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『バイス』   [映画]



札幌時代、雪まつりの頃を中心に、ホームステイする米国人を受け入れていた。
札幌市とオレゴン州ポートランドが姉妹都市で、ホストファミリーとして登録。
イギリス、カナダからも学生さんが長期ステイした。

拙宅にステイするアメリカ人で、共和党支持者はいなかったと思う。
ブッシュ親子をアメリカの恥だとか言ってたが、トランプへの感想は聞いていない。
彼らが政治の議論を始めると、熱くて止まらない。

早く遊びに来いと言っているメアリーなんかがこの映画を見たら。
きっと机を叩きながら、騒いだだろうな。
同時代を生きて「事実」を知っている私ですら、無茶苦茶だったんだと、怒る。




『バイス』
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■ 作品データ
原題/Vice
 制作年/2018
 制作国/アメリカ
 内容時間(字幕版)/133分
 ジャンル/ドラマ・コメディ

■ 解説 第91回アカデミー賞でメイク・ヘアスタイリング賞を受賞。史上最強の副大統領と呼ばれた影の権力者、D・チェイニーの実像に迫った愉快な社会派エンターテインメント。2001年9月11日、アメリカで同時多発テロ事件が発生。国家を揺るがすこの一大事のさなか、ホワイトハウスの大統領危機管理センターで、不在のブッシュ大統領に代わって陣頭指揮に当たったのは、副大統領のチェイニーだった。まさに影の大統領たるこの人物は、いかにして生まれたのか…。時代はさかのぼり、かつては落ちこぼれ学生だった彼が、後に妻となる才女リンのおかげで成長し、現在の地位まで上り詰める姿を振り返る。


ラムズフェルド国防長官がチェイニーの指導者として先ず登場する。
戦争で儲ける軍需産業に関与し、私腹を肥やした男。
彼が部下に求めたのは3つだけ。

KEEP YOUR MOUTH SHUT (口は堅く)
DO AS YOU'RE TOLD (指示を守れ)
BE LOYAL (忠実であれ)

映画で面白かったのは、求めた3項目のエピソードが語られる。
そのつど、ドーンと画面いっぱいにこの文字が出る。
まるでこの映画がパロディーだと主張するかのように。

また、映画の語り手が自己紹介をする。
なぜチェイニーのことに詳しいかって、親戚みたいのものだから。
と、言うのだけど、事実を元にしたこれも、笑いの伏線。

え? もう終わりなのと、中途半端にエンドロール・クレジットが出る。
しかし映画は終わらず、さらに泥沼に入っていく、斬新だった。
いかにしてチェイニー副大統領が作られたか、なるほどねって映画。

長女も欧州でこの映画を楽しんだようである。
ブッシュ大統領もパウエル国務長官もソックリさんだった。
ブッシュの間抜けた感じが強調されていて、これも笑った。

巨大な権力は、桜を見るだけではない、必ず儲けよる。
日本もボチボチ、腐る前に頭をすげかえる時期かな。
で、誰を頭にする?



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