2008年夏の3枚

2008年（平成20年） 三女が運の強さを見せた年であった。
　　読売新聞2008年十大ニュースより
　　　１位　 1月 中国製ギョーザで中毒、中国産食品のトラブル相次ぐ
　　　２位　 9月 福田首相が突然の退陣表明、後継は麻生首相
　　　３位　10月 ノーベル物理学賞に南部、小林、益川氏、化学賞には下村氏
　　　４位　 8月 北京五輪で日本は「金」９個、競泳・北島選手ら連覇

拙宅の趣味嗜好としては北島康介を入れざるを得ない。「泳ぐのは僕たちだ」というメッセージと共に。とにかくこの年は水着に振り回された年であった。たかが水着で変わるなら、お父さんの小遣いがなくなってでも子どもには買ってやりたくなる。結果的にこの年だけの異変となったが、いい迷惑だったなと、踊り疲れて思っている。

あのとき、いきなりタイムが急上昇した人たちは、超えることができなくなってしまった自己ベストを残し、しかもスピード水着ではなく、技術と体力で乗り越えた人たちに、置き去りにされてしまった。そういうことを考えるなら、絶大なる水着効果が出なかった我が娘たちには、結局は良かったのかもしれないと思っている。

2008‎年‎7‎月‎4‎日 blue seventy

木綿の白い手袋をはめて着るのだけど、締め付け具合が強烈なため着るのにエライ時間がかかり、背中のファスナーを上げるのには人様の手助けが必要。自立した人間には窮屈なようだった。しかもすぐに穴が開き破れる。ゴールして次女もおしりの所が破れてしまって水から上がれなかったことがある。

一度着用したらその日に再び着るのは不可能であって、予選と決勝、そして予備に準備することになる。たしか1着が8万円くらいしていたと思う。お二人様で着回しはするけれど、年間に水着代金が40万円ちかくもかかった年であった。単年度で終わった狂想曲で良かったと思う。

2008年‎6‎月‎29‎日　中体連札幌支部大会

長女も次女も真ん中に立つことはなかった。中3の長女と中1の次女で、女子総合優勝したときにも、彼女らが真ん中に立つことはなかった。次女の場合は1つ上に速い子がいて、1つ下にも速い子がいるので、2番死守が精一杯であった。三女の運の強さは、こういうところにあるのか、谷間の世代。なおかつ、一番速い子は函館にいて札幌では真ん中に立たせてもらっていた。

拙宅では、長女が浪人生、次女が高2、三女が中2となった。中体連全道が帯広で、インターハイ全国は川口市だった。この2つは長女の息抜きと称して、長女との二人旅を楽しんだ。そして三女の中体連全国は、さすがに（北海道では）完全に新学期になっているので、長女を新潟まで派遣して、長女に撮影を任した。次女はいつでも50m自由形と100m自由形のエントリーで、100mだけ決勝に残った。三女は、あれよあれよの800m自由形で全国に。ただしコレは参加型で、行っただけ。

記録はあまりパッとしないので書かないし、特に次女は毎回熾烈な争いをし、毎回、北海道記録を更新するが、もう一人の速い子がいつでも0.03秒とか0.01秒速くて、シルバーコレクターの一年間だった。この一年間でかなり鍛えられたし、9月からジムに通い、1年がかりで体を作ることになった。変化への胎動の年であったのだと思う。三女は気楽に、ふ～わふわしていただけという印象しかないのが不思議だ。

2008‎年‎7‎月‎27‎日　ジェフ夫妻とBBQ

ご夫妻でALT。ジェフが本校に常駐していて、奥様は指導困難校で勤務。浪人中の長女の英作文添削はインターネットで5回15000円。それを上手に交渉して、相場の値段を下げ気味に教えて、その「相場の値段」で彼に添削をしまくってもらった。少し彼も裕福になり、私も半額で十分な効果があったので、ウィン-ウィンであった。

飛躍する前の、大きくジャンプする前には、思いっきり小さくかがみ込むのと同じで、この年は、本当に子どもたちそれぞれに我慢して（三女は不明だった）、こころに誓い続ける日々であったと思う。見た目には無傷でも、よく耐えたのだと思う。そして、家族で支え合うことができたのだと思う。オレってすばらしいなと思う瞬間だ。

コメント 8

いい思い出やね・・・

オレって素晴らしい！
そう思えるあなたは・・・・
ほんま・・・・素晴らしいよ〜♪＾＾
by hatumi30331 (2012-06-19 08:00) 

こんにちは‼
子供達が輝くと、親にもケッコウな負担が掛かるのですネ。
遠征代、水着代、諸々ホントに大変ですね。
by ちゃーちゃん (2012-06-19 15:56) 

高速水着ってそんなにしたんですね。知りませんでした。
高速水着。スピードスケートのフラップ。スキージャンプの長さ規定、ノルディック複合のルール変更など、選手に責任のないところで、いろんなことがありましたね。
そんな中、tommy88さんの娘さんたちは確実に成長していてすばらしいです。台風が接近していて怖いですが、元気を出して、がんばります。
by muk (2012-06-19 17:06) 

スイムスーツに頼らなかった結果が今日に結びついて
いるという事、仰る通りだと思います。
だからα５７じゃあなく、５D MarkⅢが今頃は．．．なんて
全然思わないでしょ？ねっ？（笑）
結果は如何にせよ先行投資は時として必要な場合も
多々ありますから。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2012-06-19 20:50) 

hatumi30331 様
いい思い出を優先的に残していきます。
もちろん記憶の中で細部の修正も重ねながら、すべてが良い思い出へと昇華していきます。記憶の効用で、養老孟司も指摘していると思います。そういう記憶の変化も自分を維持するだいじな微調整の一つでしょう。プラス思考というヤツです。オレってすごいな。この呪文は、けっこう効きますよ。
by tommy88 (2012-06-21 03:05) 

ちゃーちゃん 様
1月（兵庫県）コナミオープン、2月（東京）短水路選手権、3月（東京）ジュニアオリンピック春季、4月（東京）日本選手権、5月（東京）ジャパンオープン、8月（東京）ジュニアオリンピック夏季は自腹になります。2泊から5泊と幅はありますが、一回の遠征に5～8万円は最低でもかかっています。また、レース1本のエントリーに2000円程度の参加費がかかり、最高は3000円です。30秒足らずで3000円なんて話です。1つの大会で参加費が別に1万円近くかかる算段です。8月のインターハイ、9月の国体は学校や北海道が支えてくれますから助かります。ほかにも夏休み中のコナミ合宿に参加したり、冬休み中の大学での合宿などがあります。これは実費です。一人年間に60万円は下りません。親の倹約ぶりは必死であります。
by tommy88 (2012-06-21 03:15) 

muk 様
考えてみれば、水着代、大会参加費、遠征費、合宿費など、地方在住の者にとって年に一人で100万円は下らないでしょうから、スポンサーが必要になります。大学で海外遠征など入れられてしまったら泣くしかありません。娘二人が全国大会でTVの端っこに写ったりすると嬉しくもありますが、その陰で出費のメーターは上がるばかりです。それでも応援する楽しみがありますから、借金をしてでも我が子を応援いたします。自転車操業で乗り切っていますが、人の金でずるいことをしている人たちには腹も立ちますね。もう少しの我慢だと自分に言い聞かせています。
by tommy88 (2012-06-21 03:23) 

Lonesome社っ長ょぉ〜 様
５D MarkⅢは存在すら知りませんでした。予算先行での購入ですからその中でのやりくりです。先行投資は教育のみで精一杯。できないことははじめからあきらめており、欲しいと思わないようにしています。そうしていても、出会いは必ずあり、流れを読んでさえいれば、必ず大切なものと出会えるのだと思っています。もし「５D MarkⅢ」が私を必要としたら、必ず私の手の中に遊びに来てくれると思っています。いまは縁がないようです。
by tommy88 (2012-06-21 03:30)