手前味噌 [@amy.com]
手前味噌とは、自家製の味噌の味を自慢する意味から、自分のことをほめること、自慢、となった。昔は、味噌のような調味料はそれぞれの家で作っていた。そこでおのずから、うちの味噌が一番うまいという自慢も出た。「手前味噌を並べる」という用例がある。ま、「自画自賛」てことだね。身の程を知らずに偉そうに振る舞うのは「夜郎自大」。うぬぼれてしまうと「天狗になる」。見せびらかすように自慢すれば「鼻に掛ける」となる。
「自慢じゃないけど」と切り出せば、必ずその後には自慢話が登場することになるので鬱陶しいね。それでも懲りずに聞いてみようよ。
……自慢じゃないけど、うちの長女、ねばり強い。よくこらえて頑張るのだ。表面的な表現の「頑張る」のたぐいではない、五輪を目指して熾烈なレースに耐えるアスリート並の、シンプルな生活をしていて、応援ですら誇らしい気分である。現在、パリ政治学院でお勉強中だけど、学習の勢いはすごい。
気力と体力に任せた豪腕の学習姿勢だから、教授者も根負けするのだろうか、後半にはいつでも成績優秀組に顔を出してくる。チチのようにすぐ天狗になるウサギではなくて、バイクに乗った亀のような所がある。まだまだ伸びるので、本当に楽しみなのだよ。
97/8/2 SF
CALIFORNIA ACADEMY OF SCIENCE での写真。14年前の写真。彼女は小学2年生。
立ち位置もよく、背景もよく、まさにこの娘の未来を明示する写真だったと思う。世界に出る(下手すりゃ宇宙に飛び出しそうな勢いもある)ことを彷彿とさせる写真であり、しかも、聡明そうなお顔。ステキである。
デジャビュ(dejavu 既視感)ではないが、生きていると、「そこに戻ってくる」という感覚が何度も訪れるのだ。居を構えている場所も、実は以前に通っていて、視野に入れていたりする。そういう意味で、高3の夏、長女は1年のフランス留学から帰国した開口一番、フランスに帰りたい、と言っていた。
おそらく、来年、帰国してもすぐに「帰る」ための生活を始めるのだろう。オレの作ったDNA、旅人である。大いに学ぶ旅人だ。
2011-11-14 05:50
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