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お供え物で成仏   [日常]




最後の講習はあっけなく終わった。
こみあげるものなどなく、時間が足りず、不満だけが残った。
予定通り不満の最後であったが、それはワザを磨かねばと、自己にクサビが入った証。
勉強不足が大いに祟ったわけである。
これからは古典落語を聞き、さらに話術を磨き、読書で中身を作るのである。
発表の場は分からないけれど、いつでもスタンバイのまま、出発は遂に訪れないのかな。


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思い上がりを廃棄し、正体を隠す。
隠遁生活とまでは行かずとも、やりたいことをしっかりやる。
バカヤローとだけ、自分に言っておく。


講習の後に、お供え物を届けてくれた「元・相棒」がいて、ワイン赤白セットだった。
嬉しかったのは勿論だが、これで成仏できるぜと、うそぶいたのだった。
赤はフルボディー、白はミュスカで辛口、しっかり私の好みである。


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男子生徒から手紙をもらった。
ラグビー部の男の子だけど、廊下で渡された時には照れてしまった。
おそらく北大には行くと思うけれど、早稲田に行けと混乱させた少年だった。
(長い形式的挨拶省略) tommy 先生は間違いなく僕に必要な方でした。今まで逢った人の中で一番色々なことを知っていて、それを教えてくださる先生だったからです。学校は勉強する所だと言うけれど、自分の経験を話してくださる先生はいません。 tommy 先生は人生の大先輩だと勝手に感じていました。この時期に先生のお話を聞くことが出来たので、僕の考え方は今までより少し広がった気がします。正直、先生の初めの方の授業では大きなインパクトを受けました。理解不能だと思いました。今も十分理解できるはずがありませんが、しかし、 tommy 先生との出会いは、僕の中では大きな変化となりました。貴重な出会いでした。 (後略)


もちろん、彼は最後の講習で、私から視線を外すことはなかった。
まとまりのない眠くなる話でも、食い入るような目で私を見ていて、痛みを感じるほどだった。
最終講義は終わったのだけど、彼の手紙から、新しい流れが始まるのも事実なのだ。


今日は柳月が開くのを待って、職場にお礼のお菓子を買って出勤である。
図書館で借りていたたくさんの本、受験本の返却と整理で、二日間を使う。
けっきょく年度内一杯を、9年間お世話になった学校で、ボンヤリ過ごすことになる。

ファイト!




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ファイト! 108

コメント 5

isoshijimi

最後まで最後まで話が詰まっていますね。
思いのつまったワインそして生徒からの手紙。
あと2日まだありますね。
by isoshijimi (2015-03-30 07:44) 

hatumi30331

彼の手紙・・・・いろいろ詰まってるね。
先生への思いと自分の気持ちの確認。

新たな生き方に向かってカウントダウン。
今までと同じ所もあり〜変化もあり〜
それが進むと言うことかも・・・
なんて生意気言ってゴメンネ。
私も赤いお祝いを自覚しつつ・・・・
100まで生きる!って思ってます。
先は長い・・・・へへ;
by hatumi30331 (2015-03-30 08:07) 

あるいる

お供え物で大成仏できると思うと、大きな落とし穴が待ち受けているかもしれませんよ。
このお供え物は成仏するためにではなく、今まで積もりに積もった世俗の垢を少しでも洗い流すためのものかもしれません。
そうそう簡単に、世間も自分自身も成仏させてくれはしないものですよ。
まだまだ勉強、修業の日々は続くのであります。
「完」ではなく「続く」ですよ。
落語の会話の「間」を会話に生かし、尽きない知識の供給とまだまだ「to be continued」です。
だからワインは紅白、紅白の幕はまだ閉じられてはいません。
赤いファイト!続く、です。

by あるいる (2015-03-30 16:19) 

JUNKO

只々頭が下がります。一度も視線を話さずに話を聞いてくれる生徒は私にはいませんでした。tommy先生のお力ですね。
by JUNKO (2015-03-30 20:21) 

heroherosr

ご訪問とnice!をいただき、ありがとうございました。
by heroherosr (2015-03-30 21:14) 

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