南禅寺の湯豆腐 [味]
ひとしきり雲がわき起こる
次女最後の合宿があるプールに送った帰り、雲がわき起こるのを眺めていた。
高校の時、「北海道のプールで女子が58秒台で泳いだのは初めてなんだって」と言っていた。
その時ちゃんと聞かなかったからか、57秒台、56秒台と魁けたとき、次女は何も言わなかった。
いま終わりを始めている
いま次女は終わりを始めている。
人はみな明日のことを尋ねるが、彼女はしっかりと終わるために調整をする。
次女の10回目の国体が、私が次女を応援する最後の全国大会だ。
野幌のプールで泳ぐのもこれが最後だと、彼女は考えているだろう。
人生、何があるか分からないと、周囲は期待し、私も、また来年、楽しく泳いで欲しいと思う。
しかし、いつでもシビアなタイムと順位の現実に生きてきた彼女には、奇跡などない。
終わっていくんだなぁーって、おじさんは空を見上げていたのだった。
若奥様、たびたび当てる。
佐川急便が家の前に止まると、エンジンを切り、荷台のドアを開け、閉める音がする。
16歩の時間があり、ピンポ~ンとチャイムが鳴る。
はーいと妻の声。
受け取り、ドアが閉まり、「次女ちゃんまた何か当てた?」と声がする。
若奥様、ふたたび当てる。
「大本山 南禅寺御用達 服部食品」の南禅寺とうふが届いた。
おぼろ豆腐、絹豆腐、木綿豆腐、薄揚げ、厚揚げ、おから、豆乳と、クール便で届いた。
木綿の湯豆腐がいちばん美味しかった。
豆乳も濃い
手を加えずシンプルに素材だけで美味しかった。
濃厚な味で、豆乳は難しいなと思ったのは黒糖は甘すぎるしプレーンは強烈。
それでもアスリート食っぽくて、おじさんは堪能したのでした。
もちろん若奥様が当ててくれたビールを痛飲したのは言うまでもありませぬ。
彼女が、宝くじに進出してくれると、無年金時代を生きる私、喜ぶ。
ファイト!
2015-09-04 07:09
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コメント(4)
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終わりを始めてる次女さん。
カッコイイです!
国体の応援に和歌山やね。
頑張る本人!それを見守りながら応援する家族!
和歌山で思い切り燃焼してね。
しかし羨ましいのは、そのあたり運!!
豆腐づくし・・・素晴らしいね。^^
by hatumi30331 (2015-09-04 07:25)
終わりを始める中のひとつとして、懸賞賞品の獲得が含まれているのかもしれません。
競技人生を応援してくれた家族への感謝の気持ちとしてなにかできないか。
口数の少ない次女さんの感謝がかたちとなったのが、同じものは二度作らない料理と賞品の獲得。
そんなことを想像してしまいました。
そんな想像が的外れや勘違いであったとしても、なんだかうれしくなる想像ですよ。
かたちを変えた次女さんの挑戦はまだまだ続くようですね。
by あるいる (2015-09-04 15:59)
おぉ〜南禅寺、学生時代の通学路でした。
by barbie (2015-09-04 19:06)
こういう雲撮りたかったのですが今年は見なかった(気づかなかった)
(<_>)
by himanaoyaji (2015-09-05 08:11)