嵐の夜に思う [むかし噺]
台風はそれたと言っても、風が唸り、ちょっと怖かった。
横殴りの雨も襲い、風が唸ると、やっぱり台風は怖いぞと思った。
先の水害に遭った人たちは、更なる恐怖だろう。
近くのプールで個人レッスンがあった次女からメールが来る。
帰りに寄ってパイナップル食べて、泊ってイイかな。
キミの実家だよ、いつでもおいで、つまみも用意するし、飲むのだよ。
無職で良かったことは、娘たちに時間を合わすことが出来る。
おまけに、サッカーのワールドカップをほぼ全試合見ることが出来た。
来月、函館時代のサッカー部員と、ちょっと本気で語れるのが旨いぜ。
4年前のサッカーW杯決勝は、河内長野の実家で見た。
あれから4年、実家はスクラップ処分し、母も亡くなった。
決勝の朝、母がコーヒーをいれて、まだやってんのかと笑った。
あの時、母は私と話をしたかったのだろうか。
2014年7月、週末を利用して年休も付けて実家に帰っていた。
日本での中継は、7月14日(月)午前4時からだった。
あの時は、ドイツとアルゼンチンの決勝で、延長にもつれ込んでいた。
アルゼンチンは1日少なく、準決勝を延長PKで上がってきた、不利。
今回もそういう日程的不利はあったけれど、仕方がない。
珈琲を持って来てくれた母に、状況の説明をした。
細かいことは抜きに、これ今の反則、程度。
インスタントコーヒーだけど、美味かったのは母がいれたから。
そういうことってあるんだよ。
と、台風が通過する夜中に考えるオレ、お父さん。
今年の決勝も、語ってやりたかったけどね。
高校時代、母に試合の日程を教えなかった。
だから、見に来ることもなかった。
ワルぶって突っ張ってんだから、母ちゃんが来ると恥ずかしいって。
後悔はしないけど、寂しいなって、嵐の夜に。
ファイト!
2018-07-29 00:00
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コメント(7)
おはようございます!
娘さんとの優しいやり取りがホッコリします!
by Take-Zee (2018-07-29 06:17)
『パイナップル食べて泊まっていいかな。』
台風が逸れたとはいえ嵐の夜に一人の部屋に帰って眠るのは心細く怖いものですよ。
おっさんだって怖いと思う嵐の夜、乙女はおっさん以上に怖く恐ろしく思ってしまうのです。
そんなときに心強く頼りになるのはいつもパパ&ママなのですよ。
と、次女さんに確認もしないままにオヤジの想像・空想・妄想です。
次女さん、間違っていたらごめんなさい、です。
『インスタントコーヒーだけど、美味かったのは母がいれたから』
たしかにそういうことってありますよ。
そこに思い出が加わってくるのですから、ますます美味いコーヒーの思い出になってしまうのです。
嵐の夜のパイナップル。
あのパイナップルは美味かったなぁ~。
いつか笑いながら次女さんとママさんと一緒の夏の日、思い出話しに花が咲くのでしょうか。
まったく関係ありませんが、パイナップルの花ってどんな花が咲くのでしょうかね。
見てみたいものです。
by あるいる (2018-07-29 10:25)
若い頃はわからないんですよねぇ
私もそうだったなぁ、今じゃ動くものやっとの母、もう少しもう少しだけ
優しくしてあげたい、でもこれがなかなか・・・
今でどこかで意地はってるのかもしれません。
by そら (2018-07-29 10:31)
芸術的意匠の作品ですね。
by JUNKO (2018-07-29 11:32)
未経験の進路だとかなんだとか、訳の分からない解説よりも短刀
直入に何が起こるかも知れないからとにかく逃げろと、言えば
いいじゃないかとTVに突っ込みっぱなしでした。
ちょっと心細かったのとお二人のことも気になっていた様子の
次女さんですね。特にパパさんは。
提灯に灯りをつけお供え物をするくらいしかできない旧盆です。
彼岸には墓参りの予定をしています。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2018-07-29 11:51)
もの思う嵐の夜もなかなか 良いものですね
娘さん 実家の有難さ 大切さ 感じているでしょうね 嫁いでから分かる事 沢山あると思います
by チャー (2018-07-29 18:11)
今日のは、切子ガラスみたいで素敵です。
やはり、光と影だなあ。
by KOME (2018-07-29 19:24)