『 十一番目の志士 下 』 [司馬遼太郎]
『 十一番目の志士 下 』 司馬遼太郎/文春文庫(新装版第1刷 2009年2月10日発行)
p53
奇妙な男であった。頭脳よりもエネルギーだけで動いているようなところがある。臆病とは思考力の変形だろうが、そういうひるみもこの男にはあまり無いらしい。
p186
「考えてみろ。人間というものは艱難は共にできても富貴は俱(とも)にできない。わが藩内の同志どもも、艱難のときには心を一つにして目的のために戦うが、それが成功し富貴を得ると、もう仲間割れをはじめる。君子たる者は、富貴が来ればそれを避ける」
p250
「見つめることは」という言葉を省略している。いかに同藩の同志とはいえ、この猛獣のような殺人技術者にこうも見つめられてはさすがに気味がわるいらしい。
p304
高杉は息を休めず、「それとも」、と言いかさねた。「殺すことに倦きたかね」
さらにつづけた。
「物事に倦きたやつは、論の多いものさ。心の火が燃えているときは屁理屈はいわない。疲れて心気が萎えてくると、言葉かずが多くなってくる。お前がそうさ」
株主優待
長女が中学生の時、株主優待でジュースやら食べ物が届くと言うことで、ためたお小遣いでカゴメの株を持っていた。それで儲けた後、伊藤園を買い、お茶やらコーヒーが株主優待で届く。次女にはコカコーラからスポーツドリンクが株主優待として届き、商品券も届いている。三女の所にはキューピーからマヨネーズや食品が届く。あるいは吉野家からは金券が届く。
定年を迎える数年前ふと思ったのだ。もし、収入が途絶えてしまったらと。焼け石に水ではあろうが、無洗米が届く会社、カレーが届く会社、オリーブオイルが届く会社と、東証一部の手頃なものを買った。そういう一環で買ったある会社は、ワインが送られてくる。去年は美味しくなかったが、今年はとても美味しかった。無収入になっても年に1本は飲めるのだから、少しぐらい上がってもこの会社は手放さない。
ファイト!
2015-05-29 07:31
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コメント(4)
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私も株主優待生活味わってみたい!
真剣に考えてみようかな?へへ
by hatumi30331 (2015-05-29 07:59)
高杉晋作の時代にもちろん社会保障制度があるわけもなく、日本人の平均寿命は40歳代前半だったとか。
それこそ、死ぬまで働き通すのが世の常のようで、平均寿命が延びたことはいいのですが、定年後の無給時代をどう暮らして行くのかが大きな課題になっている現代ですね。
株主優待制度はうれしいもので、みずほフィナンシャルの株を買えば宝くじの当たりくじが順序配当されたら、もっとうれしいなぁと言ったら、悪友連から馬鹿にされてしまったコトがありました。
ウケ狙いだったのが外れてしまったようでした。
でも、本気でチラと考えてしまったコトは事実です。
どこまで欲深いんでしょうかね、僕。
by あるいる (2015-05-29 15:35)
十一番目の志士」は読んでいません
時代が幕末のようなので興味があります
by soujirou-3 (2015-05-29 16:09)
時価総額バブル越えで、果たしてあの狂乱は再び訪れるのでしょうか?
円換算だと日本の不動産もかなりの割安だとかで、やっぱりバブルの
匂いが漂い初めてるのかもしれません。高配当に優待で企業の株主
獲得&引止め策にも力がこもって来ていますね。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-05-29 21:49)