SSブログ

『ザリガニの鳴くところ』   [映画]


禁句を「暑い」と決めても暑いのだから暑い。
地球温暖化だとかそういうレベルではなく、線状降水帯は雨を降らせすぎる。
矢継ぎ早に台風が熱風を送り込み、暑さ爆発である。

下界ではキレやすいオッサンが危ない眼で捌け口を物色している。
近づかないでおこうと思っても、むしゃくしゃして、突っ込んでくるバカもいる。
暑い日には不要不急の外出はせず、映画を見る。




『ザリガニの鳴くところ』
11155000.jpg

■ 作品データ
 原題/Where the Crawdads Sing
 制作年/2022
 制作国/アメリカ
 内容時間(字幕版)/126分
 ジャンル/ラブロマンス/青春・サスペンス/ミステリー

■ 解説 アメリカの女性動物学者D・オーエンズが初の小説として2018年に発表し、全世界で累計1500万部を超える世界的ベストセラーとなった作品を映画化。人気歌手テイラー・スウィフトが本作のサントラのために新たな楽曲を書き下ろしたことでも話題を呼んだ注目作。1969年、米ノースカロライナ州の湿地帯で裕福な家庭に生まれ育った青年チェイスの死体が発見され、殺害容疑が、ある少女の身に向けられる。彼女の名はカイア。〈湿地の少女〉とも呼ばれる彼女は、6歳のとき、家族に見捨てられて以来、自然豊かなその地で生き抜く術を身に着け、学校にも通うことなくたったひとりでたくましく生きてきたのだった。人々の好奇と疑いの視線を浴びながら、カイアは法廷で自らの半生を語り始める。


HOTCOOLさんが以前、ブログで紹介していて、やっと見ることが出来た。
本の表紙写真と、本屋大賞のコメントくらいしか予備知識はなかった。
見終わって、なるほどそういうことかと思った。

見終わってから暫くたつと、味のある作品だったなと思うのだ。
いわゆる流行りの「伏線回収」に忙しい映画ではなく。
ある時代の、ある場所の環境設定をこまめに描く努力があった。

映画の結末は想定通り、そして、なるほどであった。
生態系を守る動物としてのヒトの、本質的で原始的な「愛」を見る。
見終えてからしばらくの時間の中で、ジーンと、しみじみと残る。

本編に無関係だが、年齢差からこの世を去るのは私が先だと思っている。
でももし万が一のことがあって、妻を見送ることになれば、私は即死だな。
お別れのための準備の時間を、ちゃんと持たないとな、と思った映画だ。

この原作は動物学者の手によると言われて、納得する。
作品はそういう視線で描かれていたと思うが、作者69歳の処女作。
その年だからこそ、この作品世界を掘り下げることが出来たのかなと思った。




20230810_201858.jpg

ドレッシングが切れていて、スーパーへ買い出しに行った。
伊東という小さな温泉街にしては、驚くほど物凄い人で、腰を抜かしそうになった。
按針祭り 海の花火大会ということで、人の流れが海へ、海岸へ。

伊東市の人口はたったの 6万6千人、この花火大会には例年 24万人が来るという。
先日の江戸川の花火大会で、市川市側は 49万人というのを知っているのだが。
往復4車線、中央分離帯ありの国道135号を封鎖して、歩行者天国になっていた。




20230810_200715.jpg

さらに驚いたのは、沖に豪華客船が錨泊して、花火見物。
相模灘は初島のすぐ沖で水深1000mとなり、大型船も通航可能。
手の届きそうな沖合に、5万㌧クラスの船がいたのには驚いた。

今回の花火大会に合わせて、2泊3日の「伊東花火クルーズ」があった。
豪華客船「飛鳥Ⅱ」(総トン数 50,444トン)が来ていた。
ツアー代金は、149,000円~723,000円と格差社会。

壊れそうな物干し台に上がって、「いいねぇ~」と言っていた市川市民。
まさにこの世は格差社会だが、来年はママと洋上鑑賞も可能だ。
200人乗りの300㌧クラスの高速船、3000円のツアーもあることを知ったから。




20230810_201206.jpg

防波堤や洋上、5カ所からの打ち上げ。
市川の時は川を挟んで小岩からの打ち上げだった。
伊東では、海岸からだと見上げる花火が多く、これも良し。




20230810_201919.jpg

消防隊員も、たまには楽しんで仕事をしておくれ。
ハヤブサ消防団なら事件が起きるのだが、伊東にはない。
ドレッシングも買ったし、野菜を食べるために帰宅する。




20230810_204216.jpg

帰宅ついでに、屋上バルコニーに上がってみた。
20人ほどの方が鑑賞しており、さすがに海岸より音の振動は少なかった。
下から、上からと花火は見たし、花火鑑賞ボートに乗って見てみたいと思う。


台風が気になる。
キシダの舵取りも危うく、機密情報ダダ漏れの日本、アメリカが怒っている。
ミサイルも台風も、アメリカから貰う情報の方が精度が高いってどういうことよ。

お盆明けまで、映画と室内プールとジムで二十日鼠のように暮らす。
ハルキ村上のように規則正しくはないけれど、生活を刻んで。
そのうち良い方向へ変化があれば、ジャンボ!




ファイト!





ファイト!(49)  コメント(6) 

ファイト! 49

コメント 6

HOTCOOL

原作も映画も余韻に残る作品でしたね。
頭部に花火。韻も踏んでいい感じです^^
by HOTCOOL (2023-08-13 04:36) 

あるいる

原作は読みましたが、コロナ感染を心配して映画は観ていません。
原作、最初から三分の一程度はちょっと退屈だなぁと思いながら読んでいましたが、いかにもアメリカらしい物語の設定と自然と静かな展開にいつのまにか引き込まれていました。
ミステリーですからネタバレは歓迎されませんが、この主人公の女性、ほんとうに救われたんだろうかと、平凡な人生を送るオヤジには疑問が残ったままなのでした。
5枚目の写真、消防のお方だって花火を楽しみたいですよ。
警戒の間のちょっとした息抜き、よろしいんじゃないでしょうか。
でも、小煩いお方が世の中にはいるもので、これは日本もザリガニの鳴くところも同じなのかなぁと、あらぬ方向へ脳ミソが飛びました。
僕の脳ミソも花火の爆発をマネしているのかもしれません。
横断歩道の表示器の照明が消えているけれど・・・と思いましたが、歩行者天国なら納得、です。
街の灯りも全部消してしまえば、花火ももっと綺麗に見えるかもしれないなぁと、これまたあらぬ方向です。
暑さのせいで、脳ミソがゲル状態かもしれません。
えらいこっちゃ、です。
お盆明けまで、台風の様子を静観です。
いざ!となれば避難できるように、準備は怠りなく、です。
なんだか気持ちがシンドイ盆休みになりそうです。
気疲れの夏、まだ続きます。
ジャンボの当選発表はいつだったか?
そんなコトもどこかに消えてしまいました。
ま、生きてるだけ、まだ良しといたしましょう。
暑さにファイト!です。


by あるいる (2023-08-13 05:47) 

青山実花

なぜ花火にこんなに人が集まるのか、
ただの火薬じゃん。
なぜイルミネーションにこんなに人が集まるのか、
ただの電気じゃん。
と言った人がいましたが、
人間は明るいものに惹き付けられるのかもしれませんね^^

by 青山実花 (2023-08-13 09:13) 

向日葵

ちょっと見てみたい作品です。興味だけかも・・??
おうちから花火が見えるなんて!!なんて!!なんて!!
なんて羨ましい!!
なのに花火大会の最中に他の事しちゃうんですかぁ~~ぁ!?
し、信じられない!!
そ、それで更に伊東でも見られちゃうんですね!?
な、なんてなんて羨ましい・・!!(押しかけたい!!ぼそ。。)
by 向日葵 (2023-08-17 02:20) 

yoko-minato

豪華客船から花火・・・いいですね。
わが市は花火が昨年より10月開催になっていました。
小さなフェリーが出るのですが好評です。
by yoko-minato (2023-08-18 08:17) 

yokomi

原作は動物学者の手による....とは興味が有りそうな映画(^_^;)
花火クルーズが70万円とは驚き(>_<) 庶民は地元の花火をやや遠くから、来年も見る事でしょう(^_^;)
by yokomi (2023-08-23 12:28) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。