『半沢直樹 アルルカンと道化師』 [読書 本]
法事・京都遠征の旅の友に本を1冊持参。
素敵な1冊を読むために、新幹線ではビールを飲まず、珈琲のみ。
一気に読み終わってしまった。
『半沢直樹 アルルカンと道化師』 池井戸 潤/講談社(2020年9月17日 第一刷発行)
p181
結局、世の中の事象には表と裏があって、真実は往々にして裏面に宿る。
人が見たつもりになっているのは見せかけで、背後に回れば思いがけない真実が存在し、表向きの矛盾も理不尽も合理的に語りつくされるのだ。
耳にすることは事実ではなくて意見。目にするものは真実ではなく視点。 (第16代 ローマ皇帝)
池井戸潤の小説を読んでいると時々、東野圭吾の小説を読んでいる気になる。
全く筆は違うのだけど、テンポの軽快さと、推理させていく卓越したカット。
なおかつ、人物を掘り下げる丁寧さ、推理小説ではないのだけど、圭吾ふう。
最近の書籍は1冊が、1600円とか1800円と高額。
しかし売れっ子作家は、古書店やメルカリでも、買取価格も高く設定される。
でも、学生時代と同じく1冊を回し読みし、学生じゃないから、誰かにあげてしまう。
既にプラス思考になれるのは、一期一会の精神。
今後は、一生に一度と思えるような体験を、選ぶ。
老後の貯えも目途が付けば、時間を惜しんで、楽しむことを優先。
読みたい本を読み、見たい映画を見、講談や落語を聞きに行く。
後に回していたら、結局、一生に一度の機会も逸する。
そんな風に思いながら、倍返しの原点を楽しく読んで、スッキリ!
TBSドラマ「半沢直樹」が終了した。
勧善懲悪ものの醍醐味を現代版にして、かつ、テンポアップ。
複数の原作を1回に注入して濃厚な内容、引っ張らない内容がスリル。
引っ張るのは歌舞伎役者が複数登場していて、1つ1つの顔芸は引っ張る。
まあ、憎たらしいったらありゃしない、その大袈裟な顔芸でさらに憎たらしい。
そうやって叩きつけられた後、水戸御老公の印籠みたいに大逆襲が痛快。
小逆襲で少しスッキリし、さあ今回こそ大逆襲と思えばさらにピンチ。
そうやってマグマのように溜まっていく怒りが、一気に噴き出る快感。
世の中の嫌なことが鬱積しているので、代弁してよ、カタルシス。
さて次は何だ、かかって来い。
そんな心境が生まれ、読書の秋に突入する。
映画も溜まっているけど、まずは、食欲の秋かな。
明日から10月。
天気予報も外れ始めたけれど、こころはピッカリ秋晴れの、空。
絶好のドライブ日和は、出来る限り、カメラを持って、お出かけだ。
コロナ感染者数が、微妙な数字を出し続けている。
3密を避け、手洗い、マスク、酸素飽和度(SpO2)93以上。
検温は入店時に測られるようになったので、酸素飽和度は各自チェック。
ファイト!