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「の」のはなし   [ことば]




ちょっと参ったなぁと思った。
ラジオを聴いていたら、小さいけれど引っ掛かる表現を聞いた。
増山さやか(ニッポン放送アナウンサー)さんが、ついミスをしたのだろう。

それは「2月11日の建国記念日」と、やらかしたのだった。
小さいけれど、ずっと意識してるから引っかかってしまった。
3学期に入ると、高1生に、2月11日は祝日だけど何の日、と尋ねるのだ。

北海道の高校生だから純朴で、手を挙げて「建国記念日」と言ったりする。
格助詞の「の」が、主語、連体修飾、並列、体言代用の役割がある話をする。
小さい、たった一文字で、大違いだよと教える。


旧友で、亡くなるまで毎年寄越す年賀状に「皇紀2674年」とか書いてきた。
別に右翼ではないけれど、こだわりを持った手強い男だった。
彼ふうに言えば、今年は皇紀2684年、となる。


明治生まれの祖母は昔、紀元節と呼んでいたが、今は、建国記念の日が正しい。
日本書紀に記される桓武天皇即位の年を元年に起算する、皇紀。
その考えに従えば建国した日が明確となり、建国記念日となる。

しかしね、天皇が人間宣言をし、GHQに押さえられ、何となくニッポン。
で、得意の何となくだから、紀元節を「建国記念」にしたのでした。
小さいんだけどこの「の」は役割が大きいと思うのね。



■ ねぇお友だちになって
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駅に行く通り道のお宅に、ヒップラインの素敵な犬がいる。
お見受けするところ柴犬なのだろうか、いつもシカトする。
柴犬の性格はご主人様に忠実だと聞くが、他者に興味なし。

よその犬だから餌付けするわけにもいかず、なぁ。
毎回近づくんだけど、絶対に目を合わそうとせずシカトする。
干物(トバやホタテの貝柱)攻撃で心を掴むのは禁じ手だろうし。


妻と犬を飼いたいねと言っている。
でも、犬の寿命と、自分の年齢を考えれば、犬が可哀そうになるかな。
ちゃんと世話をするということは、看取るわけだし、心が痛むだろうし。

人生を季節に分けて、出来ることと、出来ないことを区別する。
冷静に選択しながら、前に進むしかない。
よその、絶対に目を合わせてくれない犬に、嚙まれていないことを良しとするか。




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