想なのだけど、否定されて怒り、泣く。
台本を渡されて演じるようなことが、4歳で出来るのだろうか。

おそらく、監督による演出なんだろうが、よくぞその気にさせたと思う。
母を亡くしたという少女の戸惑い、母の死を強制されることへの怒り。
そういうものを見ていて、違和感なく映画の中に引き込まれた。

子どもたちは、大人の他愛ない本当の話に、傷ついているんだな。
寄り添うという言葉が日本では出回っているが、なかなか出来るものではない難しさ。
母親の喪失は娘にとって悲痛で受け入れがたい話、父親では起きない話だと思う。







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千葉8区で桜田義孝を落とした県民は慧眼だった。
だが、長きにわたり議員をやるお方は狡猾で、お上手に、比例で復活した。
小選挙区で落選して、比例で復活当選したお二人が並んで写っていた。

これは選挙制度だと言われたらそれまでだが、せっかく落ちたのに。
ノーを突き付けても、うまく復活されて、改革の機運もなくなる。
かと言って、魔法の復活制度は、未来の自分のために残すだろうし。


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こういう言葉遊びは好きだな。
むかし歌で、明日という字は明るい日と書くのね、と流行った。
時節に合わせた言葉遊びだが、賢いなと思った。





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何でも反対の、文句ばかり言うだけの党首が辞任する。
あの甲高い声を聞かなくて良くなるなら、実に嬉しい。
反対だけしかせず、何かあると官僚を呼びつけ、怒鳴り散らす本性が嫌われた。

野党共闘は一定の意味があったと自己評価するが、空気が読めていない。
甘利幹事長だって強気に開き直っていたけれど、比例復活組。
もう、あなたたちの時代じゃないんですがねぇ。




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早いものでもう、11月になった。
新しい年のカレンダーも売られ始めている。
今年は大どん底の年だったから、来年は美しく始めようと思う。

そのためにも断捨離をもうひと頑張りし、身軽になるぞバットマン。
ジョーカーぶって電車で火をつけるバカと対峙したら、闘っちゃうぞ。
その前に、追い詰められている教え子を助けナイト。




ファイト!







ファイト!(106)  コメント(13) 

ファイト! 106

コメント 13

あるいる

子供を主役にした映画は、ココロして観ないことには、健気な子供に心を奪われてしまいます。
その昔の「禁じられた遊び」、ミシェールと名前を呼びながら駅の雑踏にポーレットが消えていくラストシーンは涙なしでは見られませんでした。
今でも名前を覚えているのが不思議なほどです。
「ニュー・シネマ・パラダイス」や日本映画の「誰も知らない」もありました。
そんな映画を観て涙ぐむ大人がいる一方、寄席を「よせき」と読んだ政治家は、寄席に行ったり映画を観ることがあるのでしょうか。
これだけでは決められませんが、政治家の文化度は決して高くはなさそうなこの国です。
偽りの恋は儚い夢、そんなコトは本の中のコトで僕には起きませんでした。
恋に恋することもなく、こどもの頃からけっこう現実的な僕のようです。
電車で火をつけるバカと遭遇したら、とっとと逃げる小心者です。
君子 危うきに近寄らず&逃げるが勝ち、ですよ。
そういえば「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマがありました。
見たことはないのですが、ハンガリーの諺をひとつ覚えました。
僕の居場所、今の場所で間違っていないといいのですが、さて。
ありもあしないもうひとつの人生を少しだけ想像した、おっさんです。
どこが現実的やねん?

by あるいる (2021-11-03 03:19) 

HOTCOOL

復活当選なんてクソみたいな制度ヤメればよいのにね。自分らの首をつなぐための制度だからヤメないか。
by HOTCOOL (2021-11-03 04:34) 

(。・_・。)2k

マスゴミだけに予想じゃなくて
アレは情報操作っていう気がしますよ
バットマン疑惑がネットで騒がれていますね
まんざら 疑惑じゃない気がしますよね

by (。・_・。)2k (2021-11-03 07:05) 

青山実花

「ポネット」はいいですね。
昔、泣きました。
by 青山実花 (2021-11-03 07:54) 

an-kazu

野党の「野」は野次の「野」と
言った人がいるとかいないとか・・・


by an-kazu (2021-11-03 08:45) 

とし@黒猫

言葉遊び、金八先生を思い出しました。
by とし@黒猫 (2021-11-03 11:28) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

見事に全滅だったマスコミ予想の選挙でした。出口調査を受けた人たちの年齢構成がどうたらという解説もあるようですが、ここまで外れると笑うしかないのでしょうか。選挙報道の各局を渡り歩きチェックすると、テレ東を除き今回は趣向を変えての挑戦だったようですが、NHKが視聴率トップだったのには何だか大きく頷けます。
そろそろここいらで選挙のシステム更新をやらないと疲弊の酷さだけが目立っていきますね。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2021-11-03 17:30) 

kome

ponette、そのうち見てみます。
私は、shell in the ghostを昨日見ました。
サイバーパンクなきところが気に入りましたが、先生向きではないかもしれません。
by kome (2021-11-03 18:52) 

斗夢

人事で、あの人を選んだのは安倍さん、麻生さんと話ができる
人だから、と云っているのを聞いた。ほとんどの議員はお目見え以下。
こんな自民党をなぜ勝たせるだと独り言。
by 斗夢 (2021-11-03 20:14) 

snow

比例はなぁ 語り尽くされたことだけど納得いかんなぁ
日本って変わることがホント難しい
国もそうだけど地方の下部層でも
真面目に考えれば考えるほど自分の無力感に気が付きます

by snow (2021-11-04 01:14) 

Boss365

こんにちは。
「ポネット」解説を読みましたが、感銘を受けそうな映画です。主人公少女の演技も素晴らしいと思いますが、原作が無いみたいなので、監督・脚本のジャック・ドワイヨン氏、才能ありですね。選挙制度、問題点ありです。また、能力ない政治家を排除する方法が見つからないのが残念です!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2021-11-04 12:43) 

我流麺童

以前から比例復活制度に疑問を持っていましたが、今回もこれに救われた議員さんが多くいますね。小選挙区でNOと判断された人は党のためだけに仕事するのでしょうか?
by 我流麺童 (2021-11-05 06:33) 

まほ

「偽」「儚」「愛」「恋」・・・ホントだ!
「若いと言う字は苦しい字に似てるわ」という歌詞を、
私も思い出しました。
漢字の作りって、面白いですね。
某元党首は、私の選挙区ですが、
実は選挙区に住んでいなくて、マンションの名義だけだという話。
by まほ (2021-11-10 23:50) 

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