ひとつの季節が終わる

次女の泳ぎを見に行った。
いつになく塩素臭のきつい館内だった。
50m種目で、ちびっ子たちの参加数が多いからであろう。

ボランティアに近い競技役員、人手不足が見られる。
高校生や大学生が「役員」として仕事をしていた。

見慣れた彼女の「ルーティーン」は、いつものように静かである。
静かに、淡々と、お行儀良く、端正に振る舞っている。
結果は、平凡な、ただ、それでも少しだけレースを楽しんだのではないだろうか。

外に出ると、車には雪がかぶっていた。
暑い館内から、冷たい外の落差は激しかった。
こうして冬になるのだろう。

次女が競技者としての大会はあと2つ。
ひとつの季節が終わろうとしている。

雪が降っても、まだ枯れずにいる葉っぱは、凜としているだろうか。
場内がどよめくタイムはもう出せないが、しっかりと最後の泳ぎを見届ける。
そうしてオレの自立が始まる、父親のふしぎだ。

ファイト！

コメント 7

次女さん、いよいよ後２つ。
静かに見守る父の姿が目に浮かぶ。＾＾

北海道は雪・・・
とうとうこの季節がきたね。
大阪は、今日もまだ日中暑そう〜＾＾；
今週末あたり、ようやく秋の気温になりそう。


by hatumi30331 (2015-10-26 05:57) 

淋しいような、吹っ切れたような複雑な心境ですね。
by muk (2015-10-26 06:12) 

おはようございます。
北海道は雪ですか…寒がりの私には耐え難い光景です^^;
by タンタン (2015-10-26 06:53) 

お嬢さんの後ろ姿　綺麗ですね。
by cooper (2015-10-26 08:40) 

水泳をする方の後ろ姿は男女問わず素晴らしいです
親父の自立　うっ！　俺はまだだな！？
by soujirou-3 (2015-10-26 11:32) 

そして札幌、そして一つが終わり、そして一つが生まれる。
なぜかあの歌が頭の中に浮かびました。いよいよ厳しい冬がやって
来るのですね。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-10-26 22:27) 

秋から冬へとそっとしずかに季節が移りかわるように、人の生活もまそっとフェイド・アウトし次の場面へとしずかにフェイド・インしていくのでしょう。
ときに歌舞伎の降り落しの幕のように、一瞬にして場面が変ってしまう場合もありますが、それはそのときのコトでしょう。
それでもまた次の季節が来ること次の季節へ進んで行くことは楽しみなものです。
季節はめぐります。

by あるいる (2015-10-27 02:58)