男子会の収穫は刺激

　老いている。老いた。
　衰えている。衰えた。
　男子会にて。

　56年振りに私を発見した「少年」は、肺気腫と痛風と、もう一つ病気を抱えている。それでも、歩けなくなる前に、年に2回のイタリアの旅をするための生活を続けてきて、調理、茶道、書道、全て退職前から戦略的に学習したようで（外国旅行に活かすため）、ワインも奥深いところへ進んで行っている。生き方は違うけれど、離婚して再婚して、忙しそうだし面白い「少年」である。

　結婚記念日や、娘の誕生日の前に、私は、素敵な時間を過ごせたのだと思う。そしてそれは、娘の欧州生活、娘のパートナーとの不思議生活、それらから受けた刺激がアンテナになって傍受した楽しい時間だったのだと思っている。

　今は何か、ドラマを見ているみたいな雰囲気だけど、ただ、そこに恋はない。

ファイト！