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伊東温泉「夢花火」パート10・箸まつり     [旅]


23日、火曜の夜「江戸川シークレット花火」があった。
いつものことだけど、「シークレット」と言いながら話は漏れている。
漏れているからこそ、江戸川の土手には多くの人出である。

川向こうの江戸川区側からは「立ち止まらないでください」と人員整理のアナウンス。
盗みの見物が得意の、川を挟んだ市川では人員整理が出ていない。
江戸川区側の友人知人から情報を得た者だけが、100発、10分を楽しむ得意技。




■ 箸を供養する伊東温泉の箸供養
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 箸まつりは年間に伊東温泉の旅館などで使用された箸を供養する伊東温泉独特のまつりで、今年は「夢花火」パート10と合わせて開催。50本ほどの手筒花火は圧巻で、打上げ花火とはまた違う迫力ある花火が観られる。箸まつりのラストを飾るのは伊東オレンジビーチの海上に打上がる斜め打ちスターマインなど約1500発の花火で、伊東海岸の夜空を彩る。





■ 神輿だワッショイ
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無料観客席があり、その密集地帯は避けた。
波打ち際の、人が集まらない場所を確保した。
8月22日、月曜の夜のことである。

その土地にはその土地の祭りがあり、地元民が楽しんでいる。
通りすがりの者は、傍観して楽しませてもらう。
神輿の練り歩きが長いなぁ~、と思ったけれど傍観者の利己主義でしかない。




■ 手筒花火は面白かったなぁ
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何となく想像していたけれど、見るからに熱そうな世界だった。
不謹慎な女子は「罰ゲームみたい」と言っていたけれど、日本男児は真剣だった。
見栄を切るようなポーズで決めるのだけど、絶対に熱いと思う。

神輿の上に乗ったり、危険な花火を持ったり。
若い時ならやりたかったかもしれない、カッコつけてたから。
今はもう、離れた場所で見ているだけで十分だ。




■ 間髪をいれず海上から打ち上げ花火
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手筒花火がまだ終わらないうちに、間髪をいれず打ち上げ花火。
カン・ハツ ヲ イレズ、まさに間髪をいれずの勢いで海から音がする。
子どもが、あっと指をさす。

実行委員の方に、どこから花火を上げるのか聞いていた。
だいたいの予測を付けて、手筒花火と打ち上げ花火を見られる特等席を特定。
波打ち際で花火が映り込み、砕ける姿が楽しかった。




■ 景気の減速を一時でも忘れるか
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円安は相変わらずだが、ユーロ安も始まった。
秋以降の欧州、特にドイツの落ち込みが激しくなりそうで、物価高との戦い。
結局は、ほぼ独裁国家の中国とロシアの強引な舵取り、辣腕で勝ち抜くのだろう。

9月以降の予測は両極端で波乱含み。
激動と変化の中にチャンスがある、楽しもうと思う。
田舎町で、意気揚々とする景気のいい花火と祭りを傍観した。

夏休みが終わる、という寂しさは子どものころの感情。
いまは人生が終わろうとする寂しさを、時々かき消そうとしているボク。
実りある今日を、疲れ果てるまで楽しむだけのボク。




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『流浪の月』   [読書 本]


ずっと自分の人生のそばには時間が流れていた。
願い事が叶ったり、思いが実現したり、あるいは悲しい目に遭ったり。
いろいろな時間を通り過ぎて来て、もう重たいなと思うのがこのごろである。


疲れるのは人間関係なのだろうね。
嫌な思いにさせてくれるのは、いつでも人様である。
付き合う人を選び、限定していくのが楽になる方法なのかもしれない。


時間は有限だと、知っているのだから。
だからこそ、時と場合を選び、一期一会の時間を誰と共有するのか。
思い出を作るための旅ではないが、良い思い出は大事にしたいものである。





『流浪の月』 凪良ゆう/東京創元社(2019年 8月30日 初版発行)
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何人かの方がブログで絶賛していて、気になっていた。
夏休みの課題図書―第2弾として読んだが、良かったと思う。
妻にも読むならどうぞと、市川の家に置いてきた。

この世はお節介なほど優しさと思いやりに満ちている。
そして遠いところから正義を振りかざして、当事者を断罪する。
世界に張り巡らされたモラルの網の怖さを感じる。

読みながら、現実に起きていたいくつかの少女誘拐事件を思い浮かべていた。
始めは千葉大学生による、長期に及ぶ少女の自宅監禁事件を想起していたが違う。
その事件は同情の余地なく、犯人には実刑が下っている。

おそらく、長崎県の小6女児の家出、誘拐事件を作者はヒントにしたかもしれない。
あの事件では、「帰りたくない。お兄ちゃんは悪くない」というエピソードがある。
作者は、このエピソードを用いて、絶対少数派の内面を探り出そうとしたのではないか。

(p270) 店長と向き合ったときと同じように、静かで暗い川のようなものが互いを隔てていくのを感じている。こんなに思いやりがあふれている世界で、これほど気遣ってもらいながら、わたしは絶望的にわかり合えないことを思い知らされるばかりだ。


事実と真実は違う、という視点で構築された世界。
読んでいて自分も後ろめたくはなるが、こういう作品と向き合う時間は必要かな。
絶賛にしておき、映画もあるみたいだから、見ようと思う。






■ スリランカ女性の迫力がボクにはない
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モーサテプレミアムのオンデマンドで、90分間の特集ニュースを見た。
今年に入ってからの、スリランカでの異常事態がどのように起きたかを追っている。
簡単に言えば、例の中国の債務の罠、腐敗政治が癒着して、債務不履行を起こす。

予定通りに、例の中国によりスリランカは乗っとられているのだけど、国民は怒る。
ガソリンに並ぶ男性、食糧確保に並ぶ女性、怒る、叫ぶ、絶叫する。
生活への活力を吐き出しながら、ものすごい勢いで主張をする、その迫力が私にはない。

紳士服の青木で、昔は、私も服を買いましたよ。
でも、毎月100万円とか、振り込んでもらってないなぁ。
私だって、えらそうにする自信はあるけど、振り込んでもらえない。




■ 空には秋が顔を見せ始めている
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昨夜、神宮外苑では花火大会、電車に浴衣姿のアベックが多いと、妻が言い。
木曜日に熱海駅でも、大勢の浴衣姿の人がいた。
品川から乗った踊り子15号、女性の浴衣姿が散見された。

お盆が過ぎ、いよいよ夏とのお別れ。
寸暇は惜しんだ方が良いのか、コロナはもう怖くないのか。
伊東も熱海も今夜は大花火大会、音だけを楽しむか、おりていくか思案。




■ カッパ橋商店街は良い
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札幌では10年以上、外国人のホームステイ受け入れをしていた。
お節介だから、目いっぱいおもてなしをするのだが、浅草がない。
かっぱ橋道具街から浅草寺へ抜けるようなコースは、ガイジン好みなんだがなぁ。





■ 来週は自作自演のお誕生会
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相変わらず金持ちではなく、それでも妻と二人でいれば幸せだった。
些細なことの積み重ねだけど、日々の思い出を、妻と共有する。
こうして夏が終わり、人生の時間も暮れて、幸せだった思い出を残す。

乙女座のお誕生会、子どものころは夏休み終盤だから寂しかった。
今月末、またもや誕生日がやってくる。
前後賞付きのお誕生会、自作自演で、2人、4人、3人の身内会。

フレンチ、イタリアン、鰻、予約は済んでいる。
自分へのプレゼントも用意した。
ここまで生きれば、お礼と感謝の、自作自演のお誕生会、もうすぐ、頑張る。




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『第三次世界大戦はもう始まっている』   [読書 本]


夏休みの課題図書を1冊、読み終えた。
フランスの歴史人口学者・家族人類学者の、エマニュエル・トッドの本。
相変わらず、なるほどと説得されてしまっている。





『第三次世界大戦はもう始まっている』
   エマニュエル・トッド/文春新書(2022年6月20日 第1刷発行)
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p166
 ロシアは、共産主義といった不条理な体制を生み出しつつも、冷戦期に宇宙分野や軍事分野でアメリカと張り合うことができたわけですが、父権的な共同体家族社会であるにもかかわらず、女性の地位が比較的高いことが、こうしたロシアのシステムの特殊なダイナミズムを生み出しているのではないか、と私は見ています。

 おそらく「ロシアにおける女性の地位の高さ」には、キリスト教が関係しています。一方、「中国における女性の地位の低さ」は儒教に由来している可能性があります。

p169
 私は民主主義を「制度としての民主主義」と「心理や感情としての民主主義」という二つの側面から見ていますが、社会の内部に民主主義的感情が見られず、これだけ分断が生じているアメリカやイギリスに「民主主義の守護者」を名乗る資格などないのです。
 個人的には、これらの国を「リベラル寡頭制」と呼ぶべきだと考えます。
 政治学や地政学だけでなく、そこに人類学的な視点を加えれば、いまの世界で生じている真の対立は、「民主主義陣営 VS 専制主義陣営」ではなく「リベラル寡頭制陣営 VS 権威的民主主義陣営」だということが分かります。





■ 残念だけど戦争はまだまだ終わらないのですね
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台風上陸前に草がなぎお倒される江戸川の土手

中国が虎視眈々と世界征服の一帯一路の準備を進めており。
台湾有事を想定するアメリカは裏側に回って二正面作戦。
NATO諸国の温度差の中、武器の生産性が勝負の分かれ目になる様相。

ロシアもウクライナも絶対に引かず消耗戦となり、南部と東部の奪還を争う。
人口流出は戦前から始まっていて、ウクライナは国家のテイをなさない。
国土再建の話し合いは妄想でしかなく、まず泥沼から世界がどう脱出するのか、だ。

アメリカのインフレは落ち着きそうだけど、EUは冬に向けて厳しい経済状態が続く。
予想外に金を持ち息を吹き返すロシア、国民は民族的に耐久力がある。
ロシア国民が父権的な強さを求める限り、プーチンが勢いを失うこともなく、戦争が続く。





■ ボクが台湾を好きなわけ
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台湾へはお粥を食べに行くの、夜市で胡椒餅を食べるの。
そんな悠長なことを日ごろ言うのは、台湾が好きだから。
昔々、西郷どんが攻めていき迷惑をかけましたが、仲良くしたい。

台湾が好きだったのは小学4年生の時に、ボクの隣りに留学生が座ったの。
李瑞淑さんは賢い子で、漢字の書き取りテストではよく教えてくれた。
ただ、古い漢字を書いて、ボクは高橋先生にどつかれはしたけれど。

そのまま持ち上がったクラスだけど、仲良くし続けていた。
家はちょっと離れていたけれど、見るからに成金的に大きな家に住んでいた。
お嬢さんは卒業と同時に台湾に帰ったけれど、握手をして泣いてお別れした。

小さい思い出があるから、今でも台湾には好感している。
だから台湾と名がつけば、ちょっと買ってみるかなとなる。
もし、ロシアからの留学生と席を同じくしていたら、こんなにも嫌いにならなかったかな。





■ オリビアが亡くなって
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オリビア・ニュートン=ジョンが亡くなった、合掌。
73歳とは、ちょっと惜しいと思う。
彼女が乳癌になって、メルボルンに癌専門の病院を作り、寄付をした。

その病院で、友人のデイブは癌を治してもらっている。
ステージ4から寛解に至り、嬉しく喜び、オリビアに感謝していた。
自身の病気がきっかけでも、広く人のために寄付をする、えらい女性だった、合掌。





■ 不死鳥と見るのは希望が欲しいから
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ドイツの娘は言う、
 昨年は30℃超えの日が数えるほどしか無かったのですが、今年は世界各国同様、ドイツでも30℃超えが続いています。先日はついに34℃。湿度に+して40℃近くなる日本に比べると、暑くはないと思ってしまいますが、ドイツではクーラーが浸透してないので、マスク着用での電車内はかなり暑いです。


欧州の旱魃、熱波、異常な高温と乾燥、山火事。
明らかに何かがおかしいと思うこの頃、Phoenix は現れるのだろうか。
個人的な努力で何かが変えられるとは、思えなくなってきている。

それでも、今週こそ、今月こそ、心の晴れる話を読みたい、聞きたい。
やっぱり大谷翔平さんに期待するしかないのかな。
市川で過ごすお盆、次の課題図書に突入、そして高円寺へ飲みに行く。




ファイト!





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『ドライブ・マイ・カー』   [映画]



あした天気になれよ、洗濯物に太陽を吸収させたい。
そう思うのはしばらく線状降水帯がウロついていたから。
あちこちの災害を聞くくらいなら、日照りの暑さに耐えてやろうじゃないか。





『ドライブ・マイ・カー』
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■ 作品データ
 制作年/2021
 制作国/日本
 内容時間/179分
 ジャンル/ドラマ
■ 解説 村上春樹の同名短編小説を濱口竜介監督が鮮やかに映画化。第94回アカデミー賞の国際長編映画賞をはじめ、国内外で数々の賞に輝き、映画界の話題をさらった必見の注目作。舞台俳優・演出家として成功し、充実した毎日を送っていた家福悠介。しかし、脚本家として彼を支えていた妻の音が、今夜話したいことがある、と言った矢先に急死。悠介は心に大きな喪失感を抱えたまま、孤独な日々を送るはめに。2年後、彼は広島で開催される国際演劇祭でチェーホフの名作舞台劇「ワーニャ伯父さん」の演出を手掛けることになり、寡黙な専属ドライバーのみさきと行動をともにするうち、心境に次第に変化が生じる。

久々に騒がれた日本映画だが、好き嫌いの感想は分かれると思う。
個人的には文学部上がりだから、十分にいい映画だったなと、3時間を恐れない。
ただ、同伴者がいるとつい、キツイのかなとか考えてしまう。

ドイツ在住の長女に映画的影響を与える、スイスのホストマザーも推していた。
パリのレストランでホストマザーと会った時、彼女の文学部的熱量を感じていた。
生活姿勢も真摯だし、主義があり、主張をし、人生を楽しむ方だった。

そういう知性が緩やかに刺激される映画であること、見ていて感じた。
長女に「なかなか良い映画だったよ」と勧めたと聞いて半年、やっと見た。
伊東のリビングに作った私的映画館で、WOWOW録画で、見た。

村上春樹の短編に触発されて監督・脚本がイメージを膨らませたのだろう。
事件を通過して登場人物「A」が「A’」に変化するところに発生したストーリー。
三層構造の映画の中で、私たちは3時間のドライブをすることになる。

救いのない嘆きの裏側から人は目をそらしたいものだが。
しかし、感情を爆発させて怒りを発出させるのも救済の糸口だと。
重いものを抱え込み過ぎた人々への、救済のドライブ。

劇中劇のセリフと現実が重なり、過去をも掘り起こしていく。
脚本が緻密に計算され構成される中で、言葉に力があった。
劇中劇の公園での練習シーンでは、本編から外れても感動を呼ぶ。

個人的には、韓国人女優の、手話で演劇参加する方に迫力を感じた。
劇中劇は各国語をミックスで上演する手法だったが、手話の迫力がすさまじかった。
あの女優さんが主役ではないか、と思えるほどの熱を感じたのは逸脱か。

いい映画だった。
でも、私はこんな生き方はしないけどね。
そして世界はちゃんと評価しているのだと、感心した。




■ ひかりは西へ
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映画『ドライブ・マイ・カー』の中で些細なことだけど表現の違和感があった。
運転手の女性が北海道の寒村出身として扱われる。
裏山の土砂崩れで彼女は家ごと母を失い、ふるさとを捨て広島に辿り着く。

西を目指して走った車が故障して、止まったのが広島だと説明する。
北海道の人間は「南を」目指し、「西を」目指すのは東京の人間である。
北極点から1歩踏み出せば、どちらに向かっても南であるように見ると分かる。




■ ちむどんどん
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NHKの朝ドラは完全に惰性で見続けている。
おそらく日本人の感性を低下させようとしているのだろう、ひどすぎる。
脚本家のレベルが低いのか、沖縄の人間をバカにしているのか。

バカはゴメンナサイと言って、また、同じことを繰り返す。
絵に描いたような、月並みなキャラクター設定で小馬鹿にするのは良くない。
ここまで沖縄の人が馬鹿者なのか、あり得ないほどのお人好しぞろい。

失礼なほどのお人好しが総出で、そのくせお説教じみた戦争の話も入った。
8月に届く戦争をも扱うなら、もっと真面目にやれよと思う。
私が沖縄県人なら、バカヤローとNHKに戦いを挑むだろうな。




■ 一寸先は闇だからシビれる
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8月1日のインターハイ男子バスケットボール決勝、中継を見た。
流れが変わる潮目というものはあって、伏線が回収される衝撃が走った。
開志国際高校(新潟県)が福岡第一高校(福岡県)を振り切ると思われたのだが。

新潟は終了直前、相次いで主力が退場する。
終了5秒前、それまで落とし続けていた福岡が3ポイントを決め、遂に逆転する。
あり得ない結末に、何たることだと叫びながら衝撃が走り、シビれた。

これだから高校生の運動会からは、目が離せない。
勉強せえよと言い続けたが、大舞台で起きるドラマは大きな魅力。
ただ、外国人留学生が多いチームだけが勝ち上がるのも、現実。




ファイト!





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