新しい日常 [日常]
New beginning - Luke Faulkner を聴きながら。
いま、ここ、家、何処なのか、何となく不思議な気分でいる。
あと数時間で日曜になる、土曜の夜、山の中腹からは都会ではない夜景が見える。
昨夜、夜中を過ぎた時間に、ひとり大声を上げて叫んでいた。
誰もいないし、誰が来るわけでもない、そんな場所で心の叫び。
自分が決めてここに来たのだから、きっと正しいのだから、前へ。
伊東の街に知り合いはなく、居酒屋の彼女と、不動産屋の彼を知るだけ。
実は私はこういうものでと、言い訳をせずに、独り決めたことをやり通せる環境を得た。
失った人間を思い出す環境からの脱出、動き出したのだ。
伊東にだってアジサイは咲き、人の営みがある。
お気楽なのか悲愴なのか、それは人それぞれ。
だから我関せず、荷解きを終え、業者さんの作業も終わった。
室内プールがあるので泳いだ。
娘なら壁を蹴り、ひとかきもしないで壁に届くサイズのプール。
それでも、老いた私レベルの運動にはちょうどいい。
夕食前に小一時間、ただ闇雲に泳いで、サウナに入って汗を出し切る。
その後、温泉に浸かって、からだの疲れ具合いに満足する。
まだ始まりなのだから、無理はしない。
引っ越し準備の時、妻に言ったのだ。
古い昔の半ズボンが紛れ込んでいて、これが夏の終わりには穿けるように。
ちょっとした目標になって、8月までには穿けたらと思うの。
しかし妻は言う。
伊東に置いておくスカートを選びながら、20年前のだけどまだ着られる。
あら、結婚前のスカートがあるわ、まだ大丈夫だわ。
食材を買うのだけど、さすが静岡県、山わさび納豆。
食ったら今までにない味で、こりゃ美味い、さすがワサビ大国の静岡。
と、でも発売元の「おかめ納豆」は茨城県だけど、ね。
魚釜 日本橋横山町店に行き「焼きサバ釜飯定食」を食べた。
HOTCOOL さんの記事で、味の想像がつかず食べたかったのだ。
彼の紹介するものは、今のところ自分の、食の好みに合っている。
確認と言うか、妻と行った。
かっぱ橋道具街へ行く前に食べようと妻を誘う。
伊東で使う大根おろし器と、ピーラーを買いに行ったの。
妻は、「蛸釜めし定食」を食べて、おいしいわぁと喜んでいた。
お裾分けを貰ったが、さっぱりし過ぎて好き好きでした。
私は、懸案の「焼きサバ釜飯」を注文し、炊けるまでの待ちを回収する美味さ。
鯖を箸で切り、それだけで食っても旨し。
ぐじゃぐじゃに混ぜて食っても、旨かった。
ほどよい脂っぽさがあって、しかし魚臭さはなく、上出来。
コロナ騒ぎも下火になった。
鍛錬生活が軌道に乗るまで伊東に籠るのだけど、市川に帰る時の楽しみを作る。
せっかく帰るのなら、積極的に東京探訪をし、美味いものを食うぞと心躍る。
ファイト!