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『ボストン市庁舎』   [映画]



静岡県焼津市出身の翠富士が、豊昇龍を倒した一番は血が逆流した。
まさに大相撲ではないかと、家の中だが、立ち上がって拍手をした6日目。
小兵も小粒、豊昇龍に土俵の外に投げ飛ばされても仕方がなかろう翠富士。

それが互角以上に攻め続け、あろうことか、一緒に土俵の外に倒れ込む。
体をひねり、執念の突き落としだが、軍配、翠富士、ものいい。
審判団の協議中はドキドキしたが軍配通り、力士ではないのに独りガッツポーズ!

キシダのニュースは見たくない。
ガーシーだとか、アンポン政治家は見たくない。
小粒でも戦い抜く力士、蟷螂の斧で宜しい、俄然、おいらも頑張りたくなった。




『ボストン市庁舎』
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■ 作品データ
 原題/City Hall
 制作年/2020
 制作国/アメリカ
 内容時間(字幕版)/275分(4時間35分)
 ジャンル/ドキュメンタリー

■ 解説 ドキュメンタリー映画界の巨匠F・ワイズマン監督が、アメリカ最古の都市の一つ、ボストンの市庁舎の多様で健全な市政のあり方を彼独自の手法で見つめて絶賛を博した傑作。これまで半世紀以上にわたり、さまざまな公共施設を題材に数多くの傑作を世に送り出し、ドキュメンタリー映画界の生ける伝説として活躍し続けるワイズマン監督。そんな彼が本作では、アメリカ最古の都市の一つで、自らの生誕の地でもあるボストンの市庁舎を密着取材。当時、トランプ大統領の政権下、アメリカ各地で人々の分断と対立が進む中、警察や消防、多様なマイノリティーたちの育成支援など、幾多の部門で健全で民主的な市政を貫こうと励むボストンの職員や市民の姿を活写し、彼の集大成的傑作と絶賛を博した。


2018年の秋から翌年の冬までの長期密着取材。
しかし見る側も大変で、4時間半、休憩なしは疲れた。
当時のマーティン・ウォルシュ市長が先頭を駆けるという感じ。

市長は原稿なしで、自分の言葉で、とにかく喋り、語り、訴え、議論する。
健全で民主的な市政を貫こうと励む職員や、関係する市民たちの姿が描かれる。
まだまだ未完成だろうが、民主主義やなぁ~と、羨ましく思った。

日本ではここまで組織的に議論がされることはない。
変化を恐れず果敢に挑戦する彼らを、羨ましく思う。
空間・手段・実行、口をそろえて皆が言う。

現実を変えるにはどうすればいいか、イメージでなく現実を語り議論する。
憶測や希望的観測、忖度などは排除され、市庁舎の全ての人が議論する。
おそろしく丁寧で、キシダやお役所の人に見て貰っても、理解しないだろうな。


うちでは、今までずっとこうやってきましたから。
規則だから何ともなりません。
変えるなら手続きをどうぞ、どうせ無理ですけど。


映画の終盤、市民ホールで市長が熱く語るんだ。
キシダなんかの根拠を出さない話は聞きたくもないが、ここは熱くなる。
市民のことを考えていると、理解出来るから。
 我々の仕事はボストン市民を助けることです。心地よくなくても新しい声を聞きます。率直に話をすることがより良い解決になる。民主主義の象徴です。社会的正義が核心です。平等に話をすることが、市を元気にするからです。移民を守る戦いを続けます。ジェンダーの平等に努力します。LGBTQIの権利を絶対に守り続けます。





■ 卵の値上がりを耐える
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神田明神の手水がお洒落をしていた

私が北海道で初めて教壇に立った高校は、最北の地にあった。
冬は低気圧の墓場で、まっすぐに立つ木はなく、風の強さを示した。
酪農地帯でもあったので、人口が数千人の3倍以上は牛がいた。

家庭訪問に行っても、酪農家はみんな大借金を抱えていた。
雪印の言いなりでしか牛乳はさばけず、個人的なチーズ生産やルートはなかった。
値段は押さえ込まれていたので、限定的な収入しかなく、一次産業の悲哀を見ていた。

公務員は楽でイイよな、家庭訪問先の父さんに言われた。
安定価格の牛乳の恩恵を受けていたけれど、酪農家の生活は厳しかった。
トヨタの下請けは苦しみ、雪印のずっと下で酪農家は借金抱えて苦しんでいた。

私が初めて住民票を届けた大地だが、今は人口も半減し、未来は暗そうだ。
自分に出来ることは何もない。
だけど、せめて、卵にしろ牛乳にしろ、生産者さんに感謝、値上げは受け入れる。

あれこれ値段が上がってキツくなった。
でも、おかしなくらい値上がりがしなかった国で、生産者が苦しんでいる。
だから、300円はキツイなと思いながらも、今までと同じように卵を買っている。




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