謝罪は三点セット

　謝罪という行為は、まず自ら非を認める意味がある。発生した不祥事や悪事やトラブルや事故に関して、それが起こったのはわたしに責任があり、わたしが間違ったり悪かったりしたからです、という意思表示が謝罪に含まれる。

　非を認めるだけではなく、そのことが被害者に及ぼした被害についても認め反省して再発を防ぐための努力を約束する、というようなことも謝罪の機能として重要だ。謝罪された側は、不祥事や事故やトラブルを起こした側が、非を認め反省し再発防止を約束することで、怒りや悲しみを和らげ感情を慰撫される。
（『すぐそこにある希望』村上龍／KKベストセラーズ［すべての男は消耗品であるVol. 9］ｐ１８０より）

　謝罪は①「ごめんなさい」、②「原因分析」、③「約束（再発防止の具体策）提示」。
　以上の三点セットが必要で、ししかしながら最近の謝罪か券のすべては①のみの実施で、見ていても不愉快な気分になってくる。どうしても口先だけとしか思えないのですよ東電さん。