『グッバイ・クルエル・ワールド』 [映画]
半世紀以上前の「昭和ブルース」、聞かない方が良いかもしれない。
今はなき後藤クンが低音をきかせて歌っていた。
オレたちは小さな抵抗勢力、「若者たち」「若者はゆく」の世界。
半世紀以上も前とあれば、時代も貧しく、情報は閉ざされていた。
しかし、やはり何かを恨んでいた。
そして絵に描いたような不良やワルもいたけれど、境界線はあったように思う。
「昭和ブルース」/ザ・ブルーベル・シンガーズ
うまれた時が 悪いのか
それとも俺が 悪いのか
何もしないで 生きてゆくなら
それはたやすいことだけど
この世に生んだ お母さん
あなたの愛に つつまれて
何も知らずに 生きてゆくなら
それはやさしいことだけど
むかしは良かったと思ったことはない。
明日を良くしたいといつも思っているから。
それでも、悪くなるばかりの世界に幻滅もし始めている。
この世は暴力に満ちあふれている。
大人しくなるどころか、過激に過度に激しく、リミッターが解除されている。
消耗品のように消えていくワルたちに、希望はなく、ただ恨んでいるのだろう。
『グッバイ・クルエル・ワールド』
■ 作品データ
制作年/2022
制作国/日本
内容時間/127分
ジャンル/サスペンス/ミステリー
■ 解説 西島秀俊、斎藤工、大森南朋、三浦友和などが集結したクライムエンターテインメント。ヤクザから大金を奪った面々の運命を、バイオレンスたっぷりに描写。監督は大森立嗣。◆ 互いに素性を知らない危険な面々が一度だけチームを組み、ヤクザから大金を強奪する。しかしたちまちヤクザに命を狙われることとなり……。人気俳優陣が緊迫感たっぷりに繰り広げる、火花散るバトルから目を離せなくなる。主要キャスト陣以外も、奥田瑛二、鶴見辰吾らベテラン俳優陣、奥野瑛太ら実力派たちの存在感が光り、宮沢氷魚、玉城ティナら若手も魅力的。「まほろ駅前多田便利軒」「日日是好日」の大森監督は、底辺で生きる人々を生々しく描きつつ、大迫力のガンアクションにもチャレンジして新境地を開いた。
お釈迦様の手のひらの上で悪さをしてる分には何とかなるが、一線を越えちゃぁイカン。
そんな風に思う映画であり、思い通りに行かない閉塞感に満ちあふれている。
ちょっと考えたら分かることだけど、それ行き止まり、何で行くの?
こういう映画を見て、自分が小市民であることを立派に思う。
しかも自身の三原則、それが眩しく思える。
正確な情報を集める。
バカには近づかない。
美味いワインを飲む。
相関図を見ても、踏み外してしまった連中の共通項。
恨み言は言うが、切り開くための打開の努力がない。
真面目に地道にコツコツ働くことを嫌う。
松井秀喜も、イチローも、大谷翔平も言っていた。
コントロールできないことに関心を持たない。
習慣作りや着眼点、幼いうちに身につけておけば人生失わないのに。
この映画を楽しんだのはただ一つの理由。
伊東でロケをしたんだろうと言うこと。
今は生活圏とでも呼べる散歩道でロケをなさったのね。
ん?
ホテル 正田屋 ?
うーん、どこかで見たな。
車で訪れて、初めてこの前を走った時に、ここの駐車場を使ってUターンした。
その時に、下田屋、歴史的な名前だなと思った。
自分にとってのランドマークだから、映画に出てきて驚いた。
知ってる店や、商店街、海岸、あらら、撮影なさったのね。
そういう、映画の内容とは違う部分だけを楽しんだ。
チンピラ役の奥野瑛太さん、ムチャクチャ怖かった。
さてと、札幌で少しだけ教え子と、元同僚と時間を楽しむ。
妻も、ママさんバスケの仲間と楽しく時間を過ごすそうだ。
まだまだ妻は続けるらしいけど、私は来年でお仕舞いにしようかな。
だって、今年うまい具合に富士山に登れたら、次はダイビング。
秋には合宿に参加して、ライセンスを取って、潜り始めたい。
となると、お金が不足するという現実、借金はしない。
ファイト!
2023-06-25 00:00
ファイト!(52)
コメント(9)
「昭和ブルース」懐かしいです。「非情のライセンス」のエンディング・テーマとして天知茂も歌ってましたね。
by バク・ハリー (2023-06-25 00:54)
あ!そうだったんですね。
バク・ハリーさんのコメントで天知茂さんの「昭和ブルース」を
思い出しました。
>習慣作りや着眼点、幼いうちに身につけておけば・・・
私は人の目を機嫌を 気にするということを覚えてしまったんですね。子供の頃は 自分の意見もしっかり言えなかったし 言って場を荒らすことを考えたら我慢すればいいやと思うこともありました。でも それは高校に入る以前までは自身の心をかなり自身で傷つけてしまったんですね。取り返すことが出来たのは 今しかないと入学を期に自ら変わろうと思ったから。商売人の子に生まれ 頭を下げることが商売人としてのなんちゃら・・・得をしたこともあったけれど おかしなアレンジを私はしてしまったのでした。
もっと早くに 心の内を爆発させていれば 少しは今違っていたかも・・・。などと後悔先に立たず。しかし越えてはならない一線は やはり親を見て判っていたから 世間様から後ろ指をさされる様な間違いはしなくて済みましたが。(古風過ぎる)倫理観や道徳観は祖父からの影響大なんですね。^^;
あ!ロケをされてたんですね。”下”を上手く”正”に!流石^^
映画のどこかに知らぬ間に tommy88さんの後ろ姿が写っているかもしれない。。。^^;
by ゆうのすけ (2023-06-25 01:28)
道徳や倫理を教える機会が減ったのかな。
けどね、心優しい若者もいるのも事実ですよ。
by HOTCOOL (2023-06-25 03:52)
今日の先生のお言葉の中のひとつ、賛同です。
「ちょっと考えたら分かることだけど、それ行き止まり、何で行くの?」
「ちょっと考える」コトができないお方が多くなってきているのでしょうか。
「ちょっと考える」ができないのですから「じっくり考える」コトができるわけがありません。
コレ、自分にも云い聞かせているのですけれど、ね。
基準点が違うから、ちょっと考えてもじっくり考えるコトになってしまうお方のなんと多いコトかと思ってしまうのは、僕の思い上がりなのかもしれませんけれど、ね。
ここ、強く反省すべきです、僕。
昭和ブルース、あの頃はこれで良かったのです。
今は、これではいけません。
昭和を単純に懐かしんではいけないのです。
昔を美化したい気持ちは想像できますけれど、ね。
ニンゲンというイキモノは見たくないところは見たくないのです。
自分で自分をコントロールできないのもニンゲンです。
じつにニンゲンらしいお方が満ち満ちていそうです。
悲しく恐ろしいコトですけれど、ね。
ますます自分をコントロールできなくなりそうな今日この頃です。
えらいこっちゃ、こりゃ。
by あるいる (2023-06-25 04:33)
「昭和ブルース」は、マイナーコードの進行で、
聞くだけで、どよーんとした気分になれます。
「昭和かれすすき」と同じカテゴリーの曲です。
高度成長の波に乗れた人たちと、取り残された
人たちの格差、ですかね。
格差という観点では、「令和ブルース」が出て
きても良さそうな社会になってしまっていますが。
by とし@黒猫 (2023-06-25 09:51)
昭和ブルースも若者たちも懐かしい曲です。
わたしも、若者たちの世界の方がしっくりきますねえ。
ふと、今曲が頭をよぎります...全部歌えるなあ。
by ナツパパ (2023-06-25 10:12)
下田屋から、正田屋へ・・・2画増やしただけで変化させるだなんて、
素晴らしい^^。
犬矢来とかちょこっと小物を加えると、また違った感じになりますね。
by Inatimy (2023-06-26 05:59)
大森兄弟の映画ですね。
面白そうです。
「レザボアドッグス」みたいな初期設定なのでしょうか。
想像なので全然違うかもしれませんが。
今度観てみます^^
by 青山実花 (2023-06-26 19:40)
「昭和ブルース」は懐かしいですね(^_^;)
先生の三原則に「コントロールできないことにも関心を持つ」を加えて私の4原則としたいです(^_^)v なにせ「材木屋」なので(^_^;)
by yokomi (2023-06-27 01:39)