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『ラストレター』   [映画]



昨日は松戸の南部卸売市場へ買い出しに行った。
すき焼きの準備と、中トロも欠かせないし、酢だこも買った。
大好きな北海道産の真ダコも買った。

心の掃除と飾り付け、散髪が終われば用意周到。
年末の年越し人に変身して、お気楽モードに入る。
次女が来るので接待、三女は年を越してからか。





『ラストレター』
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■ 作品データ
 制作年/2020
 制作国/日本
 内容時間/121分
 ジャンル/ラブロマンス/青春

解説 松たか子、広瀬すず、福山雅治など豪華キャスト共演。「Love Letter」から25年、岩井俊二監督が新たに“手紙がつなぐ愛”を描いた。WOWOW製作参加作品。岸辺野裕里は姉・未咲の葬儀の場で、彼女の娘・鮎美から未咲宛てに届いた同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した数々の手紙の存在を告げられる。その直後、裕里は姉の死を知らせるために向かったはずの高校の同窓会で、高校時代は自分と似ていた姉として誤解され続けてしまう。さらに初恋の相手で、今は小説家をしている乙坂鏡史郎と再会。ひょんな成り行きから裕里は姉のふりをしたまま鏡史郎と手紙のやりとりをするようになり……。


福山雅治にヒゲは似合わないと、思った。
広瀬すずはキレイな人として成長するのかと今後を期待した。
森七菜は可愛いのだと思うが、歪まずに育ってほしいと思う。

岩井俊二監督は奥が深く倍速では見られないと思った。
彼の作品を見るのは2作目だが、台詞と展開を注視せねばならない。
人生の選択で「もしも」これを選ばなかった時の話、が発生する。

高校時代の姉妹、現在の姉妹とその娘が登場する作品。
人間関係を追うのが少し複雑で、「その人の立場」を確認しながら見る。
SNS ではなく手紙だから、時間が畏まってじわじわと進んでいく。

25年という時間差を利用したストーリー、恋文、まあ乙女座のオジサンは弱い。
亡くなった人を語り続けることの意味を、折り目正しく丁寧に描く。
ちょっとしみじみと、いい映画だなぁと思った。




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共に駆け抜けた時代の友人を失い、ちょうど彼を語りたいと思っていた。
共通の友人である二人の女性に、亡くなった彼のことを書かねばと思っていた。
そんなおり、この映画を見たので、書き方を変えてみようかと思った。




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夢ばかり見ていた時代の友人は、同窓会の幹事長。
彼が見落としていた女性のことを、彼に誰も伝えていない。
実はこうだったんだよと書きかけて、この映画を見たので、難しいなと思った。




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伝えることの難しさを痛感し始めている。
何十年という時間の中にあったはずの「もしも」が消えて行く。
言い訳や弁解の言葉ではなく、向き合うための言葉を用意しなくては。


作家の村上春樹が21日、仏紙リベラシオンのインタビューに応じた。
 (前略) 最近気にかけていることとして、SNS上で交わされる言葉や言論が貧しくなっている、との認識を示した。「批判を受けたら(それには応えず)別の批判を投げ返している。方法として恥ずべきこと。日本の首相さえそうやってふるまっている」と嘆き、「自分の中に何をもっているのか、明確に説明しなければいけない」と注文した。   (パリ=疋田多揚)





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どこでもドアがあるといいな、と思う。
実際にはないのだけど、せっかくの年末、もしもを想像してみる。
もしもコロナがなかったら、新車は手に入れてなかっただろうな、遊びすぎて。

たくさんの選択の結果ここに居て、年末を迎えている。
無難に無事に年末を迎え、年越しの準備も終わろうとしている。
すき焼きを食べて、もつ鍋を食べたら、年越しそばは海老の天婦羅で。

身の安全と家族の幸せはもちろん、来年も世界平和を願いたい。
これからも良い言葉と出会うため、本を読み、映画を見て、おやつを食べる。
月並みではありますが、皆様が佳い年を迎えられますように。



(元旦は臨時増刊号のつもり)




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