永遠の嘘をついてくれ [日常]
伊東にて登山靴を履いて夏目漱石のように
山路を登りながらこう考えた
智に働けば角が立つ
情に棹させば流される
意地を通せば窮屈だ
とかくに、人の世は住みにくい
ふと思い出す。
自分が現役高校教師時代、最後にはスライドショーづくりが楽しかった。
学校生活の節目に作っては生徒や親と作品を楽しんだ。
いちど、自分が鬱屈とした気分の時のこと。
こだわって「永遠の嘘をついてくれ」をBGMに作ったことがある。
中島みゆきの曲だが、吉田拓郎が歌うもので。
自分自身が飛び出したいという欲求に包まれていた頃。
なにかがうまくいかなくて、悲しい気分だったと思う。
別れが重なった頃。
永遠の嘘をついてくれ(1995年)
若者よ体を鍛えておけ革命のその日まで
そう言って去った奴は今どこで何をしているか
そんなことを思わせる曲
和歌山でキシダ首相が襲われた。
どういう理由でかは分からないが24歳の若者が容疑者である。
特殊詐欺でもそうだが、一線を越えたら人生を失うのだ。
大きな力に抗うという深刻さより、個人的なものを感じる。
単発でテロと呼ばれることが繰り返され、大きな力が武装する。
SPよりそばにいた漁師さんの猛烈タックル、からだを鍛えておけということか。
明日、ドイツから一年ぶりに長女が帰国する。
午後には成田へ迎えに行き、荷物を受け取る。
娘が蒲田の方に借りたアパートへ、父は陸送便。
娘の役に立てるなら嬉しいのだ。
3か月ほどの日本滞在で、あれこれ仕事をこなすのだろう。
空いた時間を探して、遊ぶのは楽しいだろうと妄想する。
世界も日本もめまぐるしい変化の中で、立ち位置が分からなくなってきている。
自分の仕事も勉強も、とめどなく苦しいものになってきた。
それでも、小さいながら望みがある限り戦えるのだと思う。
緊張と疲労の後に、娘と遊ぶ時間を確保する。
体力の低下だけが気がかりだが、もう少し楽しんでいく。
期日前投票の理由は旅行として、早めに済ませてしまう。
正確な情報を集める。
バカには近づかない。
美味いワインを飲む。
ファイト!