小説家 人工知能 [勉強]
「はこだて未来大学」の人工知能が、2017年までに「星新一ふうの小説」の完成を目指していると聞いていたが、おそらく日経「星新一賞」に挑戦するようである。過去3回には応募していないが、今秋の第4回、おそくとも来秋の第5回には作品を出してくるのかも知れない。
応募規定には、次のような項目もある。
人間以外(人工知能等)の応募作品も受付けます。ただしその場合は、連絡可能な保護者、もしくは代理人を立ててください。審査の過程において、コンピュータをどのように創作に用いたのかを説明して頂く場合があります。
星新一からのアドバイスによると、
「読んで笑った小説があったら、その場でそれを覚えなさい。いいなぁと思った短編があったら、筋を要約して覚えこみなさい。 漫才や落語を聞いていて吹きだしたら、その部分をすぐに暗記すること。テレビのスパイ物を見て楽しかった場合も、また同じ。 映画を見て帰ったら、家の人なり友人にストーリーを話すようにしなさい。こんなことをくりかえしているうちに、しぜんとコツのようなものが身についてくる。」
人工知能の勝利を阻止する秘策を考えて、あれこれ調べているうちに、星新一からのアドバイスに辿り着いた。これは、ショート・ショートに限らず、創作の世界の基本事項であり、ドストエフスキーや坂口安吾が言っていた「模倣から創造」の話である。こうやってポイントを絞れば、「蓄積と分析」という、最も人工知能が得意とする作業であり、やがて勝ち目がなくなってくるのではないかと、ゾッとするのである。
ファイト!
シンギュラリティ(Singularity) [勉強]
「はこだて未来大学」というのがあって、公立の大学である。数年前、私が主任をしていた学年で、センター失敗組の北大危険水域連中を送り込んで、感謝されたことがあった。くすぐったかったけれど、良い大学だから、生徒に勧めただけのことである。
はこだて未来大学の松原仁教授が、人工知能開発に取り組んでいる。AIによる創作に着手して、星新一のショート・ショート1000作品以上を分析、2017年までに「星新一ふうの小説」の完成を目指すという。
AI小説の仕組みは、
① 構成の作成 (人間が与える)
② 言葉の候補入力 (人間が与える)
③ 具体的な言葉を選ぶ (AIがおこなう)
④ 最終的に文章にする (AIがおこなう)
ゆくゆくは全てをAIにやらせると言い、現時点(③④工程)での創作は出来るようになったと言う。
私の出た大学も卒業制作を実施しているのだけど、ろくな作品(小説)がないと、教授が年賀状レベルで嘆いていた。確かにそうだろうなと、経験として幼稚な子どもを送り込む身には、鍛えていなくてゴメンナサイ、である。おそらく、AIに負けるだろうな。
しかしな、と思うのだ。「人間ひとりひとりに適した」小説が毎日届けられるようになって、あるいは、端末に接続した今日の「私」が分析されて、今の私の情緒に応じた作品が送り届けられるようになったら、おそらく敗北の始まりだろうなと思う。おそらく、人間が変わってしまうからだ。
ファイト!
鬼瓦権造フィンテックを理解する [勉強]
江戸川べりの散歩が楽しいのだけど、隅田川沿いも、のどかに思えた。
日差しは春のようで、すると私には初夏の皮膚感覚、半袖半ズボンがいい。
妻は写真ばかり撮って何が楽しいのと言い。
次女は、気にすることなくスマホで新聞を読んでいる。
何が良くて何が正しいのかは分からないけれど、川の流れは絶えずして・・・
日に日にホージョーキ、と覚え、1212年に鴨長明は『方丈記』。
(歌論書の『無名抄』、説話の『発心集』も覚えておこう。)
同じおっさんでも、慧眼の持ち主は、世の無常を見事に表現するではないか。
川の流れのように、世の中にはお金の流れがあって、人はその流れを読もうとする。
情報が大事で、その流れを読む慧眼は、盛者必衰の理(ことわり)を示す。
「日々公表銘柄」に指定されてしまったねと水を向けると、教え子は一瞬、こまった顔をした。
「鳥貴族」という安い講義料で、鬼瓦は「フィンテック」のあれこれを学ばせて貰った。
さすが秀逸、北大経済学部兼法学部、誇らしく育ったものだ。
北朝鮮は相変わらずバカなことをしてくれる。
サウジアラビアも大変なことをしでかしている。
中国は南沙諸島に民間機を着陸させている。
アメリカは八方塞がりで、原油安が膠着してしまい、尻に火がついた。
1バーレル35㌦を切ることがないようにと願いながらも、波乱の年の幕開けなのだろう。
教え子と話が出来て、元気が出てきたのである。
波乱こそ、待ち恋い焦がれていたものなのだから。
ファイト!
鬼瓦権造フィンテックに挑む [勉強]
鬼瓦権造(おにがわら ごんぞう)という名前が好きだ。
かつてフジテレビの『オレたちひょうきん族』でビートたけしが演じていた。
かたくなに何か過去を秘めて、鎧をつけて嗤ってしまうような、そんな名前が好きだ。
弘法寺(ぐほうじ)の屋根にあった鬼瓦。
右の「阿(あ)」が口を開けたようなもので、「吽(うん)」が左の閉口気味のもの。
歴史のある寺であり、改宗をしてはいるが、開基は奈良時代である。
弘法寺の山門には仁王像が立っていたけれど、運慶作と聞き、えーっ、と焦った。
阿形、吽形の配置は東大寺のとは逆だったが、ジロジロ眺めてしまった。
あうんの呼吸でお立ちの仁王像を、しばし覗き続けていたおっさんであった。
鬼瓦権造めいた私の今の悩みは、「フィンテック(FinTech)」が、理解できていないこと。
今夜、教え子と飲みながら教えて貰おうと思う。
去年の3月、会社を休んで私の退職の日に、札幌まで飛んで帰って来た娘である。
彼女の勤める会社こそフィンテックの先端にあり、1ヶ月で株価3倍。
だいたいは分かったつもりになっているだけのフィンテック、予習は済まして臨む。
教えられる側の最低限の、基本姿勢は守るさ。
ファイト!
ビデオで自習 [勉強]
宝くじ当ててくれと、次女に300円渡した。
当たるのは1枚で良い、ということで。
「バラですか、連番ですか」と尋ねられることのない300円。
1枚当てて、山分けしようという話だ。
次女様ご当選?
規模を小さく、パワーは、あちらに回したようだ。
ふふふ、楽しみである。
修学旅行に行かない者の自習教室-ビデオで学習
「琳派400年/風神雷神図から知る日本の美」(京都国宝浪漫/BS11)
建仁寺と養源院、妙顕寺をしっかり学習した。
国宝 風神雷神図(ふうじんらいじんず/俵屋宗達の屏風画)2曲1双で紙本金地着色。154.5×169.8cm。建仁寺の所蔵だが現在は京都国立博物館に寄託中。建仁寺のものは、高精細複製作品の屏風画を展示。
住職の曰く。
この絵には俵屋宗達の持っていた技術の全てが注ぎ込まれている。
もし仏教的意義が含まれていると考えるなら・・・、
・右手=風神 → 風で種子を運ぶ子孫繁栄の神様。体が緑色。
・左手=雷神 → 雲を呼び雨を降らす水の神様、五穀豊穣の神様。体が白い。
仏教には釈迦三尊思想というものがある。
中央に釈迦如来を配置し、脇士を置く。
・右手=文殊菩薩(知恵)→ 緑の獅子の上に乗っている。
・左手=普賢菩薩(慈悲)→ 白い象の上に乗っている。
この思想が風神雷神図に組み込まれているのではないか。
「風神雷神図屏風」の、真ん中の絶妙な金箔の所をお釈迦様と考える。
中央部分には、お釈迦様がいらっしゃるのではないか、と住職は語る。
《 妙顕寺 》
尾形光琳の300回忌にあたる2015年、妙顕寺に顕彰碑建立。
「寿老松竹梅三幅対」(じゅろう しょうちくばい さんぷくつい)
細見美術館館長 細見良行氏の語り
琳派の絵を見ると、我々の深層心理にある美意識が吹き出すように感じる。日本人にしか書けない、となりの中国や韓国の絵師も描いていない日本独特の絵なんですね。だから琳派の絵を見ると、ホッとするような、一緒に居たいな、飾りたいなと思えるのが琳派だと思う。日本独特の美意識が現れたのが琳派だと思う。
俵屋宗達、本阿弥光悦から100年後に出た尾形光琳は、花開く琳派。
京都からの芸術発信。
あーあ、自習したら、修学旅行、生きたくなっちゃった、ゼイ。
ファイト!
三岸好太郎美術館 [勉強]
8月末に函館で男ふたりの乙女座会をやった。
その帰り、北海道立函館美術館で『鴨居玲 展』に寄った。
鴨居玲のアブナイ画風に酔った。
酔いながらホールで、他の美術展ポスターを見て、行きたいと思ったのだった。
最近、猫の動作に可愛さを発見するようになったが、犬が大好きの我が家であった。
道立 三岸好太郎美術館に出向くが、環境も立地も良く、しかし駐車場がない。
交通の便が悪いのだから駐車場を確保すれば良いと思うのだが、交渉。
交渉の末、従業員スペースに駐車させて貰った。
幅広く用意されたテーマ展覧会だった。
来館者数はかなり低いと思われるが、見て歩くには良い。
やっぱりオレたち、犬と仲良しなんだな。
小林孝亘(たかのぶ)<Puppy> 1997(平成9)年 西村画廊蔵
カタログだけど、よく見て、見間違いに気づいた。
始め、しっかりとした首に模様の犬かと思ったが、細い2本の前脚だった。
そうすると、ある種のデフォルメした、「可愛い」犬で、顔を大きくバランスさせた絵だった。
食欲とゲージュツと感傷の秋を生きている。
ファイト!
アイスクリン [勉強]
大阪市営地下鉄 中央線「大阪港」駅が最寄り駅になる海遊館。
すぐ近くに結婚式場があって、甥っ子のために7月の「炎天下」という道を歩いたことがある。
1ブロックごとに喫茶店に入り体を冷やしながら、目的地に辿り着く。
その途上に、涼を取りにくい店があり、「アイスクリン」を売るらしき看板が気になるのだった。
驚いたのは、高知名物「アイスクリン」だということ。
アイスクリームを日本で最初に味わったのは、勝海舟や福沢諭吉らで、渡米視察(万延元年:1860年)の際にワシントン政府の迎えを受け、船上にてアイスクリームを口にしました。「珍しき物有り 氷をいろいろに染め、物の形を作りこれを出す これを“あいすくりん”という」と、その帰朝報告書に記されています。◆その後、明治2年横浜馬車道通りで町田房蔵という人が、あいすくりんとして製造販売したのが、日本で最初のアイスクリームといわれています。 (「高知名物 アイスクリン」のHPより)
販売地域は限定的で、ウィキペディアが言うには、「高知県や沖縄県、また、横浜市の一部や倉敷市の美観地区、大阪城公園内などで販売されている」とのこと。シャリシャリ感と薄くサッパリした口当たりは、口が肥えてしまうと物足りなくなり、限定的区域でしか食べられなくなったのだろうか。
「アイスクリン」という呼称は、音便化したためと勝手に解釈していたけれど、初めに、遣米使節団の武士が、そう言って広めてしまったのだから、仕方がない。明治維新の8年前の出来事。食べないかんちゃ、あっさりして後口がえいぞね、という話。
アイスクリンの広まりは感じられない大地、北海道。
すがすがしい景色を見ながら草を食べている牛たちが、濃厚ミルクを産み出している。
北海道では限られた季節の4ヶ月ほど、行列を見るのがソフトクリームの店。
観光スポットには必ずあるソフトクリームの店。濃厚で旨いのだと思う。
北海道に移り住んで、アイスクリンの普及は見たことがない。
ボンヤリした天気が続いている。
ぼんやり過ごす日々も増えた。・・・ファイト!
緊張と集中と睡魔 [勉強]
(社長も見たショー)
試験監督にて
試験時間中、さすがに居眠りをしている生徒はいない。
普段から、「授業時に睡眠学習法を持ち込んではいけない」と注意され続けるWもHもEもNも、目を開き、起きて(それは覚醒して)、問題を解いている。実に奇妙な光景に映るが、よっぽどオレの授業が退屈なのか、退屈なんだろうな、河内のごろんぼ話を全くしないのだから、漫才トークじゃないから退屈だったろうな。
まつげの長くカールした、それはミーちゃん人形のような、ぷっくりした娘が居て、真面目すぎる生徒だから手を抜かないのだけど、あまりにも退屈な授業に、加えて暖房の心地よさ、眠らないように努め格闘し、やがてついに眠りに落ちる瞬間の、恍惚とした輝きは、つい見とれてしまい吸い込まれそうになる。眠りに落ちる瞬間の、うすら痒いような快感は、さすがに試験中に求める連中は居ない。
結論
緊張と集中が睡魔をはじき飛ばすのである。
ファイト!
小論講座 復活の第1回 [勉強]
意気消沈の中、始動しなければならないのはつらいものである。
国公立センター利用推薦の、志望理由書作成4名分に付き合っている。
30字×34行を埋め込むのだけど厳しいものがある。
丸二日間で仕上げなければならない。
昨日は4人に別室指導を入れながら、書かせるという作業がキツかった。
合間を縫って午前2時間授業、そして午後2時間連続で二次対策「小論講座」でした。
緊張感は楽しいし、昼食が4時も仕方がないけれど、脳みそが疲れましたね。
自己満足の中を今日も同じ繰り返しだ、ファイト!
最寄りの駅ではまだ少し薄暗いのだけど、朝の始まりが少し早くなり始めている。
歩道をちゃんと確保してくれているのは行政サービスが行き届いている証だ。
あるいは、裕福な地区だから財政的な余裕があるのだろうか。
歩きやすくて良いと思う。
昨日の小論講座 復活の第1回
「コスト カット(コスト削減)」は何のためにやるのか、と生徒に質問をする。
収益を得るためという答えしか返ってこない。それでは得点にならない。
そして、それではキミの親と同じで、ケチなだけなのだ。
資源を発掘し、資本をどう運用するのかを見る。
5000人の社員の首を切り、1000億円浮かせたとして、赤字に補填していては終わり。
コスト削減は、投資に回すのだという話。
トヨタやホンダが車を売れなくなったらどうするのか。
コダックは潰れたけれど富士フイルムは化粧品を売り、生き残っている。
金はないけど時間はたっぷりある若者が、時間を何に投資するのか。
若者よ体を鍛えておけ革命のその日まで
平時には、勉強しまくるのがイチバンなのさ。
大学に入って英語を勉強します、という話はバカがするもの。
アメリカに行けば多くの失業者たちは英語を話している。
日本語ができるけれど、日本では多くの日本人に仕事がない。
英語が出来ると言うだけでサバイバルできるという時代は終わった。
英語とフランス語とドイツ語ができるなら、サバイバルの可能性もある。
原稿なしで2時間語り尽くした。疲れた。
自分の資源を発掘し、投資していくのは己の意志。
いつやるの、今でしょ。
糖分を要求する脳みそにも、ファイト!
国際交流倶楽部 [勉強]
MaryとPolly
㊧ Mary 草月流師範
㊨ Polly 曹洞宗 禅の達人(?)
奈良・京都を2週間かけて探求した後、拙宅に一週間のご逗留。お二人のご婦人は、大阪のオバチャン風味のノリでよく喋りよく笑う。素敵なかしまし娘である。彼女たちのスマホにはたくさんの機能が付いていて、Pollyは早口言葉がお気に入り。「裏庭には二羽、庭には二羽、鶏がいる」が特にお気に入りで、スピーカーで流しては大笑いをしていた。陽気なかしまし娘である。
英語版の漢和辞典を駆使して、やたらと部首を聞いたりそれぞれの漢字の意味を聞いたりするので、楽しいけれど時間がなくなってしまう。それでも土日は大サービスで、たくさん時間を共有した。おそらく、帰りの飛行機の中でも大笑いする時間を過ごしたのでしょう。
国際交流倶楽部。
日曜には生徒を二人連れてきて、コミュニケーションごっこ。45分で席替えをし、各チームでマンツー会話。双方に収穫も多く、楽しめたのだと思う。おそらく、彼女たちの合格後には、遠征の話が出るのだと思う。Pollyたちも受け入れるつもりができているし、聡明な生徒を褒めて好んでくれた。生徒たちも、未知への遠征を語っていた。再来年は私も行くことにしている。新世界が待っている。そこに通天閣はない。