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『黒い司法 0%からの奇跡』   [映画]



研究によれば先進国では、人口の三分の二が、親より貧しくなると言う。
格差もウンザリ、改善の見通しがないのもウンザリ。
ウンザリしながらも、手近なものにしがみついて今日を生きる。


ここにこうして生まれてきたという運。
黒く、または白く生まれてきたのも運でしかない。
その運で、多くのことが左右されるのはフェアじゃないよな。

推奨される努力も、鉄壁に跳ね返され続けたら諦めが先走る。
WOWOWで録画していた映画を見た。
ちょっと暗い気分になりながらも、ホッとする正義感だった。




『黒い司法 0%からの奇跡』
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■ 作品データ
 原題/Just Mercy
 制作年/2019
 制作国/アメリカ
 内容時間(字幕版)/138分
 ジャンル/ドラマ

■ 解説 実話を下敷きに、白熱の法廷を再現。「クリード」シリーズのM・B・ジョーダン、アカデミー賞に輝くJ・フォックスとB・ラーソンという3大ハリウッドスターが豪華共演。ハーバード大ロースクールを卒業して弁護士になったブライアンは、人種差別が残るアラバマ州で人権運動に携わることに。1988年、ブライアンは、白人女性を殺した罪で死刑を宣告されたアフリカ系男性ウォルターの無実を証明しようと決心。つらい経験を重ねたウォルターは当初、エリート風のブライアンを信用できなかったが、真摯なブライアンに対して次第に心を開いていく。やがてあらためてウォルターの罪を問う裁判が始まる。


Based on a true story. 初めにそう記されてしまうと、実は、弱い。
1988年の事件と聞くと大昔ではなく、怖いなぁと思ってしまう。
正直、アメリカに有色人種として生まれなくて良かったと、思ってしまう。

差別が慣習によって社会に組み込まれてしまうと、色眼鏡は外せない。
当たり前のように普通に、差別して、まるっきり悪気がない。
差別され弾圧される者の声が聞こえないような仕組みに生きるのは恐怖だ。

中国政府が少数民族ウイグル族に対しておこなっているジェノサイド。
分かっているくせに、経済は別と、金持ちの中国に、面と向かって文句を言わない。
なぁーんも変わらん、自分だけでも被害に遭わないように、ささやかな不買運動。

映画は、自分の中にある正義感を煮えたぎらせた、とても怖いんだけどね。
アメリカはとんでもない国だけど、改めようとする実行力もあり、そこは好き。
五輪関連で大騒ぎして、通過すれば元の木阿弥は恥ずかしいニッポン。





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私の部屋から見える家の庭に、ハクモクレンが咲いていた。
枝が垂れないようにタコ糸を張って支えていた。
汚れが少ないその優美を、楽しもうとする方が育ててらっしゃる。

太陽が出れば、大きいカメラを持って写しに来よう。
変なストーカーと間違われないように、マスク越しに笑顔を見せてね。
汚れてしまう前に、太陽が照ってくれると成功だ。




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遊びは好きだよ。
猿が咲いた、咲いた咲いた猿が咲いた。
残されたセミの抜け殻を背景に、猿が咲く。




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三女が、笑い話のようなマスクの写真を送ってきた。
実験の手伝いをした方から、お礼で貰ったマスクだと言う。
ギャグかと思ったら、もちろん中国製で実用的なんだそうだが、覆面である。




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私が子どものころ、絵の具やクレヨンに「ペールオレンジ」はなかった。
むかし、「はだいろ」と普通に呼んでいた色の呼び名が変わった。
神経質な言葉狩りは嫌いだけど、時代は変わったのだと気づく。


夕焼けが美しい、そう言って朝日を差別しているのではない。
緊急性を感じない緊急事態宣言も延長されたし、夕日が美しい。
たこ焼きだけが救いだ、夕焼けが美しい。

来週末には四季報が発売される。
もう少し我慢をしなくちゃ、借金地獄に陥る。
晴れの予報が二日続けて裏切られたことを、少し根に持ちながら。




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