SSブログ

『 幕末 』   [司馬遼太郎]




『 幕末 』 司馬遼太郎/文春文庫(新装版第1刷 2001年9月10日発行)
41PYC5X1C6L.jpg


p525  (あとがき))
 暗殺だけは、きらいだ。
 と云い云い、ちょうど一年、数百枚にわたって書いてしまった。
 暗殺の定義とは「何等かの暗示、または警告を発せず、突如襲撃し、または偽計を用いて他人を殺害するもの」をいう。人間のかざかみにもおけぬ。
 とおもう感情は、私のように泰平の世に遇会して「天下のために死なねばならぬ」客観的必要のいささかもない書斎人のねごとであろう。
 歴史とはときに、血を欲した。
 このましくないが、暗殺者も、その兇手に斃れた死骸も、ともにわれわれの歴史的遺産である。
 そういう眼で、幕末におこった暗殺事件を見なおしてみた。そして語った。しかしながら、歴史風に。


p24・25
 古来、井伊直弼ほどの暴悪な行政家は、まず少なかろう。
 支離滅裂、いわば精神病理学上の対象者である。


p351
 豈尽さざるべけんや。


p360
 高杉、久坂は精神の格調の高い男だが、聞多、俊輔のふたりは、学問もさしてないかわりに、どこか剽軽で小ずるくて小回りが利き、右の両人のような理想や詩精神などかけらもなくてもひとに犬ころのように可愛がられる点、ふたりは御神酒徳利のように似ている。たがいの俗臭が気易くてごく安心してつきあえる仲間なのだ。そんな弱点でひきあっている。


p510
 「薩長、岩倉にしてやられた」


p516
 咲きかけて散るや大和の桜花 よしや憂き名を世に流すとも



ワシリー-カンディンスキー-bustling-aquarelle-c-1923.jpg



わからない あぶない


東京とは怖い所かも知れないと思った。厳密には市川だが、細々と入り組んだ小路が続くけれど、そこをまたギリギリの幅で車が通る。しかも少し道幅が出来ると、車は人をあおるように猛スピードで走る。自転車も負けじと、車道をゆく、歩道を行く。みみっちく狭く細く配置された歩道には、いきなり電信柱があり、進行を疎外される。横断歩道を渡るとガードレールのブロック。こんな街に、はたして私は戻ってきて、住むことが出来るのだろうか。

DSC03378.JPG


車が来ている。渡りきれないときは、どうすれば良いのだ! ファイト!




ファイト!(103)  コメント(4)  トラックバック(0) 

ファイト! 103

コメント 4

hatumi30331

北海道に住んでで、東京に〜
キツかもでうよね。

私・・同じ大阪でも泉佐野と難波では大きく違う!
都会には住めません。へへ;
by hatumi30331 (2015-05-26 06:23) 

あるいる

はい、大丈夫ですよ。
とは断言できませんので、多分大丈夫でしょうと書き直します。
郷に入れば郷に従え。
住めば都。
人間は慣れることができるイキモノですから、住んでいるうちに身体が慣れてくるはずです。
恐怖心まで慣れさせてしまうと思わぬ事故にも繋がりかねませんから、そこのところは要注意かもしれません。
市川に住んだコトはありませんが、亀戸に6年間住んだコトがある僕は、3ヶ月で慣れてしまいました。
と言っても大阪の下町から東京の下町ですから、そんなに大きな変化はなかったのですけれどね。

by あるいる (2015-05-26 15:33) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

右見て、左見て、昔習ったとおりに出来れば大丈夫ですから。
密度の違いは否めませんが、阿倍野時代をリコールすればそれこそ
肩で風切って歩けるはずです。身の安全の保証はしかねますが...
今回は下見の旅ということですね。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-05-26 21:59) 

はらぼー

え?! 市川に移住予定なんですか?
市川、ボクは行徳に住んでいましたけれど、
市川駅周辺も、住みやすくて、すぐに慣れると思いますよ(^^)
by はらぼー (2015-05-27 08:27) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0