ネギ焼き [味]
叔父貴を偲んで、昔、連れて行ってもらった店で妻と食事をする。
そういう感傷が自分にはあって、リケジョの妻を相手に、連れて行く。
そういう場所で、あの時、あの頃を思い出し、記憶を整理する。
食後のスイーツをまず購入する。
店の奥には「三十」と書かれた木の箱がある。
店の名は「永楽堂」、なにゆえに箱に三十と記すか。
単純な話で、昔から使っている箱だから、右から読む。
餅屋さんで、餅を作って丸めたり、のしたりした物を入れる木の箱。
店の場所は十三で、三十と書いたのは昔、そんな箱を今でも使ってる。
老いた店員さん、家族経営でしょうが、人当たりの良い方で好感。
食後の、ホテルに帰って食べるスィーツ、購入せり。
大晦日だけ作って売る、あんこ餅は人気のようで、叔母は好きなようだった。
むかし、叔父貴に連れてきてもらったのは十三のネギ焼きの店、やまもと。
改装されて小ぎれいになっていたが、私が函館の高校で勤務していたころ。
叔父貴んちを訪れた後、食べに来た。
昔はネギが大嫌いだったが、今は大好きになっている。
牛すじのお好み焼き、イカのネギ焼き、豚のネギ焼きを頼んで妻と分けた。
ビールを飲みながら、妻を思い出に付き合わせたのだった。
十三は何度か叔父貴と飲み食べ語った場所。
オレは夢しか語ることはできなかった。
叔父貴は結婚25周年に、初めてで最後の仲人、オレと妻。
今の分別があの頃にあれば、さあ、嫌なおじさんにしかなれなかったかな。
若さに任せた勢いで生きていたからこそ、今があるのでしょう。
ホメ上手の叔父貴が好きでした。
ファイト!
2018-10-02 00:00
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コメント(8)
やまもとのねぎ焼き、美味しいですね。ビールがあると最高です。十三というと喜八州がありますが・・
by takenoko (2018-10-02 05:02)
おはようございます!
三十、十三。
”十三”で地名ではないかと思います。
by Take-Zee (2018-10-02 07:51)
スイーツは三十で、ネギ焼きは十三? 良く分らん^^
ネギ焼きって、お好み焼き?
叔父様と語り合った店で、奥様と思い出話をしながら・・・
きっと叔父様も喜んでその光景を見ていたでしょうね
by viviane (2018-10-02 10:09)
十三のやまもとは、ねぎ焼発祥と言われてるお店ですね。
流行り廃りが激しい都会で、今も変わらぬ味を提供してるからこそ、永く人々に愛されるんでしょうね。
by タンタン (2018-10-02 10:31)
叔父様も一緒に思いで話聞かれてたと思います。
思い出地で、思い出話。いいですね。
>食べ放題のパン
東京のお店でもやってると思います。
一度、行ってみてください。
by ちょろっとぶぅ (2018-10-02 11:03)
やまもとさんは、以前の小汚い店のときに何度か食べに行きました。
すっかり有名になり、行列が出来たりあちらこちらに支店が出来てからは行かなくなりました。
並ぶのが苦手なものですから。
昔があるから今がある。
それはお好み焼き屋さんや和菓子屋さんだけでなく、人間だって同じですよ。
酸いも甘いも噛み分けたオヤジにはなれそうもありませんが、それなりに引き出しの数は増えて来ているようです。
引き出しの中身がお見せできるほどのものでないのがちょっと恥ずかしいですが、それを見せびらかすのもっと恥ずかしいコトだと思う今日この頃です。
人を叱るのが苦手です。
人を褒めるのは下手くそです。
人付き合いは気を遣うのでしんどいです。
わがままおやじが生きて行くのは容易いコトではありません。
なんとかならんかなと、今日もないものねだりですよ。
by あるいる (2018-10-02 14:09)
人生いろいろな人との出会いで成長していきますね。最近は別れが多くなりましたが。いい思い出をたくさん持っていることがうらやましいです。
by JUNKO (2018-10-02 16:20)
最近の自分のこととも照らし合わせて
大切な人は確かに亡くなってしまいましたが
思い出とその人の心は胸の中に
いつまでも残りますね
その人が形成してくれた自分の一部を
大事に生きて行こうと思います
また自分も生きた証をしっかり残せる人間に
なりたいものです
by snow (2018-10-02 23:56)