ヒューマニエンス [TV]
読売新聞朝刊のテレビ欄に「試写室」というものがある。
当日放送の全番組をチェックしているとは思えないが、見ものを紹介している。
基本的に紹介されているもので面白そうなものは、録画して見ている。
NHK・BSPで木曜放送の『ヒューマニエンス 40億年のたくらみ』を見た。
MCの織田裕二が勘違いして邪魔だったけど、内容は勉強になった。
放送テーマは、「“思春期” リスクテイクの人類戦略」だった。
コドモからオトナへ「思春期」がテーマ。最新の脳科学では思春期は30歳まで続くという。脳神経線維のミエリン化がその頃まで完成しないと、性ホルモンが脳に引き起こす「衝動」を抑えられないためだ。だが、それは人類進化で大きな意味を持つことも明らかに。思春期の感情的なリスクテイク行動が「好奇心」につながり、地球全体への生息域の拡大につながったというのだ。人類誕生から現代まで時空を超えて「思春期」を妄想する。
こういう仮説と例証は、人類と言わず、自分の人生の分析にも役立つ。
自分の前半生の暴走を理解し、あのざわつく思春期に納めが付いた気がする。
偏桃体と側坐核への刺激が激しすぎて、無鉄砲に暴れ回ったのはオレのせいじゃない。
グレートジャーニー(The Human Journey)こそリスクテイクの人類戦略。
かつて人類の大きな旅を可能にしたのも、偏桃体と側坐核への刺激だったのだ。
で、いま、保守的で守備的でリスクオフ、石橋を叩いて壊すくらい慎重に歩む。
さて、12月15日、月曜の夜の京都駅周辺を食後に散歩して、撮った4枚の写真。
面白そうな写真の多くはマイ・ブームの映り込み写真。
これを並べて、関越自動車道の立往生を妄想する。
北海道で過ごした初めての冬、アンポンタンの家庭訪問帰り、隣り町で路肩に落ちた。
あるいは吹雪の中で埋まったり、車を捨てて歩いて帰ったり、貴重な経験をしている。
道北の、イノチガケの冬に、周到な吹雪脱出器具を揃えることになる。
道北で過ごした時期には、埋まったり、崖から落ちそうになったり、思春期の最後か。
よく生きていたなと思うような経験がいくつもあった。
交通手段は自家用車しかないので、仕方がなかったと言い訳。
関越自動車道で大渋滞があり、1000台以上の車が立ち往生していたという。
30時間とか、50時間とか車に閉じ込められたまま、大豪雪。
トイレはどうしてるのかなぁ、腹減るだろうなぁ、と思う。
渋滞で足止めの先頭は、いったいどうなっているんだろう。
先頭で止まっている車は、なぜそこに止まるのか、気になる。
気になるけれど、先頭をテレビ中継はしてくれない。
コロナで駆り出されたり、地震や豪雨で駆り出される自衛隊さん。
今回も、人海戦術でスコップ持って雪かきをしていらっしゃる。
あるいは、おにぎりを配って歩いていらっしゃる。
C国が領海侵犯しまくっている有事に、うーむ、自衛隊さんを目的外使用。
たしかに国民の窮地を救いに行くのも仕事だが、祖国防衛が主務。
天気予報では大荒れと予測されていたし、豪雪だと予報が出ていた。
大荒れ、豪雪の中を、自宅待機せず、走らなければならなかった理由は何かしら。
想定内の豪雪の中で立ち往生、困ったもんだ。
かもしれないという勘ではなく、スーパーコンピュータが計算した予報。
自業自得と誰も言わないから、私も言わない。
道北時代、スコップ、脱出ヘルパー、大型の長靴、雪用外套、懐中電灯を搭載した。
雪道を走るにはスパイクタイヤだけではなく、周到な準備をしてイノチガケだった。
いちばんの防衛策は、天気が悪いので今日の家庭訪問は中止、と電話すること。
荷物は雪が溶ける春には届けますからと、電話したら怒られるか。
大変だなぁーって、炬燵で丸くなるのがイチバン。
ファイト!