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東野圭吾にハマって 33   [東野圭吾]




東野圭吾にハマって 33
『使命と魂のリミット』 東野圭吾/新潮社 (2006年12月5日 第一刷発行)
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p110 (父 健介が娘 夕紀に向かって)
 その言葉をいつ聞いたのかを夕紀は思い出していた。健介が手術を受ける前日のことだ。病室で、娘に向かっていったのだ。
「ぼんやり生きてちゃだめだぞ。一生懸命勉強して、他人のことを思いやって生きていれば、自ずといろいろなことがわかってくる。人間というのは、その人にしか果たせない使命というものを持っているものなんだ。誰もがそういうものを持って生まれてきてるんだ」


p154
「患者の遺族に説明を繰り返すということは」西園の声が背後から聞こえてきた。「医師が自分自身を救うことにも繋がる」
夕紀は少しだけ後ろに首を捻った。「自分自身を?」
「患者を死なせてしまった時、ある意味で医師は遺族以上に傷つき、消耗する。そこから立ち直るのに必要なことは、自分が何をやったのか、冷静に見つめ直すことだ。それをしないままで次の患者に向き合おうとしても、不安に押し潰されるだけだ。たとえ残念な結果に終わったのだとしても、ベストを尽くしたと信じられることが、その後の医療行為の支えとなる」




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最近読んでいる東野圭吾の評価が、私の中で低迷し始めている中で、まあ良い方の部類に入る作品だった。これでまた、もう少し彼の作品を、通勤電車で読みふけってみるかなと言う気がしている。しかし、公式ガイドブックのファンランキングでは28位であり、26位の『白銀ジャック』の後塵を拝しているところに不満がある。それよりは上だろ、と思うのだった。



さて、本日の札幌、最低気温が3℃、最高気温が9℃。4月中旬並みという話だが、私にとっては暑い日となりそうで、ウンザリする朝である。雪融けも進み、裏道の雪も溶けていくことだろうが、車が雪溶け水を跳ねて走るのを避けながら歩く恐怖が待っている。これもウンザリ路線である。

雪のない世界を所望する。・・・ファイト!




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ファイト! 121

コメント 4

hatumi30331

おはようございます。
この本は知らないなあ〜
ハマってますね〜♪^^

今日は暖かいね。
雪解けにご注意を〜
by hatumi30331 (2015-02-23 08:15) 

viviane

コメント有り難う御座いました
そうでしたか、日枝神社で挙式・・
あの辺りは思い出深い場所ですが、私も仕事に追われた日々で、じっくりと境内を見て回る事が出来ませんでした
今回息子から得られた時間で、色々な想いでの残る場所を散策できました
何もしてあげられない母親は、何だか神頼みばかりして歩いていたような気がします(>_<)
by viviane (2015-02-23 10:50) 

あるいる

春一番が吹き損ねた大阪ですが、気温はそれなりに上がって来ていて、
天気予報のおねえさんが、花粉の飛び方がいままでよりも強くなりますよと、恐ろしいことをにっこりと笑いながら言っていました。
花粉が飛ぶのは自然の摂理でしかたがありませんが、
花粉症のない世界を所望いたします。
花粉に負けずにファイトですよ。

by あるいる (2015-02-23 15:30) 

ミケシマ

使命と魂のリミット。
読みましたよ~
東野作品には珍しい医療ものでしたね。
最悪の結末でなかったのがよかったです。
わたし的には「トキオ」も結構好きな作品です(*^^*)
by ミケシマ (2015-02-23 22:19) 

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