『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 [映画]
久々に硬派の映画を見た気がする。
自分にとっては同時代だから、そうだったよなと懐かしさもある。
半世紀近くの時間で、この世界は少しでも良くなったのかなと思った。
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
■ 作品データ
原題/The Post
制作年/2017
制作国/アメリカ
内容時間/117分
ジャンル/ドラマ・サスペンス
■ 解説 監督S・スピルバーグ×主演T・ハンクス&M・ストリープと当代最高の実力派が集結し、ベトナム戦争の時代、報道の自由と真実を懸けて闘った人々の姿を描いた渾身の傑作。◆1971年。ベトナム戦争に関するアメリカ政府に不都合な事実が記された最高機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」が、その文書作成に関わった人物の手でリークされてNYタイムズがその一部をスクープし、社会的反響を呼ぶことに。政府はただちに記事を差し止める訴訟を起こす一方、他社に先を越されたワシントン・ポストの編集主幹ベンと同紙の女性発行人キャサリンは、報道の自由と真実のため、全貌を公表しようと奔走する。
映画の最後で、ウォーターゲート事件を暗示するエピーソードが30秒ほど流れる。
同時代ではない知らない人には、何のこっちゃ、となる。
余計なお世話だが、あるいはもしかすると、何だろうねって調べるかもしれない。
メリル・ストリープは上手い役者だと思う。
揺れる心を巧みに出すかと思えば、ちょっとした動作の違いで印象を激変させる。
いきなりだが、毅然としたリーダーに変貌する。
終盤のメリル・ストリープにはゾクッとさせられた。
名声だけではない実力派の女優さんだ。
さすがトランプに嫌われるだけある。
トムハンクスは相変わらず渋く正義を貫く優等生的な役者だなと思った。
彼はいつからこんな役者にハマったのだろうか。
還暦も過ぎ、今後も良い役しか出ないのだろうなと思う。
ニクソン大統領は汚点を残したまま終わった。
そして、相変わらず汚い大統領として語り継がれていくのだろう。
一線を超えてしまう不名誉は汚名を残すのだが、ゴーンも潔くない。
世の中に恥ずかしい大人が多すぎて、偉そうなことを子どもには言えない。
それでも、貴景勝と朝乃山を応援する潔い老人になって行こうと思う。
大相撲も始まるが全豪オープンでは、大坂なおみを応援しようっと。
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