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『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』   [映画]



夫婦だから節分だから、せっかくだから、「一緒に太巻きを食べよう」行事。
それで節分には市川に戻り、幸せに食べたとさ。
ところが東京のローカルニュースで「PFAS」の特集をしていて驚いた。

えええっ、ちょうど映画で「PFAS」の害毒を追求する映画を見たばかりだったの。
実話を元に、デュポン社と長期戦で戦った弁護士のお話。
今ごろ日本はローカルニュースで問題視しているけれど、大問題なんですけど。





『ダーク・ウォーターズ』
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■ 作品データ
 原題/Dark Waters
 制作年/2019
 制作国/アメリカ
 内容時間(字幕版)/127分
 ジャンル/サスペンス/ミステリー
■ 解説 ひとりの弁護士が巨大企業に敢然と闘いを挑むさまを、「キャロル(2015)」のT・ヘインズ監督×共同製作&主演M・ラファロの顔合わせで映画化した衝撃の実話ドラマ。20世紀末、アメリカ東部に住む農場主の訴えを機に周辺地域の調査に乗り出したひとりの弁護士。やがて彼が探り当てたのは、世界有数の巨大化学会社が、環境汚染の実態を知りながら、それを隠蔽して自社商品の開発製造を進め、莫大な利益を上げていたという恐るべき真実だった……。環境活動家でもある実力派俳優のラファロが、共同製作と主演を兼ねて全米を震撼させたこの実話を映画化することを決意。監督にヘインズ、共演陣にはA・ハサウェイ、T・ロビンスら、豪華な顔触れがそろい、息詰まる力作に仕上がった。


何気なく軽い気持ちで見ていたのだけど、これは大変だ、と居住まいを正して観た。
たしかに大企業は金にモノを言わせて、行政をも操って不利益を排除する。
奇形児が生まれようが、責任の所在を不明瞭にする「金遁の術(造語)」。

血液検査をし、参加者が少なければサンプルが少なくて判断が出来ない。
参加者が多ければ、因果関係の確認に時間が掛かってしまう。
時間が掛かるほどに、集団訴訟の中で被害者側が死んで行ってるのだぞ。

開示請求を出せば、段ボール箱でドカン数百箱の資料を送りつけてくる。
執念の弁護士は、家庭が壊れるほどの状態になりながら、「証拠」を見つけていく。
そして「証拠」はそのつど、ことごとく潰されていく絶望。

血液サンプル検査をした人が「あなたはとても素晴らしい仕事をなさいました」と言う。
しかし、十数年の時間を失ったのも事実、大企業は逃げ切る所まで来た。
とても切ない、腹立たしい、でも、よく頑張りましたと思う映画だった。

アン・ハサウェイが、いいオバサン役で出ている。
相変わらず目がでかいなと思いながら、ジュリア・ロバーツを思い出した。
J・ロバーツも『エリン・ブロコビッチ』で水質問題の追及をしていた。

さて、日本。
水質問題、大丈夫なのかしら、何も考えずに飲んでいるけれど。
富士山の水、羊蹄山の水、これは信用しておこうかな。




■ 血中に高濃度有害物質 東京・多摩の一部住民
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映画の中でも「“PFAS”って何なんだ」、と調べ回るシーンがある。
有害な有機フッ素化合物、デュポン社がフッ素加工のフライパンを作る。
その際に、有害物質が排出され、川に流れてしまい、牧場の牛が変死する。

■ 専門家「水を飲んで体内に蓄積している」◆ 東京・多摩地域で水道水に利用していた井戸水から発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が検出された問題で、住民の血液検査に取り組んでいる市民団体が30日、国分寺市を中心とした87人分の分析結果を発表した。血中濃度が米国で定める指標値を超えた住民は約85%に上り、分析した専門家は「水道水が主な要因ではないか」と指摘した。(中略)健康影響については、急性に影響が出る数値ではないが、将来的に腎臓がんや、妊娠中の場合、子どもが低体重児になる恐れがあるとした。(東京新聞/2023年1月31日 06時00分)


自然界に存在しない化学物質で、体内に蓄積するものは困る。
過去にも隠すことで、被害を大きくしたことがある。
PFASは米軍の泡消火剤に含まれ、米軍基地内や周辺などで高濃度で検出されたと言う。

市民を見えない敵と戦わせる政府は、ダメだぞ。
でも、キシダじゃ異次元の慎重に検討するだけだからな。
飲料水は、お取り寄せに限定するかな、迷う。




■ 節分は銚子丸の海鮮巻きと太巻き
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北海道を売り払って、市川に引っ越して以来、毎年の節分には銚子丸。
恵方巻きなんて大阪時代知らなかったし、でも、太巻きは大好き。
子どもの頃も、祖母が節分に作る太巻きを、こっそり盗み食いした。

餅を喉に詰まらせることなく生き延びたのだから、太巻きはカットして食べる。
どっち向いても、元々運はいい方だし、人生は自分で切り開く。
ただし、困った時だけ神仏にお願いはするけれど、節分の太巻きは、普通に食べる。

銚子丸の海鮮巻きと太巻きを食べ、春を迎える。
バレンタインデーには妻に「おいしいチョコ」を贈り、春を迎える。
既に「おいしいチョコ」の指定を受け捜索し、春を迎えたら、もうすぐ夏、オレの季節。




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