車椅子マラソン応援 [旅]
イタリアの話
第36回フィレンツェマラソン大会の応援。
物見遊山ではあるけれど、マラソンより車椅子マラソンに興味があった。
応援し、彼らのものすごい頑張りに、感激した。
先月、東京オリンピックのマラソンは、札幌に変更となった。
今後コース選定をするのだろうが、北海道マラソンのコース検証はイヤだった。
去年の3月まで、新川通り沿いに住んでいたが、新川通りには何もないと酷評。
元住人としては、何もないから手稲山が見えるんやないか、と不快だった。
東京コースでは名所めぐりのコースだったらしい。
今後、札幌のコースも工夫されるのだろう。
13世紀末から600年かけて造られた建物(ドゥオモ)の前がスタート地点。
ゴールはこのすぐ右裏になるのだけど。
こういう場所からスタートするのは、見ていても楽しいやんと既に感激。
川沿いの道には太鼓部隊が待機して、盛り上げている。
川沿いコースも新川通りよりはるかに距離が短いから、良いのかもしれない。
ドラムに合わせて激励するのは、参加気分。
車椅子マラソンを舐めるな!
ものすごいスピードで駆けるが、その腕の筋肉たるや。
五体不満足でも、アスリートやんけ!
ボランティアC班は、おしゃべりをしながら仕事。
マラソンは上位陣だけが真剣モード。
車椅子(自転車?)は、全力で打ち込まなければ止まってしまう。
ハーフの関門だけど、川沿いは走りやすい道路。
すぐに街の中に入ると、直角に曲がったり上り坂だったり、石畳だし。
毎年、筑波マラソンに出てる三女に勧めたら、石畳は足を壊すだと。
日本のマラソンで、ボランティアがお喋りに専念すると怒られるでしょ。
少なくとも、笑顔で通行規制をやったりはしないと思う。
心底、いつでも人生を楽しむ人種なんだと、妻のルーツを見た気がする。
下り坂は楽そうに見えるけど、直角に曲がり切れなかった車椅子女子がいた。
勢いが止まり、坂道を泣きながら腕に力を込めて、頑張っていた。
手を叩き、声を上げ、「みんな」で応援しながら、涙が出た。
1345年に再建されたという橋、ポンテ・ヴェッキオを駆け抜ける。
たしかに高速コースではないけれど、走るのも楽しいかもしれない。
少なくとも、応援するのは楽しかった。
さわれるほど近くを、国籍は違うけれど、頑張って走る姿。
簡単に感激してしまい、特に苦悶の表情の車椅子には、その頑張りに敬服。
ボーっとしてられないなと、思うのだった。
レースを終えた車椅子の人、家族と談笑している。
通りすがりに、チャオ! って、タッチをして、笑顔を交換した。
そういう通りすがりが、嬉しかったんだ。
ファイト!