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「ニッポン社会」入門   [読書 本]



『「ニッポン社会」入門』 コリン・ジョイス/NHK出版 (2006年年12月10日 第一刷発行)

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インフルエンザの予防注射で今医院に行った折、待合室で、病院にあった本を読んでいた。
文藝春秋の先月号で、短い時間にはその巻頭言を読む。
基本的に何でこんな下手くそなと思う文章が並ぶことも多々あるが、終盤には光る。
塩野七生の文章で、これは機会あるごとに立ち読みしている。
検温のさなかに読み終え、体温は35.7℃だった。
初の36℃割りに驚きながら、そこに記載された書名をメモした。

取り寄せてみたら、カバーに曰く、
『文藝春秋』で塩野七生氏絶賛 大反響 10万部突破、とある。

信頼筋というのがあって、3S
飲食に関しては、友だちのS(鈴木)の言うことを聞き、外れたことはなく、どれも美味い。
ワインに関しては、同僚のS(菅原)の言うことを聞き、違いが分かりかけている。
歴史と男とこの国の見方に関しては、S(塩野)の影響を受けようとしている。

その塩野七生が言うのだから、読もうと思うのだった。
まあ、好き好きで、新書の軽さから言えば、電車の中で笑い続けたのだから良かった。
半分は大いに笑えたし、そうだよなぁ、と妙に納得していた。
外から見るとそう映るんだよな、とか、そういう見方をしているんだ、ということ。
物凄く勉強になるわけではないけれど、少なからず楽しめる、立ち読み必見の本だと思う。

翻訳も、わざとたどたどしい日本語にして、雰囲気を出したのかな。
自己完結した観察と語り、枕草子みたいな視点もあり、いとをかし。



長女には英語版を送った。曰く。
イギリス人の日本観察の本、読み終わりました。表現がとてもイギリス人っぽかったです。プールの話は読みながら笑ってしまいました。
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福岡で、家族5人の食事なのだけど、少しだけこの話題となる。
長女が読み終えたから、原書は鹿児島に移動し、次女、三女の課題図書となる。
しかしその前に、日本語の方を渡しておくか。
三女なら、1時間もかからないで読み終えてしまうだろう。



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ファイト! 67

コメント 3

あるいる

その昔、東京時代に東京の旧い友人に塩野七生を教えたら、「極端は極端に通じるのか」と評し、学習院にもまともな女がいたと、いたくお気に入りのようでした。
学習院の女子大生に見事にふられたという超個人的理由で学習院嫌いになったヤツですが、その後、七生女史の「男たちよ!」「続・男たちよ!」を読み、振られた理由に気がついたようで、そんなのチェーザレや海の都の物語を読んでもわかることやんけと言ったら、気がつくのが遅すぎたと苦笑いしていましたよ。
外国人が日本について書いたルポはいかにもというイメージがあって好きではないのですが、七生さん推薦とあれば、僕も読んでみるといたしましょう。
それにしても、血液型は想像できますが、靴のサイズはなんで?と、ちょっとだけ興味です。

by あるいる (2014-12-14 04:29) 

hatumi30331

映画になりそうにないので、読んでみようかな?って思う。へへ;
by hatumi30331 (2014-12-14 08:10) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

面白くそしてタイムリーな題名の原本ですね。
生魚は食べれますか、ではないのに時代の変化を感じてしまいます。
靴のサイズ、メトリック法を採用していない国ならセンチで答えることも
練習しておかねばなりませんね。
訪日外国人観光客激増で日本人のベールが少しずつ剥がれて行く
のでしょう。enjoyのもう一文字を入れるのはあなた次第、とでも言って
る様な気もします。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2014-12-14 21:46) 

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