ジンギスカンと散歩
妻に付き合って札幌に行ってきた。
ママさんバスケットの仲間と会うと言い、くっついて行く。
女子たちの盛り上がり激しく、恒例行事に昇格したと言う。
コロナ騒ぎも3回目のワクチンを打ち終え、4回目の待機。
2年余りの我慢も、雪解けとなるのだろうと希望的観測。
少しずつだらしなくなりながらも、飲食店の活気を期待する。
いま北海道にいる。
そんなコメントを入れても通用し、やっぱり北国だねぇと笑える写真。
しかしこれは一昨日、金曜夕方の、こんなの初めての光景である。
一天にわかにかき曇り風雲急を告げる、バラバラバラ、雹が落ち、雷だ。
天候、空模様の急変に驚いたが、30分の後、道が氷で埋まっていた。
夜のニュースも土曜のニュースでも市川がたびたび映り、局地的なのか。
北海道に行き、新千歳空港に着いたら一番に、かま栄の販売店に出向く。
ひら天を1枚、ここで食べる、と購入。
向かいの酒類販売店で、北海道限定を謳うCLASSICを買い、再会を喜ぶ。
土曜は、女子会とミニ同窓会に分かれて宴。
私は、40年近くぶりに、かつて少年だったオッサンに会い、絶句する。
3秒ほどの沈黙、髪の毛が、相手を傷つけないように、よお、と、しかし声が震える。
厳密には35年とか36年という時間は、人の変節を強いる。
身体的特徴の激変は責めてはならぬ、お互い様だ。
相手も気を使ってくれていて、感謝のこころ、呑もうぜ。
居酒屋に6時間も長居してしまった後、次、次から次。
粘っこいハシゴ酒を繰り返し、実に久しい、朝帰り。
いい年して、ススキノで吐き出される若者に混じって、北の朝帰り族。
ホテルにこっそり帰り、瞬時の仮眠そして、さあ朝の散歩だ、絶好調。
路地裏で面白い建物を見つけたり、旅先の散歩の醍醐味。
ただ、やっぱり北海道の道幅は広く、歩くのが心地よい。
妻との朝食は、二条市場で。
観光客に混じって海鮮丼は食べず、焼き魚定食さ。
市場の朝ごはんは焼き魚定食、海鮮丼にあらず。
旅に出て、誰と、何を食べ、何をするか。
人に会うための旅だから、観光ではなく、お見舞いにも行き激励をする。
庶民的に、北海道でしか食べられない「みよしの餃子」でCLASSIC、旨し。
ススキノを3日間放浪して、ジンギスカン店が多いことに驚く。
牧場経営者の店に入りCLASSIC、驚いたことに値段の高い肉から売り切れる。
北海道時代に食べていた松尾ジンギスカンとは、世界が違った。
恒例行事に昇格したので、来年は早い時間に来て、希少部位を食いつくす。
行列のできる店でラーメンを食ったし、本州では食べられないアップルパイも食べた。
美味すぎる焼き鳥も食ったし、次回もススキノは攻めまくる。
二条市場のそばに創成川がある。
一級河川に分類されるけれど、人工河川。
ここにアンダーパスを通し公園も作られたが、現役時代は車で通過するだけだった。
川岸を歩くことなどなかったが、食の旅人として帰り、初めて歩いた。
驚いたことに、おそらくC国の方々が捨てたであろうトランクが並んでいる。
いわゆる浮浪者が、路上生活者が確保したのだろうか。
30歳を過ぎた教え子と歩きながら、ちょっと怖いねと言った。
彼女は母親を養いながら、仕事をし、さらに国家資格もやっと受かったと言う。
正社員であり、アルバイトもし、副業も始めると言い、正しいと伝えた。
気になる人と会い、歩き、語り、呑み、笑う。
楽しい時間を過ごしながら、しあわせだと思った。
先生に会うと元気が出ます、と言われたけれど、元気になるのはこちらである。
ファイト!