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冗談ではないメール   [真イカ]

From: tommy88
 To: A先生
2012/6/4, Mon 23:17
懇切丁寧な解説にいたく感謝し、驚き、感激いたしております。

三女は研究熱心ですから、すぐに改造に取り組むと思われます。今月末の北海道選手権で、その成果が見られるかもしれません。正しい指摘、それをコーチングと呼ぶのだと思いますが、今回は、ぐっどタイミングでした。三女にはまだ、運があるのだと思っています。

次女のレスポンスの遅さ、お気づきでしたか。バレてしまっては仕方がありません。彼女は、小学校高学年を過ぎるまでサルだったのです。不思議なことに、サルが人間になってしまうことがあるのです。そういう短編小説が星新一にありました。彼女が最近までサルだった、という認識に立てば、人語を操らないと理解すれば、「不思議」は緩和されます。猿山を見ていると、「コミュニケーションも首を縦、あるいは横に振るか、かしげるか、主にその3種類」という共通項目が発見できます。

彼女は数字が得意です。文字言語が苦手。ただし、屈託のないおしゃべりは好きで、そういう意味では一番母親に似ています。

サルを相手に訓練を施しているのだと考えれば、腹も立ちません。次女は、あまり言葉を口に出しません。
結果が雄弁であることを知っているからだと思います。弱小クラブで泳いでいたとき、練習量が少なすぎて、私がむちゃくちゃにシゴいたことがありました。50m×200本、100m×100本というような世界。午前に10㎞、午後に10㎞。最後のバッタでは、さすがに溺れているとしか思えず、プールサイドを歩きながら、いつでも飛び込める準備をしていた、私。終わったとき、ゴーグルの中には涙が溜まっておりました。

彼女が何も言わないからと言って、何も考えていないのではありません。彼女が信じていると言うことを理解してやれば、ビーグル犬よりはよくなつくはずです。つい最近までサルだったという事実。内緒の話です。完璧な生徒など居ません。あるのは、勝ちたいという、完全な欲求だけだと思います。

三女は、最近、映画「ウミザル」の中に自分の秘密があると考えたのか、WOWOWで録画して送れと言ってきました。サルつながりで気になっているのかもしれません。

これでA先生も、次女の不思議を一つ解明できることと思われます。お忙しい中、いろいろとありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。また。
[蠍座]   [蠍座]   [蠍座]   [蠍座]   [蠍座]   [蠍座]

From: A先生
 To: tommy88
2012/6/5, Tue 05:07
早々のお返事、ありがとうございます。
次女さんの猿のお話、つい最近、先週の水曜日だったでしょうか、メールの中で「お父さんから昔は猿だったからといわれていました」と書いています。「それにしてはえらいべっぴんなお猿さんだな」と返しておきましたが、彼女がやりたいこと、思っていることは感じ取ることができますので、ご心配なく。

メールも決して長い文章は書きませんが、それでも口から発する言葉よりは雄弁に語ってくれます。彼女の努力は当たり前という気持ち、苦労を苦労と思わずひたむきにやり遂げるところ、何より教えられるのを待つのではなく、私のところに足を運んで、自ら学ぼうとする意欲は私が一番買っている点です。そういう意味でポテンシャルは高いと思います。

教員でありながら、教え嫌いの私は、元来教員失格なんだと思います。所詮、社会を経験していない大学の教員などという生き物は、そのような偏屈者が多いです。ただ、教えを請いに来る意欲のある学生には、私も持っているものを全て捧げようとも思っています。

ここ数週間、肩が痛いといっていたので、ウエイトトレーニングで身体改造に取り組んでいます。これも、次女さんらしいといえばそうなのですが、肩が痛いときには痛いと言ってくれれば、それなりの対処をするのですが、なかなか痛いという言葉を口にしません。なるほど、幼少期からお父さんに鍛えられれば、そういったことは小さなことなのでしょう。

しかし、より速くなるためには、いいところの強化と悪いところの除去が必要です。そう本人にもいいましたが、彼女のレスポンスがまた、らしいものでした。「痛いの基準がよくわからないので…。みんなが練習の途中で上がる痛みの基準もいつもわからないです。(原文そのまま)」だそうです。痛みの基準などというのは、所詮「気のせい」、「やる気の無さ」を繁栄したものですから、この回答にはしびれました。私も絶対に休まない選手でしたので、非常に私向きの選手だなと改めて思った次第です。

ということで、私のゼミ生のW君と、次女さんの流水プールトレーニング組でウエイトをはじめました。ずいぶんと身体が変わってきました。かなり無茶していたのでしょう、筋肉が「がちがち」で、肩もよく回っていませんでした。股関節も硬く、正直なところ、これって女の子の身体(柔軟性じゃないな)と思ったほどです。

今では、左右差もほとんど無くなり、やっと肩が回るようになってきました。柔軟性もかなり高まってきています。下からの練習ベストも何度か更新しているそうです。今後はゴムのように弾力性の高い筋肉になるよう、更に強化していきます。

体幹を鍛えて、もう少し大きく強いキックを打つことと、肩をうまく使って大きなストロークに変えていくことが目標です。昨日お示ししたようなテクニックもそのうちのひとつです。いかんせん、膝をほとんど曲げず、割り箸のようにしならない今のキックでは、これからのスピードアップはきついと思いますので。

私も毎日指導をしているわけではないので、今しばらく時間がかかるかもしれませんが、温かい目で見守ってください。今後とも宜しくお願いいたします。
[蠍座]   [蠍座]   [蠍座]   [蠍座]   [蠍座]   [蠍座]

From: tommy88
 To: A先生
2012/6/5, Tue 06:42
早朝よりのお返事、大いに感謝いたします。

アドレスブックの最上段にA先生が鎮座ましますように致しました。これは私の誠意です。

A先生も本気なのだと思い、嬉しく思っています。

私が娘に教えたこと。B先生と出会ってK大学と出会うことができました。感謝です。そのおかげで、全く知らなかったA先生と出会うことができたのです。このことに大きな感謝です。

人間は自分自身を保って、真っ直ぐに道を進んでいれば、必ず「人物」と出会うことになります。人生は、出会いです。誰と出会うか、とても重要なことです。

感情で人と出会ったり終わらせたりすると失敗をします。見失っての選択は、必ず失敗をします。人生をねじ曲げてしまう。そうやって失敗をしてきた私が言うのだから間違いはありません。自然体で居なければ、出会いを逃してしまうと言うことです。

出会いを求めても失敗します。出会いとは、出会うモノなのです。自然体で居ることです。真っ直ぐに自分自身と向き合い、真っ直ぐに目標を見つめて、最高・最善・最大の努力を尽くす日々を続けることです。そうすれば必ず、人物と出会うのです。

次女はB先生に導かれて、K大学に入学しました。一定の時間を過ごすうちに、悩んだのかもしれませんが、それでも一番いいときにA先生と出会えたのではないでしょうか。それが言えるのは、水連の講習会で札幌に来られるのが9月29日であること。次女も居る中で、家族で出会うことになります。この出会いは本物だと思いますし、おそらく、そのために、なみはやドームで私はB先生とお話をしたのだと思います。

もっと言えば、Cくんが五輪に出られなかったのも、次女の背中を押すための事件でしかなかったのかもしれません。娘には、「流れを読め。自然体で居ろ。全力を尽くせ。必ず女神が微笑む日が来る。」と教えてあります。

戦略なき戦いに、「失敗」という、成功への道しるべはありません。次女は良い流れを手に入れました。加速していくことと思っています。進路も、彼女は大学院を考えているようですし、自分の居場所を見つけたのだと思っています。そのためにも、後半戦から、結果が求められるのだと思います。

宜しくお願いいたします。また。
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ファイト! 67

コメント 2

muk

小学校の先生はさるを宇宙人に宇宙人を地球人に替えます。
すごいと思っています。
そんな人間にして頂いた子どもたちを中学校の先生は楽をして成長させていないと感じています。
がんばります。
by muk (2012-06-06 07:32) 

tommy88

muk 様
そして高校では、再び宇宙人に変えてしまっています。
by tommy88 (2012-06-07 17:32) 

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