SSブログ

ほこり   [新聞から]




50年以上前、大阪、千里丘の国鉄官舎に住んでいた頃のこと。木造の平屋建てだったが、親方日の丸で、台風が来て塀が倒れても、地震で瓦が何枚も崩れ落ちても、父は悠然としていた。実に、父の背中を、大きく感じたものだった (それは自分の持ち家じゃなかったからだと知るのは、ずっと後のこと)。・・・地震、カミナリ、火事、オヤジ。





DSC02458.JPG

ひっきりなしに揺れ続ける現地では、しかも野宿に近い状態では、不安が恐怖へと変質する。こんな時こそ、闘え地方公務員、特別職国家公務員、彼らの、恐る恐るではあっても、ひたむきな救助活動は絶賛に値する。いくつかの九州工場も、再稼働を約束し、雇用の確保に努め、心配事を排除し希望へと繋げる。ただ、威信をかけて巡らせた鉄道網も、道路網も、切り刻まれている。さて国は、どうする。



Kumamotojo.jpg

先月の「ブラタモリ」では、「熊本城は“やりすぎ城”?」と題して放送されたばかりである。なるほどそういう構造になっているのかと、加藤清正の周到な防衛策を感嘆したものだった。是非、行って見たいと思っていたのだった。


1280px-Kumamoto_Castle_02n3200.jpg

熊本城は、幕末愛好家の長女と、ぜひ訪ねたいと思っていた。西南戦争で、薩摩軍と寄せ集め政府軍の攻防に始まる史跡、熊本城は、その石垣も含めて訪れたかった。
石垣普請の名手とされる清正が築いた石垣は、1889年(明治22年)の熊本地震で石垣の一部が崩落し、改修された部分があるものの、ほぼ江戸期の改築による変遷の痕跡をとどめ、城跡は特別史跡に指定されている。 
(写真も含めて「ウィキペディア」より)     



higai_ura.jpg
(読売新聞より/15日午前10時27分、熊本市で、読売機から=松本剛撮影)


熊本城へ行きたいという、おじさんの、ちょっとした夢が崩れた。しかし、そんなのはどうでも良いことで、おそらくこの城下町に住む方々の、「誇らしいもの」が崩れてしまったと思う。観光客の足も遠のくと思う。近い将来に向けて、デフレ脱却が狙いなら、正しい形で予算をバラ撒いて欲しい。東京五輪で土木、建築とも人手不足、資材高騰が続いている。汗を流さないで儲けを搾取する連中を監視し、働こうぜ。



もやもやしながらも、・・・ファイト!




ファイト!(137)  コメント(4)  トラックバック(0) 

ファイト! 137

コメント 4

YUTAじい

おはようございます。
何時もありがとうございます。
熊本城は数十年前訪れましたが・・・城・城址興味有り残念です。
by YUTAじい (2016-04-17 07:53) 

hatumi30331

TVに熊本城の悲しい姿が映る度に・・・・・
この地震の怖さと、復興の長い道のり、戦いが始った事を感じてます。
まだ・・・東北の復興も途中なのに・・・・・

by hatumi30331 (2016-04-17 08:23) 

あるいる

今日のテレビ報道では熊本城の天守閣最上階の瓦がきれいさっぱりと落ちてなくなってしまい、他の場所では石垣ともども櫓も崩れ落ちていました。
かたちあるものいつかは壊れるとは知っていても、人の手で大事に守り続けられて来たものが壊れて行く様子を見るのは辛いものがあります。
再建されるとは思いますが、社会インフラや住宅が先行して後回しになってしまうかもしれませんね。
それもまた仕方ありません。
一連の地震報道を眺めながら僕の想像空想妄想がふくらんで行きます。
これだけ規模の大きい地震が続くと地下水脈の流れが変わり、温泉がわき出て来なくなるところが出てくるかもしれません。
九州から温泉がなくなったら、観光客が激減してしまうかもと、あらぬ妄想です。
首都圏に集中しているIT情報産業が、データ・センターを九州にかなりの事業所を展開していますが、今回の地震と停電とインフラ被害で他の地区へ移転流出してしまうかもしれないという、これまた後ろ向きなマイナス妄想です。
プラス妄想が浮かんでこないのが申し訳ないくらいです。
まったく関係ありませんがその昔、アルバイトで貯めた金で高校卒業記念に友人たちと九州一周旅行をしました。
みな貧乏でしたから、在阪の県事務所を訪ねて安い宿泊所を紹介してもらいました。
阿蘇温泉にも級友の親戚にあたる旅館に破格の金額で泊まりましたが、熊本市内では熊本城から少し離れたところにあるグランド・ホテルという名前のホテルを県事務所のおじさんに交渉して紹介してもらいました。
簡素な造りのホテルで部屋についてくれた女中さんに訊ねると、すぐとなりにある県営グラウンドが名前の由来だと教えてくれました。
グラウンドとグランドは違うやんけとあとから友人たちとツッコミを入れました。
夕飯のあと、漫才の海原お浜小浜に似た二人の女中さんが、貧しい高校生たちにとリンゴとおにぎりを差し入れてくれました。
なかなかええホテルやんけと、評価ががらりと変わった現金な高校生たちでした。
今でもグランドホテルはあるのかな。
お浜小浜さんは健在かなと、ちょっとだけ思い出してしまいました。
今は昔、です。

by あるいる (2016-04-17 15:23) 

えんや

自然界の脅威、、、謙虚に対応したいですね。
復旧・復興ほんとに大変です、みんなで支援・協力ですね。

by えんや (2016-04-17 18:36) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0